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CPO レーベル~2023年6月発売新譜情報(7タイトル)

アラジン

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はアッテルベリ作曲による歌劇“アラジン”に、ハイドンが作曲したトルコ風の歌劇“突然の出会い”、プロイセンの宮廷楽長グラウンの歌劇“アウリスのイフィゲニア”、アンリ・デマレの歌劇“シルセ”、ミヒャエル・コルスティックのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集のLP盤など、CD6タイトル、LP1タイトルがリリースされます。

クット・アッテルベリ(1887-1974):歌劇《アラジン》全3幕(ドイツ語歌唱)(2枚組)
ヨナス・アルバー(指揮)ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団

【不滅の人気物語『アラジン』をアッテルベリのオペラで楽しむ】
日本でも「アラジンと魔法のランプ」として親しまれている『アラジン』は近年ディズニーが映画化するなど古今東西人気を博してきました。アッテルベリはこれを素材に「大人が楽しめるメルヘン・オペラ」を作曲。1936年に着手して1941年に完成させました。ストーリーは王女ライラに魅了されたアラジンが魔法のランプの力を得て願いをかなえてゆくというものですが、このオペラ版では冒険活劇よりも主人公二人の間の「愛」が強調されており、アッテルベリによる音楽は後期ロマン派のスタイルによるもので、東洋趣味は控え目です。
1941年3月にスウェーデン王立歌劇場で初演されて11回上演。同年ドイツ初演も行われ一定の成功を収めましたが、その後は、ここに収録された2017年のブラウンシュヴァイク州立劇場での上演まで舞台に乗ることはありませんでした。この上演では台本に若干の変更を加え、舞台をソ連時代の中央アジアに移しています。丁寧かつ熱気を感じさせる歌唱とオーケストラ・サウンドからは蘇演にかける歌手の意気込みが伝わってきます。
(ナクソス・ジャパン)

ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):歌劇《突然の出会い》Hob.XXVIII:6(2枚組)
ミヒ・ガイック(指揮)オルフェオ・バロック管弦楽団(古楽器使用)

【「トルコ音楽ブーム」に乗ってハイドンが作曲したオペラ】
1683年にオスマン帝国の軍隊がウィーンを包囲すると当時の人々は恐怖と混乱に巻き込まれましたが、それから100年近く後のウィーンではトルコ風(東洋風)の音楽を楽しむことが流行していました。オペラでもグルックの《メッカ巡礼、思いがけないめぐりあい》(1764年初演)やモーツァルトの《後宮からの誘拐》(1782初演)などは、こうした流行を汲んでいます。
ハイドンの《突然の出会い》は1775年作曲・初演。エジプトのスルタンの後宮に奴隷として売られてしまったペルシャの王女レツィアを奪還しようとする王子アリの物語です。トルコ風音楽と言うとモーツァルトやベートーヴェンが書いたトルコ行進曲のような軍楽調のものが思い浮かびそうですが、ここでは宮廷舞踏やスーフィーの儀式で使われるという音楽が採り入れられています。
古楽器オーケストラと実力派の歌手たちが素晴らしい演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):歌劇《アウリスのイフィゲニア》全3幕(2枚組)
イラ・ホッフマン(指揮)バロックヴェルク・ハンブルク(古楽器使用)

【プロイセンの宮廷楽長グラウンのオペラがまた一つ復活】
フリードリヒ2世に重用され、プロイセンの宮廷楽長を務めたカール・ハインリヒ・グラウン。その作品群の録音に熱心に取り組んでいるcpoレーベルから、オペラ《アウリスのイフィゲニア》の世界初録音が登場。この作品はグラウンが特に高い評価を得ていたイタリア語のオペラ・セリアで、ギリシャ悲劇の一つ、ギリシャ軍の総大将アガメムノンのためにその娘イフィゲニアがアルテミスへの生贄となる物語を題材としています。
1731年にハンブルクで上演された後、楽譜が散逸して上演機会を失っていましたが、ハンブルク所縁の作品に取り組むバロックヴェルク・ハンブルクとイラ・ホッフマンにより復活。レチタティーヴォと3曲の合唱等の楽譜は失われたものの、序曲と35曲ものアリアなど残存する素材から再構築し、すぐれた歌手陣によって充実した音楽を聴くことができます。
(ナクソス・ジャパン)

アンリ・デマレ(1661-1741):歌劇《シルセ》 プロローグと5幕(3枚組)
ロバート・マーリー(指揮)ボストン古楽音楽祭管弦楽団(古楽器使用)、ポール・オデット&スティーヴン・スタッブス(音楽監督)

