アイヒホルンとファジル・サイのデュオ!『愛の死 ヴァイオリンとピアノのための作品集』
[Naxos Music 公式チャンネルより]
トルコの鬼才コンポーザー・ピアニスト、ファジル・サイの新しいアルバムは、彼の長年の友人フリーデマン・アイヒホルンとのデュオ。
選ばれた作品はシューマンの晩年のヴァイオリン・ソナタ第1番と、3つのロマンス。そしてシューマンとブラームス、ディートリヒの合作「F.A.E.ソナタ」です。ヨアヒムに献呈されたこのソナタは、第1楽章をディートリヒが作曲、第2楽章と第4楽章はシューマン、第3楽章のスケルツォはブラームスが作曲しました。のちにシューマンが自身の筆になる部分に手を加え、新たにヴァイオリン・ソナタ第3番として完成させていますが、こちらの「F.A.E.ソナタ」の全曲を耳にすることはあまりありません。ここでのアイヒホルンとサイは緊張感あふれる演奏を披露しています。
そして最後に置かれたワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの2曲が圧巻。世界初録音となるこのヴァージョンでは、サイのアレンジの妙が生かされており、ワーグナーのうねるような官能的な響きを存分に堪能できます。
(ナクソス・ジャパン)
[国内仕様盤は日本語解説付き]
※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
『愛の死 ヴァイオリンとピアノのための作品集』
【曲目】
1-3. ロベルト・シューマン(1810-1856):ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 Op. 105
1. I. Mit leidenschaftlichem Ausdruck
2. II. Allegretto
3. III. Lebhaft
4-6. シューマン:3つのロマンス Op. 94(ヴァイオリンとピアノ版)
4. 第1番 イ短調
5. 第2番 イ長調
6. 第3番 イ短調
7-10. シューマン/ブラームス/A. ディートリッヒ:ヴァイオリン・ソナタ 「F.A.E.ソナタ」
7. アルベルト・ディートリッヒ(1829-1908):第1楽章 アレグロ イ短調
8. シューマン:第2楽章 間奏曲 WoO 22 Bewegt, doch nicht zu schnell
9. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):第3楽章 スケルツォ ハ短調 WoO 2 Allegro
10. シューマン:第4楽章 フィナーレ WoO 22 Markiertes, ziemlich lebhaftes Tempo
11-12. リヒャルト・ワーグナー(1813-1883):楽劇《トリスタンとイゾルデ》より (F. サイによるヴァイオリンとピアノ編)…世界初録音
11. 第1幕 前奏曲
12. 第3幕 イゾルデの愛の死「おだやかに静かに彼がほほえんで」
【演奏】
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)
ファジル・サイ(ピアノ)
【録音】
2022年1月30日-2月2日、Emmerich-Smola-Saal, SWRKaiserslautern(ドイツ)
総収録時間:63分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年07月25日 00:00