Brilliant Classics『モンテヴェルディ・エディション』(30枚組)~モンテヴェルディの全貌に迫る没後380周年記念ボックス
モンテヴェルディの全貌に迫る没後380周年記念ボックス
北イタリアの戦乱や疫病の時代を76年間生き抜いたモンテヴェルディの生涯は以下の3つの時期に大別されます。カッコ内はこのCDに収録された作品です。
● クレモナ修業時代:23年間(マドリガーレ集第1~2巻、カンツォネッテ)
● マントヴァ宮廷時代:23年間(マドリガーレ集第3~5巻、オルフェオ、聖母マリアの夕べの祈り)
● ヴェネツィア大聖堂時代:30年間(マドリガーレ集第6~9巻、倫理的・宗教的な森、ウリッセの帰還、ポッペアの戴冠、小品集、ミサと詩篇)
【世俗と教会】
モンテヴェルディは妻を早くに亡くし、その後36年間独身で一貫。ヴェネツィアでは司祭に叙階されたこともあり、音楽も宗教的になったと言われたりもしますが、実際にはヴェネツィア時代はサン・マルコ寺院の楽長でありながら、優秀な弟子で副楽長のグランディらの貢献もあって演奏に関わる時間を大幅に減らすことが可能となり、教会音楽の作曲もおこなう一方で、マントヴァ宮廷時代には考えられなかった自由(と報酬)も手に入れています。国内外各地で活動したほか、趣味の錬金術(!)にも入れあげ、水銀と金を溶融させることに成功して喜び、官能的なオペラ「ポッペアの戴冠」まで書くなど、むしろ宮廷時代よりも世俗的なほどで、作品にも生々しい情感が投影されたりしています。
戦乱や疫病の混乱のおかげで、多くのオペラやバッロのほか、ペストの死者を悼む荘厳なレクイエムなどの宗教曲が失われてしまったのは残念ですが、それでもライフワークだったマドリガーレや出世作のオペラ、晩年のオペラ、宗教音楽の傑作がCD30枚分も遺されたのは有り難いことで、資料としても貴重です。
【注目度の高い演奏】
マドリガーレ集、小品集、「倫理的・宗教的な森」、ミサと詩篇
全体の6割、CD18枚分で指揮しているのは、アーノンクールやレオンハルトの薫陶を受けながらキャリアの基礎を築き、指揮者、教師として放浪の旅をした後、モンテヴェルディの音楽に魅了され「レ・ヌオーヴェ・ムジケ」を設立したオランダのクライン・クーツフェルト。小型オルガンまで製作させるほどの徹底ぶりで入念で美しい演奏を聴かせています。
「聖母マリアの夕べの祈り」
イタリアのバルダッツィ指揮アンサンブル・サン・フェリーチェと管楽器・打楽器アンサンブルのラ・ピファレスカが演奏。打楽器の積極的な使用で驚かせる興味深い演奏です。この打楽器入りに慣れるとけっこうクセになります。
3声のカンツォネッテ
モンテヴェルディが17歳の時に出版した作品。女声アンサンブル「アルモニオーゾインカント」の歌唱を、リコーダー2本、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボ、チェンバロが伴奏。指揮はフランコ・ラディッキア。モンテヴェルディは少年時代にオルガンのほか、ヴィオラ・ダ・ガンバ(足のヴィオール)とヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕のヴィオール)をクレモナ大聖堂楽長のインジェニェーリから学んでおり、マントヴァ宮廷には最初、ヴィオール奏者として雇われています。そうした理由から、実際の演奏でガンバとブラッチョが使用されるのは歓迎されるところです。
「オルフェオ」、「ウリッセの帰還」、「ポッペアの戴冠」
セルジオ・ヴァルトロ指揮による演奏。オルフェオでは冒頭トッカータから盛大に打楽器が入って祝祭的。ヴァルトロはモンテヴェルディの作品から豊かな情感を読み取り、軽く流したりすることなく、克明な抑揚でじっくりと表現。おかげでオルフェオが139分、ウリッセの帰還が229分、ポッペアの戴冠が258分と、どの作品でも最長級の演奏時間となっていますが、表現が起伏に富んでいるのでいて作品の内容がわかりやすくなっていると思います。チェンバロ奏者、指揮者のヴァルトロは、かつてカウンターテナー歌手としても活動していたので、声楽的表現への思いには深いものがありそうです。
