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アルベルト・ラージ率いるアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナによるラモー:『コンセールによるクラヴサン曲集』

アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ

エレガンスにして知的な対話
ラモーの名品『コンセール』から引き出す
自由で美しい合奏のかたち

鍵盤独奏の名品『新しいクラヴサン曲集』(1726/27)から15年、ラモーは鍵盤楽器を含む室内楽の新たな可能性に挑みます。そして生まれたのが2つの旋律楽器と鍵盤楽器のための『コンセールによるクラヴサン曲集』(1741)。J.S. バッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタを思わせる、チェンバロに独立した役割が与えられた作品です。通奏低音の殻を破ったチェンバロが常に音楽をリードし、そこに綾なすように2 つの楽器が絡まり美しいアンサンブルが繰り広げられるという構図で、旋律楽器はヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバ。それぞれフルートと第2 ヴァイオリンに置き換えても良いと指示されています。1つのコンセールの中で同主調の長調と短調を行ったり来たりする自由さや、各楽章に付された地名・性格・人名による不思議な標題も特徴的。ラモーの室内楽作品はとても珍しく、以降は『プラテー』(1745)をはじめ劇音楽を創作の要として、残りの人生を歩んでいきます。

アルベルト・ラージ率いるアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナは、ラモーの指示した楽器を自由に組み合わせて演奏しています。フルートとヴァイオリンをユニゾンで重ねたり、同じ楽章で旋律を分け合ったり、ヴィオールがパートを離れてチェンバロの左手のバスの補強に回ったり、様々な手を駆使して豊かな色彩効果を演出。全員がチェンバロと協奏的に対峙し、対話を繰り広げ、充実の響きを作り上げます。ここで流れているのはチェンバロの独壇場でも、バッハのように均質に構築されたトリオでもなく、さらなる自由を求めて形を変えながら飛翔する大合奏の音楽。サヴァール仕込みのラージのガンバも実に雄弁で引き込まれます。前作の『ベルリン自筆譜版・フーガの技法』(KKC-6275 / CC-72842)に続く、アルベルト・ラージ注目のアルバムです。
(キングインターナショナル)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語帯・解説付]

 

【曲目】
ラモー:『コンセールによるクラヴサン曲集』
第1コンセール ハ短調〈クリカン/リヴリ/ヴェジネ〉
第2コンセール ト長調〈ラボルド/ブコン/挑発/メヌエット〉
第3コンセール イ長調〈ラ・ポプリニエール/内気/タンブーラン〉
第4コンセール 変ロ長調〈パントマイム/おしゃべり/ラモー〉
第5コンセール ニ短調〈フォルクレ/キュピ/マレ〉

【演奏】
アッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナ
[パトリツィア・マリサルディ(チェンバロ)、ロゼッラ・クローチェ(ヴァイオリン)、ルイージ・ルーポ(フルート)、アルベルト・ラージ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]

【録音】
2021年9月13-16日、イタリア、ヴェローナ、ナザレ教会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年02月25日 00:00