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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.225

リー・モーガン『キャンディ』(1958)

LM

リー・モーガン(tp)
ソニー・クラーク(p)
ダグ・ワトキンス(b)
アート・テイラー(ds)

1957年11月18日、1958年2月2日、ニュージャージーにて録音

曲目(オリジナルLP発売時):
01.キャンディ
02.シンス・アイ・フェル・フォー・ユー
03.C.T.A.
04.オール・ザ・ウェイ
05.フー・ドゥ・ユー・ラヴ・アイ・ホープ
06.パーソナリティ

【アルバム紹介】
1.早熟の天才トランペッター、リー・モーガン
2.ワン・ホーン・カルテット編成でレコーディングした唯一のリーダー・アルバム
3.ピアノに名手ソニー・クラークら実力派が参加

今回ご紹介するトランペッターの名盤は、早熟の天才として知られた名トランペッター、リー・モーガンのアルバムです。

本作がレコーディングされた時、リー・モーガンはまだ19歳でした。それでいてストレートで表現力を兼ね備えたプレイは、驚くべきものがありますが、管楽器はモーガン一人のみのワン・ホーン・カルテットの編成ゆえ、その魅力がいっそう伝わってきます。ちなみにモーガンのリーダー作で、この編成でのレコーディングは本作が唯一のものになっています。

参加メンバーはピアノに名手ソニー・クラーク、ベースにダグ・ワトキンス、ドラムスにアート・テイラーという遜色のない実力派がそろい、スタンダード曲を中心とした選曲で聴かせます。後に、ポピュラー・ヒットが生まれる“シンス・アイ・フェル・フォー・ユー”や、マイルス・デイヴィスがこれ以前にレコーディングしていた“C.T.A.”などをとりあげているのが興味深いです。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
スウィートな名スタンダード“キャンディ”。

この曲は1944年に書かれたポピュラー・ソングで、スウィートな曲調のバラード・ナンバーです。
リー・モーガンはここでは、ややアップテンポなスイング・ビートに乗せた解釈で聴かせています。
イントロはドラムスのソロから始まり、丸みのあるトーンでトランペットがテーマ・メロディーを奏でてゆきます。テーマ提示後はまずピアノ・ソロとなり、ソニー・クラークが表情豊かなソロを展開してゆき、続いて、モーガンのトランペット・ソロに移りますが、繰り出されるフレーズのひとつひとつに説得力があり、飽きさせません。やがて、ベース・ソロ(といってもウォーキング・ベースを淡々と)を経て、ドラムスとトランペットのソロ回しとなり、テーマへ回帰し、エンディングへと向かいます。
才能あふれるリー・モーガンは後の1963年に『ザ・サイドワインダー』の大ヒットを生みますが、その生涯は意外に短く、1972年にニューヨークでのライヴの合間に愛人に撃たれて亡くなるという悲劇的な最期を迎えました。33歳という若さでした。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年04月21日 10:00