「ポッペアの戴冠」の皇帝ネローネ役は、モンテヴェルディはカストラート歌手のために書いており、そのため低音から高音まで要求されていますが、ヴァルトロはここで音域高めの第1幕と第3幕ではメゾソプラノ、低めの第2幕ではテノールに担当させ、廷臣ルカーノとの技巧的な二重唱を見事な効果で聴かせています。ちなみにネローネ役はアレッサンドリーニやサヴァールとの共演でもおなじみのジャンパオロ・ファゴット、廷臣ルカーノ役は櫻田亮です。
(日本出版貿易)
【収録内容】
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
● マドリガーレ集 第1巻
[CD1]
1. ● 私の命を愛していることは 2'00
2. ● あなたに心を捧げたために 1'22
3. ● なぜ苦しませるのか 2'12
4. ● 愛の神、お願いだから彼女のところへ 1'30
5. ● 甘く優しい口づけよ 2'36
6. ● あなたが私を許してくれないなら 1'45
7. ● 優しくいとしいフィリスよ 1'50
8. ● 私の苦しみを 1'57
9. ● 羊飼い娘フーミア 0'39
10. ● 気高く神々しい太陽 1’09
11. ● すべての羊飼いたちよ 1'32
12. ● あなたと別れるとき 1'59
13. ● 千の炎と鎖の中で 2'00
14. ● ニンフたちよ、この森から出て 2'14
15. ● その美しい手が罠を仕掛け 1'50
16. ● かわいらしい羊飼い娘が 2'25
17. ● 愛の神よ、お前のつけた傷が大きな苦しみをもたらしたなら 1'47
18. ● 愛する人よ、あなたを見つめるとき 1'17
19. ● 私は燃えているが、あなたを愛してはいない。 1'17
20. ● 燃えるか凍るかお好きなように 1'15
21. ● 私の望みどおりに燃え 1'34
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽)
クライン・クーツフェルト(指揮)
録音:2015年3月、カプチン会修道院礼拝堂、2016年6月&9月、マインスヘーレンラント、オランダ
● マドリガーレ集 第2巻
[CD2]
1. ● 夜明けはまだ 4'08
2. ● そしてため息をつきながら 3'57
3. ● 私のフィリスは飲んでいた 2'23
4. ● 最も甘い絆 2'46
5. ● ヒヤシンスでも水仙でもなく 2'46
6. ● 愛らしい唇のまわりに 3'10
7. ● この岸辺には赤い花々もなく 2'10
8. ● すべての愛らしい唇 2'14
9. ● 愛する人よ、あなたのもとに帰ると 3'26
10. ● 私はその影になりたい。 2'44
11. ● もし愛の神が狩りに行くのなら 2'04
12. ● 恋人の燃える瞳を見つめていた時に 3'02
13. ● 酷い人よ、僕を捨てるのなら 2'12
14. ● 波がさざめき 3'12
15. ● 辛辣な言葉をよく放つ唇 2'03
16. ● 私のクロリは甘い眠りに 2'48
17. ● 残酷な人よ、なぜ私から逃げるのか 2'21
18. ● この鏡をあなたに贈ります 3'07
19. ● 私にとって死ぬことは大したことではない 2'46
20. ● 愛の神よ、翼を広げ 3'04
21. ● 私はかつて歌ったことがあった 3'42
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽)
クライン・クーツフェルト(指揮)
録音:2013年9月、フェルプ、カプチン会修道院礼拝堂
● マドリガーレ集第3巻
[CD3]
1. ● 若々しい草木は 3'18
2. ● ああ、なんと大きな苦痛 2'56
3. ● 柔らかな草と白い花の上に 3'06
4. ● ああ、私の愛しい魂の人よ 3'22
5. ● 私の心を引き裂いて 3'22
6. ● この緑の葉の中で顔を赤らめる者よ 3'58
7. ● 激しい情熱が心を死に追いやるなら 3'15
