注目ハープ奏者パーカー・ラムゼイ、第2弾!ニコ・ムーリーによるキリストの最後の日々を描いた音楽絵巻『The Street』(2枚組)
注目ハープ奏者ラムゼイ、第2弾!
ハープ独奏によるパルティータ第2番とキリストの最後の日々を描いた音楽絵巻「The Street」
The Choir of King's Collegeの新譜は、同カレッジの卒業生であるハープ奏者、パーカー・ラムゼイの2枚目のアルバム。近年評価の高まっている作曲家ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本による、「The Street」です。キリストが十字架につけられるまでの「道のり」である14の留(磔刑の宣告を受け、十字架にかけられ亡くなるまでを14の場面であらわしたもの)に沿って、キリストの最後の日々を、ハープ独奏、語り、そして聖歌という3つの要素で崇高な美しさで物語っていきます。また、ハープ独奏のためのバージョンも収録されています。
当盤のもうひとつの注目は、ゴルトベルク変奏曲(KGS.0049)をハープで演奏して世界から注目を浴びたラムゼイの第2弾ということで、鍵盤のための「パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826」が収録されていること。パルティータ第2番のシンフォニアはフランス風序曲のリズムで幕を開けますが、このリズムは「王の入城」、つまりキリストがエルサレムに入る場面を表しているともいえ、この「The Street」への導入としてもまことにふさわしい選曲といえるでしょう。チャペルのたぐいまれなる豊かな残響を生かした素晴らしい録音にも注目です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[CD1]
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street (道)
※ハープ独奏版
[CD2]
ニコ・ムーリー作曲、アリス・グッドマン台本:The Street (道)
※語り、合唱を伴うフル・ヴァージョン
【演奏】
パーカー・ラムゼイ(ハープ)
ロージー・ヒラル(語り)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
ダニエル・ハイド(音楽監督)
【録音】
2021年4月25-27, 29,30日
キングズ・カレッジ聖堂(ケンブリッジ)
<ニコ・ミューリー>
1981年生まれのアメリカの作曲家。コロンビア大学でイギリス文学を、ジュリアード音楽院で作曲を学ぶ。オーケストラ作品などから劇中音楽、映画音楽まで幅広く手掛け、2018年にMETで上演された「マーニー」(ヒッチコックの同名映画に基づく作品)、2020年放送の国際共同制作ドラマ「太陽の子」など、舞台からオーケストラから放送まで、国際的に幅広く活躍。
<アリス・グッドマン(台本)>
1958年ミネソタ生まれ。ハーバードおよびケンブリッジ大学で学ぶ。1985年にピーター・セラーズに依頼され、ジョン・アダムズのオペラ「ニクソン・イン・チャイナ」の台本を執筆。その後も様々な作品の台本を手掛けている。ケンブリッジシャーにある3つの学区の学長を務める。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年10月06日 00:00