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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.226

ナット・アダレイ『ワーク・ソング』(1960)

NA

ナット・アダレイ(cor)
ウェス・モンゴメリー(g)
ボビー・ティモンズ(p)
サム・ジョーンズ、キーター・ベッツ(cello, b)
パーシー・ヒース(b)
ルイ・ヘイズ(ds)

1960年1月25日、27日、ニューヨークにて録音

曲目:
01.ワーク・ソング
02.プリティ・メモリー
03.アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー
04.ミーン・トゥ・ミー
05.フォールアウト
06.サック・オブ・ウォー
07.マイ・ハート・ストゥッド・スティル
08.コートにすみれを
09.スクランブル・エッグ

【アルバム紹介】
1.名コルネット奏者、ナット・アダレイ
2.ギターにウェス・モンゴメリー、ピアノにボビー・ティモンズらが参加
3.代表曲“ワーク・ソング”収録

トランペット名盤特集は今回でラストです。ご紹介するのはトランペット奏者ではなく、コルネット奏者のナット・アダレイの代表作になります。

トランペットとコルネットは同じ仲間の楽器ですが、きらびやかなトランペットに対して、コルネットは柔らかい音色がその特徴になっています。ナット・アダレイはそんな楽器の長所を巧みに操り、名プレイを聴かせます。

本作はナット・アダレイの代表作であり、編成もチェロ奏者が加わるなど、一風変わっていますが演奏は極めてオーソドックスな解釈です。メンバーはギターにウェス・モンゴメリー、ピアノにボビー・ティモンズ、ベース&チェロにサム・ジョーンズ、キーター・ベッツ、ベースにパーシー・ヒース、ドラムスにルイ・ヘイズという顔ぶれです。
楽曲はナット・アダレイの代表曲である“ワーク・ソング”を筆頭に、メンバーの書いた楽曲や兄のサックス奏者のキャノンボール・アダレイのナンバー、そしてスタンダード曲等で構成されています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ファンキーで爽快な“ワーク・ソング”。

ナット・アダレイといえば“ワーク・ソング”というほど、代名詞的に知られている1曲ですが、この曲はジャズ・シンガーのオスカー・ブラウン・Jrの歌ものバージョンもあり、かつて日本でCMオンエアもあって良く知られています。
曲はドラムスの一打の後、ミュートをかけたナット・アダレイのコルネットがテーマを提示し、その後、ギター&チェロがそれに応えるコール&レスポンスの形で進行します。ソロに入ると、ファンキーなフィーリングたっぷりのコード進行の上を、まずはコルネット・ソロ、続いてギター、ピアノとソロが移ってゆきます。やがてテーマに回帰し再びコール&レスポンス、最後は冒頭のメロディーの断片をコルネットが奏でて余韻を残しエンディングとなります。
聴いていると心が躍るような爽快なナンバーですが、そんなファンキーなテイストをもった曲がある一方で、インティメイトなバラード・ナンバー(“アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー”、“コートにすみれを”)もあり、バラエティに富んだ内容であることが本作の人気の秘密なのでしょう。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年04月28日 10:00