8. ● 残酷な人よ、消え去れ. 1'51
9. ● そこで血にまみれ 2'26
10. ● 彼女は正気づき 3'00
11. ● おお、春よ、青春よ 2'43
12. ● 何と不実な顔 3'22
13. ● あなたを愛せぬ心よ 3'41
14. ● かつて私の命であった瞳よ 2'50
15. ● 私は苦悩と煩悩の中を 1'40
16. ● 純潔で美しく貞淑な遺骸はどこへ 2'38
17. ● あなたのもとへ 2'17
18. ● 美しき瞳よ 2'25
19. ● 安らかに眠ってください 3'30
20. ● 彼の顔には彼女の死が刻まれ 3'31
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、チェンバロ)
録音:2014年9月3日、フェルプ、カプチン会修道院礼拝堂
● マドリガーレ集 第4巻
[CD4]
1. ● ああ、つらい別れ 3'29
2. ● 愛しい人よ、あなたを見つめていると 1'52
3. ● わが心よ、お前は死なないのか 2'33
4. ● 彼は星に向かって 2'41
5. ● 私の愛しい人はそっと振り返った 3'06
6. ● 愛しい人よ、許して下さい 2'30
7. ● もしあなたが私の心なら 2'21
8. ● 澄みきった輝く瞳 3'06
9. ● この胸の痛手は 1'58
10. ● 連れない人よ、お前もまた私から去っていくのか 3'06
11. ● 美しく輝く瞳の一瞥で 2'22
12. ● そんなにも愛するなら 2'20
13. ● 私は若い娘 2'39
14. ● 甘美に歌うあの小鳥は 2'19
15. ● もう戦争はやめてくれ 2'30
16. ● もし愛する人に抱かれて死ねるのなら 2'56
17. ● 痛ましい心 2'29
18. ● わが魂の人よ 2'04
19. ● 愛する人と、遠く離れて 2'07
20. ● 彼女は泣いてため息をつき 3'55
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、チェンバロ)
録音:2017年6月&11月、マインスヘーレンラント、ラウレンティウス教会
● マドリガーレ集 第5巻
[CD5]
1. ● 「つれないアマリッリよ」 2'23
2. ● ああ、わが心のミルティッロ 2'34
3. ● 私の魂はすでに最後の時に 2'56
● 「さあ、シルヴィオ」
4. 第1部 さあ、シルヴィオ、あなたが憎んでいる女はここよ 2'56
5. 第2部 しかし、もし憐れみによって 2'33
6. 第3部 ドリンダ、ああ、お前は私のものだ 2'06
7. 第4部 ひざまずいて泣きながら 2'18
8. 第5部 シルヴィオよ、胸を痛める必要はない 3'34
● 「命よりもあなたを愛するということを」
9. 第1部 命よりもあなたを愛するということを 1'45
10. 第2部 ああ、かつてはかくも愛おしかった女よ 2'13
11. 第3部 あなたは前よりもつれなく 2'52
12. ● これ以上何を与えられる? 2'37
13. ● アマリッリのために苦しむ方が 2'58
14. ● ああ、優しく美しい太陽に向かうかのように 4'08
15. ● この横暴な愛の神は 3'06
16. ● 愛の神よ、もしあなたが公正ならば 3'17
17. ● わが命である女よ 2'21
18. ● そして、少しずつ 3'06
19. ● この漠然とした感情 6'15
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2017年6月&11月、マインスヘーレンラント、ラウレンティウス教会
● マドリガーレ集 第6巻
[CD6]
● 「アリアンナの嘆き」
1. 第1部 私を死なせて 1'30
2. 第2部 ああ、テゼオよ 4'16
3. 第3部 真心はどこに 2'15
4. 第4部 ああ、それでも答えてくれない 2'56
5. ● 西風が戻り. 3'06
6. ● 上品で美しい女性が 2'58
7. ● さようなら美しいフロリダ 3'29