【リュリ没後のフランス楽壇で高く評価されたデマレの《シルセ》!】
アンリ・デマレはルイ14世時代のフランス楽壇で高く評価され、1687年にリュリが世を去るとその後継者の一人と目されました。《シルセ》は1694年の作品。先輩リュリが打ち立てた抒情悲劇のスタイルでドラマティックかつ格調高く書かれており、色彩豊かなオーケストラも魅力です。当盤と同じく2022年に録音されたセバスティアン・デラン指揮の盤が最近リリースされるなど、欧米でにわかに注目を集めている模様。
当盤は、ボストン古楽音楽祭とブレーメン放送とcpoの共同制作により、ブレーメンで2週間近くをかけて収録したもの。フランスの中堅メゾ・ソプラノ、ルシール・リシャルドが題名役を熱唱し、アメリカのテノールでグラミー賞を受賞したアーロン・シーハンらと共演しています。本拠ボストンでは2023年6月に上演が予定されています。
(ナクソス・ジャパン)

エミーリエ・マイヤー(1812-1883):弦楽四重奏曲集 第1集
コンスタンツェ四重奏団

エミーリエ・マイヤーは北ドイツのメクレンブルクで生まれ、20代後半で作曲家を志しました。彼女は有名なバラード作曲家であるカール・レーヴェに師事し、オペラを含む幅広い分野で精力的な作曲活動を行い、当時としては珍しい、成功を収めた女性作曲家の一人として称えられています。彼女の作品は古典主義の形式に基づいた作品の中にロマンティックな旋律が組み込まれており、「女性版ベートーヴェン」とも評されたその恵まれた才能がうかがえます。
cpoレーベルからはこれまでに交響曲4曲、ピアノ四重奏曲、三重奏曲のアルバムが発売され、どれも好評を博していますが、新たなシリーズでは7曲の弦楽四重奏曲が全曲録音される予定です。第1集には、1858年までに作曲された3曲を収録。これらの作品を演奏するのは、ザルツブルグモーツァルテウムで学んだ本吉理路をメンバーとするコンスタンツェ四重奏団です。彼女たちはマイヤーの作品を繊細かつ情感豊かに表現しています。
(ナクソス・ジャパン)

ハンザ同盟の古都の音楽 第1集
マンフレート・コルデス(指揮)ヨーロッパ・ハンザ・アンサンブル(古楽器使用)

cpoの新シリーズ「ハンザ同盟の古都の音楽」がスタート。第1集はシュトラールズントです。シュトラールズントは13世紀にハンザ同盟に加入し、14世紀から15世紀にかけて栄えました。その歴史地区はヴィスマールの歴史地区とセットでUNESCO世界遺産に指定されています。
このアルバムには同地で17世紀に活躍した作曲家たちの器楽曲と宗教的声楽作品が収録されています。声楽も器楽もヴィルトゥオーゾ的な扱いがなされ、当時の演奏水準の高さをうかがわせます。ヴァイオリンに加え、サクバット、ツィンクなどが初期バロックに相応しい音彩を添えています。この分野の第一人者マンフレート・コルデスとヨーロッパ・ハンザ・アンサンブルによる演奏で。
(ナクソス・ジャパン)

LP7枚組 180g重量盤
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲全集(第0番-第7番)
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)、コンスタンティン・トリンクス(指揮)ウィーン放送交響楽団

【大好評を得たミヒャエル・コルスティックのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、LP盤の登場!】
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は通常、第1番から第5番までを全集としますが、このコルスティックの全集は、第2番の初稿フィナーレであるロンド変ロ長調WoO 6や、ヴァイオリン協奏曲のピアノ版(このCDでは第7番と表記)に加え、ベートーヴェンが1814年から15年頃に作曲したとされるニ長調の協奏曲断章(このCDでは第6番と表記)、14歳頃に作曲した変ホ長調の協奏曲までも収録していることが大きな特徴。
若書きの「第0番」変ホ長調 WoO 4はオーケストラ・パートが失われてピアノ・パートだけが伝えられています。この曲にオーケストレーションを施した例としてはスイスの作曲家ヴィリー・ヘスによるものがありますが、ここではコルスティックの発案で指揮者・音楽学者のヘルマン・デヒャントに依頼した新たなオーケストレーションを採用。第4番を参考に、ヘス版に無かったファゴット2本を追加。更に終楽章ではトランペット2本とティンパニを追加して、壮麗な響き持つ演奏時間約26分の協奏曲となりました。カデンツァはデヒャント作のものを参考にコルスティックが手を加えています。
ニ長調H15は未完成ながら258小節あり、ベートーヴェンが残した断章の中でも最大規模です。1986年にイギリスの音楽学者ニコラス・クックが他のスケッチなども参照しつつ独立した楽章として補筆完成させました。ここではクック版にヘルマン・デヒャントがカデンツァとコーダを加え、更にコルスティックが独自に手を加えた楽譜を演奏しています(演奏時間13分57秒)。
本命と言うべき第1番から第5番では、ピアノもオーケストラもピリオド・スタイルを取り入れてペダルやヴィブラートを控え目にしつつ、モダン楽器らしいシンフォニックなサウンドの魅力もしっかりと表現しています。引き締まったテンポでドラマティックに展開してゆく速い楽章と、柔らかな響きで旋律をしっとりと歌う緩徐楽章が好対照です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年05月25日 00:00