ナチュラルホルンの名手ズヴァールトがメルニコフと共演!『ホルン&ピアノ~コール・バス・リサイタル』
ベートーヴェンに筆を執らせた
18世紀のホルン大奏者、
ジョヴァンニ・プントゆかりのプログラム
ナチュラルホルンの奏者として世界に名をはせる名手ズヴァールトと、ピアノのメルニコフによるデュオ・アルバムの登場。18世紀のホルンの名手で、ベートーヴェンにもホルン・ソナタの筆を執らせた、ジョヴァンニ・プント(本名ヤン・ヴァーツラフ・スティフ)ゆかりの作品をプログラムしています。ズヴァールトのプントについての博士研究が下地となったアルバムです。
ズヴァールトが使用している楽器は、19世紀頃に主にフランスで制作されていた、コール・ソロ、つまりオーケストラではなく、ソロのホルン奏者のための楽器。その中でも、低音域も出る楽器、コール・バッスを使用。マウスピースは通常使い慣れたものより2ミリ広いコルバスのためのものを使っています。これのおかげで、ホルンの音色がよりベルベットのようになり、つんざくような音色がでなくなり、さらに音域の跳躍もこなせるとのこと。
プント自身、16曲のホルン協奏曲をのこし、さらにプントが亡くなった後も同時代の作曲家たちが名手プントに触発されてホルンのための作品を書きました。その中からの選りすぐりを、名手ズヴァールトと、メルニコフによるフォルテピアノというこれ以上ない理想的な組み合わせで聴くことができる、貴重なアルバムです。
(キングインターナショナル)
『ホルン&ピアノ~コール・バス・リサイタル』
【曲目】
ベートーヴェン(1770-1827):ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17
フェルディナンド・リース(1784-1838):ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.34
ジョヴァンニ・プント(1746-1803):ホルン協奏曲第1番(ピアノ編曲版)
フランツ・ダンツィ(1763-1826):ホルン・ソナタ 変ホ長調 Op.28
【演奏】
トゥーニス・ファン・デア・ズヴァールト(ホルン [cor solo by Couesnon, 1900] )
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)
使用楽器:クリストフ・ケルン制作/1796年製アントン・ヴァルター・モデル[2]、1830年頃のアロイス・グラフ・モデル/エドウィン・ボインク修復[1,3,4]
【録音】
2020年1月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
[日本語帯・解説付]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年01月05日 00:00