● 「最愛の人の墓前での恋人の涙」
8. 第1部 灰となった亡骸よ 2'05
9. 第2部 川よ、それを教えてくれ 1'47
10. 第3部 たとえ夜、太陽が 2'08
11. 第4部 もしニンフが拾い上げて 2'23
12. 第5部 ああ金色の髪よ、雪のように柔らかな胸よ 2'11
13. 第6部 いとしい亡骸よ、涙の海よ 3'01
14. ● ああ、美しい顔よ 3'58
15. ● ティルシよ、美しいクローリが微笑み 5'57
16. ● 哀れなアルチェーオよ 3'50
17. ● ここでエルガストスは泣いた 3'33
18. ● 静かな川のほとりで 4'42
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、チェンバロ)
録音:2017年6月&11月、マインスヘーレンラント、ラウレンティウス教会
● マドリガーレ集 第7巻
[CD7]
1. ● シンフォニア ― 竪琴の調子を合わせて 8'06
2. ● このニレの木陰で 5'46
3. ● 優しい心ではないのだ. 3'41
4. ● ああ、やさしい小鳥よ 3'54
5. ● 私は可愛い羊飼いの娘 3'12
6. ● おお燃え盛る炎よ、熱いため息よ 3'02
7. ● ああフィッリ、君にキスしたいけど 4'14
8. ● 私の美しいリーコリは 2'24
9. ● 私は決して星を見ることはないだろう 3'50
10. ● ああ、もし誓いを破るのに同意しなければ 3'07
11. ● ああ虎のように美しく残酷な女よ 3'57
12. ● なぜ柳の中に逃げ込むのか 3'12
13. ● 戻ってきておくれ、甘いくちづけよ 2'33
14. ● 甘美で心地好い自由 3'22
15. ● いとしい人よ、あなたの心は 2'57
16. ● 断ち切られた希望、永遠の真心 2'32
[CD8]
1. ● 歌いさえずる小鳥よ 3'23
2. ● 隠されたとげを持つ美しさ 2'47
3. ● 私はくちづけを待つばかり 2'27
4. ● 哀れな僕、告白すべきか黙っているべきか 4'23
5. ● 眠っているのか、ああむごき心 3'06
6. ● 星の光に照らされて 3'57
7. ● なんと甘美な唇よ 4'26
8. ● ああ、いとしい人はどこに 4'36
9. ● もし私の物憂げな視線が 7'42
10. ● もし天がお望みなら 8'49
11. ● 金色の髪よ 3'02
12. ● 愛の神よ、私はどうすれば 4'38
13. ● ティルシとクローリ 11'37
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2014年9月&2015年1月、フェルプ、カプチン会修道院礼拝堂
● マドリガーレ集 第8巻
[CD9]
1. ● 他の者は愛の神について歌えばよい 9'39
2. ● 天も地も風も静まり返った今 4'21
3. ● かくしてひとつの泉から 3'35
4. ● ずるがしこい敵、愛の神が 1'10
5. ● 彼を近づけないように 0'34
6. ● 武器は偽物ではない 0'46
7. ● 彼は果敢にも攻撃しようと 1'08
8. ● ああ、もはや遅い 0'43
9. ● 私の心よ、逃げても無駄だ 1'14
10. ● このような美しい勝利があるならば 2'58
11. ● 堅固な忠誠心で心を固め 2'50
12. ● 私は恋に燃えている 4'08
13. ● タンクレーディとクロリンダの戦い 19'56
[CD10]
1. ● 人々よ、軍神マルスのために歌うがいい 3'55
2. ● 美しい瞳に釘付けに 3'40
3. ● 美しい小鳥が歌い続ける 4'30
4. ● 私は恋に燃えているが 3'13
5. ● ニンフは裸足で髪もほどいて 1'21
6. ● 私とここに留まって 1'30
7. ● 私の奏でる音楽に合わせて 2'12
8. ● とてもやさしいナイチンゲール 3'07
9. ● つれない女たちのバッロ 33'51
[CD11]
● 「ニンフの嘆き」
