ベンジャミン・グローヴナーの新録音はシューマン夫妻とブラームスの関係性をテーマにしたアルバム!
シューマン夫妻とブラームスの関係性をテーマにした天才ピアニストのニュー・アルバム
ベンジャミン・グローヴナーはイギリス生まれの天才ピアニスト。2004年に史上最年少11歳でBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーのピアノ部門で優勝を果たしました。さらに2011年BBCプロムス・オープニング・コンサートに史上最年少で出演し、同年音楽家として史上最年少で、そしてイギリスのピアニストとして60年ぶりにデッカと専属契約を結びました。
30歳にしてすでに世界中の批評家、聴衆から変わらぬ人気を得ているグローヴナー。今回リリースされるのはシューマン夫妻とブラームス、3人の作曲家の作品を採り上げ、その関係性をテーマにしたアルバムです。
最初の作品はシューマンの8曲からなるピアノ曲集『クライスレリアーナ』。E.T.A.ホフマンが創り出した架空の人物、ヨハネス・クライスラーを描写していますが、クライスラーの浮き沈みのある、夢見がちな性格は明らかにシューマン自身の悲劇的な躁うつ病の傾向を反映しています。グローヴナーは作曲家のこの正直な自己表現に対して、卓越した優しさ、見事な多様性、想像力豊かな共感で応えています。
シューマンの愛した妻クララによるメランコリックな『ロベルト・シューマンの主題による変奏曲』、そしてブラームスが自身とシューマン夫妻との間にあった複雑な関係性に魅力的な光を与えた作品、『3つの間奏曲』も収録されています。シューマンの『夕べの歌』はグローヴナーの編曲です。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
シューマン:
1-8) クライスレリアーナ Op.16(第1曲:Äußerst bewegt/第2曲:Sehr innig und nicht zu rasch/第3曲:Sehr aufgeregt/第4曲:Sehr langsam/第5曲:Sehr lebgaft/第6曲:Sehr langsam/第7曲:Sehr rasch/第8曲:Schnell und spielend)
9) 3つのロマンス Op.28より第2番嬰ヘ長調(Einfach)
10) 花の曲 Op.19
11) ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調O p.14より 第3楽章:Quasi variazioni (Andantino de Clara Wieck)
12) 夕べの歌 Op.85 No.12(グローヴナー編)
13) クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117より
14) 第1番 変ホ長調
15) 第2番 変ロ長調
16) 第3番 嬰ハ短調
【演奏】
ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)
【録音】
2022年4月21-24日、サフォーク、ポットン・ホール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年01月13日 00:00