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Marianne Faithfull(マリアンヌ・フェイスフル)|1997年にリリースしたロック・アルバム『VAGABOND WAYS』が、未発表音源を含むボーナス・トラックを収録したエクスパンデッド・エディションで発売

Marianne Faithfull(マリアンヌ・フェイスフル)

波乱万丈の人生をそのまま彼女自身のスタイルと音楽性へと昇華させてきたイギリスのポップ/ロック・アイコン、マリアンヌ・フェイスフル。

60年代に清純派ポップ・アイドルとしてデビューし、ミック・ジャガーの恋人としてゴシップ欄を賑わせた彼女は、その後酒とドラッグに溺れ、自殺未遂を繰り返す人生の波乱に身を任せながらも、1979年のアルバム『ブロークン・イングリッシュ』で劇的なカムバックを果たした。それ以降、シンガーとしてアルバム発表やライヴ活動を精力的に行っている彼女は、1990年代以降は女優としてもその活動の幅を広げている。2020年に新型コロナウイルスに感染したものの無事退院、昨年はウォーレン・エリスとのコラボ作『SHE WALKS IN BEAUTY』を発表した他、1995年から2009年にかけて5度出演したモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ・パフォーマンスを集めた『MARIANNE FAITHFULL: THE MONTREUX YEARS』も発売された。

その彼女が1997年にリリースしたスタジオ・アルバムが『VAGABOND WAYS』。ダニエル・ラノワとマーク・ハワードがプロデュースを手掛けたこのアルバムは、カリフォルニアのテアトロ・スタジオで録音され、レコーディングにはロジャー・ウォーターズやエミルー・ハリスも参加している。前作『A SECRET LIFE』から本作が制作される間、自叙伝『FAITHFULL』を出版したり、クルト・ヴァイルのオペラ『The Seven Deadly Sins』のレコーディングに参加していたという彼女が『VAGABOND WAYS』で歌うのは、自叙伝に入りきらなかった記憶や、彼女が特に心動かされたという社会的闘争に対する視点などをもとに生まれたオリジナル曲や、レナード・コーエンの「Tower Song」に新たな解釈を加えたカヴァーやロジャー・ウォーターズが1968年に作ったもののピンク・フロイドとしてレコーディングされることがなかった「Incarceration of a Flower Child」、そしてエルトン・ジョンとバーニー・トーピンがマリアンヌのために特別に書き下ろした「For Wanting You」などの楽曲たち。そのなかで彼女は自身がこれまで探求してこなかった、ありのままの自分を受け入れることを表現しているのである。

今回リリースされる"エクスパンデッド・エディション"には、オリジナル・アルバムに加え、レコーディング・セッション時に録音されたものの最終的にアルバムに収録されることのなかったマリアンヌ・フェイスフルとダニエル・ラノワの共作による未発表曲「Drifting」や、タイトル・トラック「Vagabond Ways」や「Incarceration of a Flower Childなどアルバム収録曲のデモ・ヴァージョン、そしてオリジナル・アルバム発売時に日本盤ボーナス・トラックとして収録されていたボブ・ディランの「Blood In My Eyes」など6曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。またオリジナル・アルバムの発売から25年、待望の初アナログ化も決定。

Marianne Faithfull(マリアンヌ・フェイスフル)

輸入盤CD


輸入盤LP


■Expanded Edition CD収録曲
01. Vagabond Ways
02. Incarceration of a Flower Child
03. File It Under Fun from the Past
04. Electra
05. Wilder Shores of Love
06. Marathon Kiss
07. For Wanting You
08. Great Expectations
09. Tower of Song
10. After the Ceasefire
11. Blood in My Eyes *
12. Drifting *
13. Vagabond Ways (Demo)*
14. Incarceration of a Flower Child (Demo)*
15. Electra (Demo) *
16. Tower of Song (Demo)*
*・・・Bonus Tracks

マリアンヌ・フェイスフル|アルバム『Twentieth Century Blues - An Evening In The Weimar Republic』(96年作)と『Kurt Weill: The Seven Deadly Sins(クルト・ワイル:七つの大罪)』(98年作)が初アナログ盤化>>>>

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タグ : ロック復刻&発掘 リイシュー アナログレコード [anoto]

掲載: 2022年01月28日 13:35