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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.165

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年02月11日 10:00

カ-ティス・フラ-『ボーン&バリ』(1957)

CF

カーティス・フラー(tb)
テイト・ヒューストン(bs)
ソニー・クラーク(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)

1957年8月4日、ニュージャージーにて録音

曲目:
01.アルゴンキン
02.ニタのワルツ
03.ボーン&バリ
04.ハート・アンド・ソウル
05.アゲイン
06.ピックアップ

【アルバム紹介】
1.名トロンボーン奏者、22歳の時のブルーノート・セカンド・リーダー作
2.トロンボーン&バリトン・サックス低音2管のフロントによるクインテット編成
3.バリトン・サックスは無名ながら名プレイ、リズム・セクションは強力なメンバー

今回からブルーノート・レーベルの隠れ名盤をしばらく特集します。
最初は57年録音になる、カーティス・フラーのブルーノートでのセカンド・リーダー・アルバムをご紹介します。

1932年生まれのカーティス・フラーはこの時22歳で、モダン・ジャズ界ではJ.J.ジョンソンに続くトロンボーン・プレイヤーとして名を馳せた時代のアルバムゆえ、ハードバップ・テイストの非常にいいプレイが聴ける一作になっています。

変わっているのは編成。通常クインテットだと、フロントの管楽器がトランペットとテナー・サックスが多いですが、ここではトロンボーンとバリトン・サックスという低音寄りの2管が大きな特徴になっています。
メンバーはバリトン・サックスにはテイト・ヒューストンという、ジャズに詳しい方にとっても少々馴染みの薄いプレイヤーが参加していますが、非常にいいプレイを展開しており、ピアノにはソニー・クラーク、べースにはポール・チェンバース、ドラムスにアート・テイラーといった強力な顔ぶれが揃っています。
楽曲は全6曲中、4、5曲目のスタンダード曲を除きフラー自身のオリジナルになっています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
トロンボーン&バリトン・サックス=“ボーン&バリ”。

クインテット編成ながら、フロントがトロンボーンとバリトン・サックスという、イレギュラーなフロントで展開するハードバップの醍醐味は、このタイトル・チューンで堪能ください。
テーマもボーン&バリのコンピネーションによるユニークなメロディラインになっており、ソロに移ると、まずソニー・クラークのピアノ、続いてテイト・ヒューストンのバリトン・サックス、そしてカーティス・フラーのトロンボーンへとわたしてゆきます。
テーマでの両管楽器が重なった時の分厚い音感と、ソロになったときのそれぞれ芯のしっかりしたトーンとの対比を楽しみながら聴くと、この編成でのジャズ・サウンドの深みが存分に伝わってきます。
補足ですが、カーティス・フラーは50年代からジャズの世界で活躍し、生涯現役のまま、2021年5月に88歳で亡くなりました。実際の没年齢は86歳だったようで、10代の時に仕事を得るため2歳多めに年齢を偽っていたから、と言われています。
モダン・ジャズ期ブルーノートの隠れ名盤、奥深い味わいに満ちています。

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