マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム/シューベルト: 交響曲全集<完全生産限定盤>
アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集。2015年に発売されたセットを再発売!
シューベルト:交響曲全集(5枚組)
アントネッロ・マナコルダ&カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム/シューベルト:交響曲全集アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集。2015年に発売されたセットの再発売です。
2010年にマナコルダがカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任し、その翌年の2011年4月この録音が始まりました。4年間かかってのシューベルトの全集には、8曲の交響曲のほか、第10番からの断章も追加されています。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド奏法のエレメントを採り入れ、金管楽器とティンパニにはピリオド楽器を採用しており、歌心と生命力に富んだ演奏は現代におけるシューベルト演奏のスタンダードの一つともいえましょう。小編成ながらっ各パートの自発性が豊かで、精緻なアーテキュレーションとクリアな響きで、生き生きとした演奏が成し遂げられています。緩章楽章での淡い哀愁も魅力的。
指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年勤めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ており、2022年にはベルリン・フィルにデビュー。7月の初来日では紀尾井室内管弦楽団を指揮してメンデルスゾーンの「スコットランド」を中心とする演目を披露、「オーケストラの整理を熟知し、一つの生き物のように操る手腕は、演奏する側にも聴く側にも史上の幸福感を与えてくれる」と絶賛されました。2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。
(ソニーミュージック)
【曲目】
シューベルト:
[CD1]
交響曲第1番 ニ長調 D.82
交響曲第10番 ニ長調 D.936a~アンダンテ(ブライアン・ニューボールド補筆による断章)
[CD2]
交響曲第2番 変ロ長調 D.125
交響曲第4番 ハ短調 D.417「悲劇的」
[CD3]
交響曲第3番 ニ長調 D.200
交響曲第7(8)番 ロ短調 D.759「未完成」
[CD4]
交響曲第5番 変ロ長調 D.485
交響曲第6番 ハ長調 D.589
[CD5]
交響曲第8(9)番 ハ長調 D.944「グレート」
【演奏】
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム
【録音】
2011~2015年、ベルリン、ポツダム、(デジタル:セッション)
<アントネッロ・マナコルダ>
アントネッロ・マナコルダは1970年トリノ生まれの指揮者。ヴァイオリニストとしてスタートし、1997年アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、2005年までコンサートマスターを務める。その後指揮者に転じ、欧米の一流オケ・歌劇場で指揮。2010年~カンマーアカデミー・ポツダム首席指揮者。
関連新譜
緻密なアーティキュレーションが大きなうねりを生むベートーヴェン体験。
今ヨーロッパで熱い注目を浴びる指揮者アントネッロ・マナコルダ。トリノで生まれ、名手クレッバースやグッリに学んだヴァイオリニストとしてスタート。アバドの片腕としてマーラー室内管やルツェルン祝祭管のコンサートマスターとして活動後指揮者に転向。2011年からはカンマーアカデミー・ポツダム(KAP)首席指揮者として、この室内オケを瞬く間にヨーロッパ有数の団体へと成長させています。
弦楽パートにはピリオド奏法を、金管楽器とティンパニには古楽器を採用し、溌剌とした生命力と歌心に富む演奏が繰り広げられ、弦楽パートを中心に精緻なアーティキュレーションが施されているのもヴァイオリニスト出身ゆえ。シューベルト、メンデルスゾーンの全曲演奏・録音を完成させてのベートーヴェン交響曲全集の第1弾で、2024年に完成予定。極めて情報量が多く作品が新たな輝きを放つかのようです。
全集のアートワークにはヨーロッパで活躍するアーティスト、ヨリンデ・フォークトの作品が使われています。
「ベートーヴェンの交響曲全集を録音しようとする者は誰もが、『その必要はあるだろうか』と問うことになります。だから私たちは待ったのです。6~7年前、ポツダムである週末に一気に9曲を演奏しました。演奏の準備に必要な集中力のことを考えると、短い間に一気に演奏する必要がありました。それ/は得難い経験で、五日録音したいとも思っていました。シューベルトの交響曲全曲は、ベートーヴェンよりは数が少なく、すぐにとりかかることができました。メンデルスゾーンはさらに全集が少なかったから躊躇はなかった。今年は私がKAPに来て12年目。今やベートーヴェンのための時が熟したのです。全集の第1弾は交響曲第1番・第2番と第7番で、パンデミック中にセッションで収録しました。屋内でオーケストラとしての演奏が許可されるや否や、すぐに始めました。私たちが録音するときは、何らかの意見を表明するのではなく、疑問を投げかけるのです。リハーサルでは初めて作品を見るように臨みます。プロデュースはクリストフ・フランケに担ってもらいました。彼はまるでピアノで連弾しているように意思疎通が図れるのです。セッションでは細かな収録を行いましたが、その中でごく少ない知人を招いてコンサートのように通しで演奏しました。作品のコンセプトを理解するうえで、これがとても大切でした。」(アントネッロ・マナコルダ)
(ソニーミュージック)
[国内盤のみBlu-spec CD2仕様]
『ベートーヴェン:交響曲全集[1]』
【曲目】
ベートーヴェン:
[CD1]
交響曲 第1番 ハ長調 作品21
交響曲 第2番 ニ長調 作品36
[CD2]
交響曲 第7番 イ長調 作品92
【演奏】
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム
【録音】
2021年12月2日&3日、ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ザール(第1番)
2020年12月6日&7日(第2番)、2020年10月31日、11月1日&2日(第7番)、ベルリン、テルデックス・スタジオ
[レコーディング・プロデューサー]クリストフ・フランケ
[レコーディング・エンジニア]ユリアン・シュヴェンクナー(第1番)、ルネ・メラー(第2番・第7番)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2022年09月22日 00:00