ポーガ&ラトヴィア国立響によるターリヴァルディス・ケニンシュ:交響曲第2番、第3番、第7番
1919年にラトヴィアで生まれた作曲家ターリヴァルディス・ケニンシュ。パリでメシアンとトニー・オーヴァンに師事。作曲家としていくつかの賞を受賞した後、1951年にカナダに移住、教育者としてこの国の音楽発展に力を尽くしました。
このアルバムは彼の交響曲シリーズの最終巻となるもので、ケニンシュの番号のついた8曲の交響曲のうち、3曲を収録しています。"トリプル・コンチェルト"とも言える交響曲第2番は、第2楽章にミクマク族(北アメリカ大陸東部に住む先住民族)の子守歌に基づく旋律が用いられた雄大な作品。またその数年後に完成された第3番は、ケニンシュの交響曲作家としての歩みを一歩進めたものとして評価されています。交響曲第7番は彼の父親のテキストに基づくアリアで終わるという作品で、当時のソ連軍による母国ラトビアの占領に対する作曲者の心の傷も反映されているようです。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ターリヴァルディス・ケニンシュ(1919-2008):
1-3. 交響曲第2番「Sinfonia concertante 協奏交響曲」(1967)- フルート、オーボエ、クラリネットと管弦楽のために
4-6. 交響曲第3番(1970)
7-10. 交響曲第7番(1980) - パッサカリアの形式による交響曲
【演奏】
トマーソ・プラトーラ(フルート)…1-3
エギルス・ウパトニエクス(オーボエ)…1-3
マールティンシュ・ツィルツェニス(クラリネット)…1-3
ザンダ・シュヴェーデ(メゾ・ソプラノ)…10
ラトヴィア国立交響楽団
アンドリス・ポーガ(指揮)
【録音】
2021年12月13-16日…1-6
2021年8月30日-9月2日…7-10
Great Guild Hall
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年08月10日 00:00