ダヴィド・オイストラフ&シルヴィア・マルコヴィチ - ライヴ・レコーディングス・イン・パリ
フランス国立視聴覚研究所(INA)提供音源
オイストラフのブラームス(1961年3月)、
マルコヴィチのシベリウス(1977年10月)を正規初CD化!
スペクトラム・サウンド好評のフランス国立視聴覚研究所(INA)保有音源を用いた復刻シリーズ。期待の新譜はダヴィド・オイストラフのブラームスのヴァイオリン協奏曲(1961年3月21日/パリ)とシルヴィア・マルコヴィチのシベリウスのヴァイオリン協奏曲(1977年10月6日/パリ)、ともにステレオの正規初CD化です!
巨匠オイストラフが最も得意としたブラームス。数多くの録音同様、当ライヴでも非常に細かいヴィブラートとテヌートを多用し、これぞ「ヴァイオリンの美」といえる音色で奏でております。
ルーマニアを代表するヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィチ。10代後半でロン=ティボー国際コンクール最高位(1位なしの2位)、ジョルジェ・エネスク国際コンクール優勝し、一躍世界から注目される存在となりました。当ライヴはマルコヴィチ20代半ばの演奏。作曲家としても有名なジルベール・アミ指揮、フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団との共演です。シベリウスは彼女が最も得意としたレパートリーで、1987年にネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団で録音しておりBISレーベルからリリースされています(BIS-372)。マルコヴィチの魅力といえる一音一音クリアで艶やかな音色。シベリウスの雄大な世界を彼女の演奏で存分に酔いしれることができます。演奏キャリアに対し録音が極端に少ないマルコヴィチだけに当初出音源は非常に貴重。ファン狂喜のリリースです!
※日本語帯・解説は付きません。
(キングインターナショナル)
【曲目】
●ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
フランス国営放送フィルハーモニー管弦楽団、ピエール・デルヴォー(指揮)
ライヴ録音:1961年3月21日/サル・プレイエル(パリ)【ステレオ】
●シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
シルヴィア・マルコヴィチ(ヴァイオリン)
フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団、ジルベール・アミ(指揮)
ライヴ録音:1977年10月6日/メゾン・ド・ラジオ・フランス、104スタジオ内大ホール(パリ)【ステレオ】
音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供
(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
シルヴィア・マルコヴィチ
1952年1月30日、ルーマニア、バカウのユダヤ系の家庭に生まれたヴァイオリニスト。8歳より生地の音楽学校でハリー・コフラーに学び、1962年と1964年にルーマニアの学生芸術祭で1位となりました。その後、ブカレストのチプリアン・ボルンベスク音楽院で、エネスコ、オイストラフの流れを汲む名教師ステファン・ゲオルギュに師事。 16歳のとき、ブルーノ・マデルナ指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団のコンサートに出演し、本格的にデビュー。1969年にはパリのロン=ティボー国際コンクールで1位無しの2位大賞を獲得しました。1970年にはブカレストで開催されたエネスコ国際コンクールで優勝。1971年、ロンドン交響楽団とロンドンでデビュー。グラズノフのヴァイオリン協奏曲を弾いて大成功を収めました。1975年に初来日が予定されましたが、ルーマニアからイスラエルへの国籍変更問題のため出国許可が出ず、1976年にイスラエルに移った後、1980年に初来日しました。1980年代初頭に彼女は西ドイツに定住し、そこでザールブリュッケン音楽大学の教授となり、スイスのシオンにあるティボール・ヴァルガ高等音楽院(現在はローザンヌ高等音楽院シオン校)でも教えました。近年はオーストリアのオーストリア国立グラーツ音楽大学で教授を務めています。これまでにロンドン響、フィルハーモニア管、ロイヤル・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、フランス国立管、ローマ聖チェチーリア音楽院管、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、シンシナティ響、アトランタ響、ワシントン・ナショナル響、フィラデルフィア管などに出演。 メータ、アバド、コミッショーナ、ドミンゴ、ムーティ、マデルナ、ロストロポーヴィチ、スヴェトラーノフ、ストコフスキーなどの指揮者と共演しています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年10月23日 12:00