1. 太陽がまだ世界に昼を 1'09
2. 愛の神よ、と言って空を見上げた 3'23
3. もし軽蔑するのなら 0'35
4. ● おおフィリスよ、なぜ逃げるの? 4'20
5. ● やさしい小さな天使が心をさまよっている間に 8'13
6. ● 海が静かであろうとも 3'51
7. ● 楽しく幸せな心でいたい者は 2'03
8. ● 恋する者はみな戦士 4'56
9. ● 怠惰の中に生まれた私 7'24
10. ● しかし、あの広いエーゲ海を渡るべく 0'40
11. ● 帰ってきて欲しい 1'04
12. ● 行かないでおくれ、傲慢な女よ 3'21
13. ● 行け、行け、愛らしい羊飼いたちよ 3'08
14. ● バッロ:美しい音に合わせて足を動かして 9'09
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2015年9月&11月、2016年3月&9月&11月、マインスヘーレンラント、ドルプス教会 & フェルプ、カプチン会修道院礼拝堂
● マドリガーレ集 第9巻
[CD12]
1. ● 素敵な羊飼い 4'30
2. ● 西風が戻り 5'59
3. ● こんなにも素晴らしい勝利があるのなら 3'00
4. ● 心を武装して 2'50
5. ● 心は燃えているが 3'18
6. ● 海が穏やかでも 3'54
7. ● 私に忠告しないで 3'32
8. ● いつも変わらない喜び 2'28
9. ● お前の胸に 2'16
10. ● もう恋はしない 2'42
11. ● 今日はそよ風がなんと心地良く 0'45
12. ● 小さな愛の神たちがそよ風を 0'41
13. ● 森は笑い、草原は輝く 0'40
14. ● やさしい風よ、私たちの胸へ 0'56
15. ● 踊りに 3'26
16. ● 私を憎むのであれば 2'46
17. ● そうだ、そうだ、愛しているのだ 4'56
18. ● 行け、行け、愛らしい羊飼いたちよ 4'06
19. ● おお、いとしい人 4'04
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2016年10月&2017年3月、マインスヘーレンラント、ラウレンティウス教会
● 「倫理的・宗教的な森」
[CD13]
1. おお、盲いた人よ 3'09
2. わが嘆息をきく者よ 4'43
3. 人の命は稲妻のように 2'19
4. その時日がのぼり 6'42
5. 私に恋を望むその人は 6'22
6. われ主に感謝せんⅢ 5'45
7. ミサ曲 19'42
8. 十字架にかけられ 1'54
9. 聖母マリアの嘆き 6'53
10. そしてイエスは甦られた 1'38
11. そして再び来たり 1'22
12. 主をほめたたえよ 4'04
13. サルヴェ・レジーナⅢ 5'10
14. 主をほめたたえよⅢ 3'50
[CD14]
1. 主を畏るる者は幸いなりⅠ 7'12
2. いざ殉教者らを讃め歌えⅠ 4'08
3. 主は言われたⅠ 9'24
4. われ永遠より立てられ 6'20
5. われ主に感謝せんⅡ 5'34
6. メメント 7'34
7. ほめたたえよ しもべたちⅠ 6'35
8. サルヴェ・レジーナⅡ 4'24
9. 主をほめたたえよⅡ 3'01
10. マニフィカトⅠ 12'01
11. グローリア 11'03
[CD15]
1. 主は言われたⅡ 7'57
2. 神よ、真心をつくして戦った 2'15
3. われ主に感謝せんⅠ 7'45
4. この主の証聖者は 2'50
5. 主を畏るる者は幸いなりⅡ 5'40
6. あなたのしもべたちが 2'49
7. ほめたたえよ しもべたちⅡ 7'31
8. 神よ、真心をつくして戦った 2'03
9. われは信ず 4'12
10. もろびと喜びの声をあげよ 4'17
11. マニフィカトⅡ 10'19
12. サルヴェ・レジーナⅠ 7'43
13. 主をほめたたえよⅠ 3'54
