Neil Young & Crazy Horse(ニール・ヤング & クレイジー・ホース)|ロック・シーンにおける孤高のレジェンド、昨年の『バーン』以来となる、クレイジー・ホースとの最新作『ワールド・レコード』
ロック・シーンにおける孤高のレジェンド、ニール・ヤング。今もなお現代に伝えたい言葉をまとめあげた新作の発表にとどまらず、ロック史に燦然と輝く彼のカタログ作品や貴重なライヴ音源、未発表音源などを紐解いていくアーカイヴ・シリーズをリリースし続け、休むことなく歌と言葉を世界に発信し続ける、まさに「生ける伝説」の名に相応しい存在だ。
今年8月に、プロミス・オブ・ザ・リアルと共に2019年に行ったライヴの模様を収録したアルバム『NOISE AND FLOWERS』を発表したばかりの彼から、早くも最新スタジオ・アルバムがここに届けられた。それが、2021年のアルバム『BARN』に続き、再び盟友クレイジー・ホースとタッグを組んだこのニール・ヤング&クレイジー・ホース名義の最新作『WORLD RECORD』だ。鬼才リック・ルービンをプロデュースに迎え、彼が所有するマリブにあるシャングリ・ラ・スタジオにてレコーディングが行われている。
全10曲からなるこの最新作は、私たちが共有するこの地球の過去、現在、未来、そしてそこに生きることの意味について、慎重に、かつ楽観的に考察したアルバムだ。ここには、豊かな知恵と波乱万丈の人生の中でしか手に入れることのできない、痛烈な所見がたっぷりと含まれている。この革新的なソングライターは、地球が自分に与えてくれたものに感謝をしながら、私たちがこの大きくて青と緑の美しい船を正しい方向へと導いていける、という希望を持ちながら、不確かな未来にその鋭い目を向けているのだ。ニール・ヤングはバイタリティに溢れ、不屈の精神とともにそれを実現しているのだ。
「This Old Planet (Changing Days)」や「Love Earth」といった心に響くフォーク、「Break The Chain」や「The World (Is In Trouble Now)」といった激しいロック、そして化石燃料のない未来の必要性を主張しながら、自動車との関係に敬意を表したクレイジー・ホースのクラシックなギター・オデッセイ「Chevrolet」などが収録されているこの『WORLD RECORD』は、私たちの現状にひるむことなくポジティヴなエネルギーを拡散させる、彼らしい視点で地球の未来を捉えた作品だ、とも言えるだろう。
今作は、クレイジー・ホースが長年培ってきた自発的かつ協調的、そして衝撃的なパフォーマンスの神髄をとらえるためにライヴ・レコーディングという手法が取られ、リック・ルービンの指揮のもと、そのパフォーマンスをアナログ・テープに刻み込み、ミックスが行われた。その結果完成したこの最新作は、まるでニール・ヤングと伝説のバンドが最高のパフォーマンスを繰り広げるスタジオに、ファンが直接足を踏み入れるかのような質の高いサウンドが完璧な形で収録されているのだ。
<ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース>
・ニール・ヤング(Neil Young): guitar, piano, harmonica, vocals.
・ビリー・タルボット(Billy Talbot): bass, vocals.
・ラルフ・モリーナ (Ralph Molina): drums, vocals.
・ニルス・ロフグレン(Nils Lofgren): guitar, piano, accordion, vocals
プロデュース:リック・ルービン、ニール・ヤング
日本盤:解説・歌詞・対訳付、SHM-CD仕様
国内盤CD
輸入盤CD
輸入盤LP
■収録曲
Disc 1
1 ラヴ・アース
2 オーヴァーヘッド
3 アイ・ウォーク・ウィズ・ユー(アース・リングトーン)
4 ディス・オールド・プラネット(チェンジング・デイズ)
5 ザ・ワールド(イズ・イン・トラブル・ナウ)
6 ブレイク・ザ・チェイン
7 ザ・ロング・デイ・ビフォー
8 ウォーキン・オン・ザ・ロード(トゥ・ザ・フューチャー)
9 ザ・ワンダー・ウォント・ウェイト
Disc 2
1 シボレー
2 ディス・オールド・プラネット(リプリーズ)
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