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2020年6月、9月、11月、2021年2月、3月、ホーフラント、聖マルティン教会
● 3声のカンツォネッテ集
[CD16]
1. 何と言えますか 3'28
2. 愛のカンツォネッテ 2'50
3. 憎むべきあの面影 4'23
4. 私の恋人はどこにいる? 4'30
5. 私の魂の生命よ 4'36
6. わが苦痛 5'22
7. この縮れ毛に 3'27
8. 私は鷲のように生きて 3'01
9. さあ、もう朝です 4'03
10. 報いを望んだとき 2'47
11. 愛する人よ、私はどうすればよいのか 2'51
12. 死へと急ぐ 3'04
13. あなたはいつも笑っている 1'05
14. 冬にやさしい4月を見ようとする者は 2'59
15. 私はすでに自分が天国にいると信じていた 2'18
16. 幸せな蚤よ、美しい胸を楽しんで 2'23
17. その胸に美しい庭がある 4'03
18. 花が咲き広がるように 2'10
19. 私は不死鳥 5'10
20. 森を見たい者は 4'05
21. いとしいカンツォネッテ 2'27
アルモニオーゾインカント(声楽・器楽)
フランコ・ラディッキア(指揮)
録音:2014年3月~4月、アッシジ、聖ヴィターレ教会
● 「聖母マリアの夕べの祈り」
[CD17]
1. イントナツィオ「I 主よ、われを助けに」「II 神よ、われを助けに」 1'47
2. III アンティフォナ「あの人は左の腕を」 0'17
3. 詩篇109(110) 「主は言われた」 6'05
4. アンティフォナ「あの人は左の腕を」 1'08
5. IV コンチェルト 「われは黒けれど」 3'31
6. V アンティフォナ「今や冬は去り」 0'22
7. 詩篇112[113] 「ほめたたえよ しもべたち」 5'10
8. アンティフォナ「今や冬は去り」 1'07
9. VI コンチェルト 「あなたは麗しいかた」 3'46
10. VII アンティフォナ 「神の庭は閉ざされている」(III) 0'24
11. 詩篇121[122] 「私は幸せでした」 5'34
12. アンティフォナ 「神の庭は閉ざされている」(II) 1'08
13. VIII 「2人のセラフィムが」 5'03
14. IX アンティフォナ 「あなたの愛する人はどこに」 0'25
15. 詩篇126[127] 「主が家を建てられるのでなければ」 3'59
16. アンティフォナ 「あなたの愛する人はどこに」 1'06
17. コンチェルト 「天よ、聞いてください」 6'16
18. XI アンティフォナ 「したたる蜂蜜は」 (III) 0'29
19. 詩篇147 「エルサレムよ、主をほめたたえよ」 3'26
20. アンティフォナ 「したたる蜂蜜は」 (III) 1'09
21. カピトゥルム「太古の昔、私が生れる以前より」 0'34
[CD18]
1. XII ソナタ 「私たちのために祈ってください」 6'22
2. XIII 聖歌 「めでたし海の星」 5'28
3. ヴェルシクルム 「唇に広がる恵み」、レスポンソリウム 「したがって、神はあなたを永遠に祝福してくださいました」 0'32
4. XIV アンティフォナ 「いとも賢いおとめ」 0'49
マニフィカト
5. わが魂、主をあがめ 0'34
6. わが精神、喜びおどる 1'07
7. 賤しき者をそのはしためと 1'25
8. 全能なる者 1'00
9. そのあわれみ 1'56
10. その腕の力 0'57
11. 権力者をその座より 2'12
12. 飢えたる者には 1'31
13. 主、御あわれみ忘れたまわず 1'12
14. アブラハムとその子孫につき 0'57
15. 願わくば父と子と 2'31
16. はじめにありしごとく 1'52
17. アンティフォナ 「いとも賢いおとめ」0'51
18. 嘆願の連祷 0'48
19. 私たちにあなたのしもべたちをお与えてください 0'52
20. ベネディカムス・ドミノ 0'35
21. アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ」 2'18
アンサンブル・サン・フェリーチェ
ラ・ピファレスカ
フェデリコ・バルダッツィ指揮
録音:2011年10月2~5日、フィレンツェ、アンティコ・スペダーレ・デル・ビガッロ
● 小品集
[CD19]
1. ● 「主に向かって新しき歌を歌え」 [5:42]
2. ● 「おお、祝福された道、幸せな足」 [5:03]
3. ● 「馳せ来たれ」 [4:05]
4. ● 「われは野の花」 [3:19]
5. ● 「来たれ、来たれ」 [3:56]
6. ● 「キリスト、汝を崇めん」 [2:42]
7. ● 「おお、いと麗しき」 [4:02]
8. ● 「めでたし天の女王」 [5:31]
9. ● 「逃れよ、わが魂よ」 [4:08]
10. ● 「聖母マリアよ」 [3:08]
11. ● 「主よ、われらを懲らしめたもうなかれ」 [2:59]
12. ● 「われは眠る、されど心はさめて」 [2:46]
13. ● 「神がととのえたもう宴を見よ」 [4:38]
14. ● 「めでたし、女王」 [3:24]
15. ● 「ああ善きイエスよ」 [3:12]
16. ● 「この日を感謝せん」 [1:38]
17. ● 「もろもろの国よ、主をほめたたえよ」 [3:09]
18. ● 「主に向かって新しき歌を歌え」 [2:07]
19. ● 「われらはあなたを崇め」 [2:33]
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&クラヴィコード)
録音:2022年2月&11月、オランダ、ホーフラント、聖マルティン教会
ミサと詩篇
[CD20]
● 「4声のためのミサ曲」
1. キリエ 4'19
2. グローリア 4'27
3. 信条 5'35
4. サンクトゥス 2'28
5. ベネディクトゥス 1'24
6. アニュス・デイ 4'46
7. ● 「主は言われた」I 7'39
8. ● 「われは御身に告白す」I 7'28
9. ● 「主が家を建てられるのでなければ」I 6'46
10. ● 「主のしもべたちよ、ほめたたえよ」 5'02
11. ● 「われ喜びに満てり」I 6'24
12. ● 「ほめたたえよ、エルサレムよ」I 6'31
13. ● 「幸いな人よ」 7'17
フランチェスコ・カヴァッリ[1602-1676]
14. ● マニフィカト 9'10
[CD21]
● 「ゴンベールのモテット『その時イエスは』による6声のミサ曲」
1. キリエ 3'53
2. グローリア 5'17
3. クレード 9'55
4. サンクトゥス 2'15
5. ベネディクトゥス 1'34
6. アニュス・デイ I 3'04
7. アニュス・デイ II 2'09
8. ● 「主は言われた」II 5'20
9. ● 「われは御身に告白す」II 7'38
10. ● 「主が家を建てられるのでなければ」II 7'54
11. ● 「すべてのひとよ、主をたたえよ」 3'07
12. ● 「われ喜びに満てり」II 7'12
13. ● 「聖母のための連祷」 8'02
14. ● 「エルサレムよ,主を讃えよ」II 5'49
レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽・器楽)
クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン&チェンバロ)
録音:2021年2月、2022年10月、2023年1月&6月、セント・マルティヌスケルク(ホーグランド、オランダ
● 歌劇「オルフェオ」
[CD22]
プロローグ
1. トッカータ、私は愛するペルメッソの川から(音楽の女神) 9'07
第1幕
2. この楽しく幸せな日に(羊飼い/合唱/ニンフ) 7'01
3. 優しい歌い手よ(羊飼い/オルフェオ/エウリディーチェ/合唱) 7'15
4. 喜びもいかばかりか(羊飼い/合唱) 7'05
第2幕
5. シンフォニア、ぼくは帰ってきた(オルフェオ/羊飼い/2人の羊飼い/合唱) 5'08
6. 木陰の森を思い出させる(オルフェオ/羊飼い/女使者) 7'30
7. 花咲ける野で(女使者/羊飼い/オルフェオ) 7'31
8. ああ、痛ましい出来事(合唱/女使者/2人の羊飼い) 11'51
[CD23]
第3幕
1. シンフォニア、私があなたを護衛します。(オルフェオ/希望の精/冥界への川の渡し守カロンテ) 10'43
2. 力強い霊、恐るべき神よ(オルフェオ) 14'31
3. 気高き神よ(オルフェオ/冥界への川の渡し守カロンテ/冥界の精霊たちの合唱) 10'55
第4幕
4. あの不幸な男(冥界の王妃プロセルピーナ/冥界の王プルトーネ/冥界の精霊たちの合唱) 9'57
5. あなたにふさわしい名誉とは何ですか(オルフェオ/冥界の精霊たちの合唱/エウリディーチェ/冥界の精霊たちの合唱) 11'38
第5幕
6. ここはトラキアの野(オルフェオ/こだま) 9'28
7. 怒りの苦しみの虜になるとは(太陽神アポロ/オルフェオ/合唱) 9'33
竪琴と歌の名人オルフェオ:ウィリアム・マッテウッツィ
妻エウリディーチェ:シルヴァ・ポッツァー
音楽の女神:シルヴァ・ポッツァー
太陽神アポロ(オルフェオの父):ジャンパオロ・ファゴット
希望の精:アンジェラ・ブッチ
女使者:サラ・ミンガルド
冥界への川の渡し守カロンテ:ジャンパオロ・ダル・ドッソ
冥界の王プルトーネ:ロリス・ベルトロ
冥界の王妃プロセルピーナ:サラ・ミンガルド
ニンフたち:イリア・ザネッティ、アンジェラ・ブッチ、ガブリエラ・マルテラッチ
羊飼いたち:ミケーレ・アンダロー、ジャンパオロ・ファゴット、ロリス・ベルトロ
冥界の精霊たち:ガブリエラ・マルテラッチ、フランチェスコ・デ・ポーリ、ジャンパオロ・ファゴット、ロリス・ベルトロ、ジャンパオロ・ダル・ドッソ
ジャン=ピエール・カニヤック(コルネット、クインタ)
ジャン・アンベール(コルネット、クラリネット)
ユリエン・ルッキ(トロンボーン)
フレデリック・ルッキ(トロンボーン)
エリック・レシャルティエ(トロンボーン)
オーレリー・セール(トロンボーン)
ヴァランタン・ペレス(トロンボーン)
ルイジ・ルポ(フィファーレ、リコーダー)
ロッセラ・ポッツァー(フィファーレ、リコーダー)
ジャン=ミシェル・ジャンネッリ(パーカッション)
リッカルド・マヌエル・ヴァルトロ(ヴァイオリンI)
ダヴィデ・モンティ(ヴァイオリンII)
ジャンニ・マラルディ(ヴィオラ)
バルバラ・オスティーニ(ヴィオラ)
マルチェッロ・スカンデッリ(チェロ)
リッカルド・ラマ・コエラティ(ヴィオローネ)
ロレダーナ・ジントーリ(ハープ)
ピエトロ・プロッサー(ギター、アーチリュートなど)
ニコラ・レニエーロ(木製オルガン、チェンバロ)
セルジオ・ヴァルトロ(指揮、チェンバロ)
録音:2006年10月、コルシカ島、アウディトリウム・ディ・ピーニャ
● 歌劇「ウリッセの帰還」
[CD24]
プロローグ
1. シンフォニア、私は死すべき宿命の人間(人間の儚さ/時の神テンポ/運命の女神フォルトゥナ/愛の女神アモーレ) 10'15
第1幕
2. 哀れな王妃の苦しみは(ペネロペ/ウリッセの乳母エリクレア)12'29
3. つらく苦しい(ペネロペの侍女メラント/求婚者エウリーマコ) 15'49
4. シンフォニア、人間の尊大さこそ罪の原因(海神ネットゥーノ/王神ジョーヴェ) 11'41
5. 私はまだ眠っているのか(ウリッセ) 5'17
6. 幸せな青春よ(女神ミネルヴァ/ウリッセ) 17'17
[CD25]
第2幕
1. 神々よ、一日をお与えください(ペネロペの侍女メラント/ペネロペ) 11'22
2. 不幸や悪事からどれだけ救われるか(ウリッセの羊飼いエウメーテ) 9'23
3. 愉快な旅(ウリッセの息子テレーマコ/女神ミネルヴァ) 19'16
第3幕
4. エウリーマコ、あの方の心は石のようだわ(ペネロペの侍女メラント/ウリッセの羊飼いエウリーマコ) 4'19
5. 他の王妃を囲むのは(求婚者アンティーノオ/求婚者ピザンドロ/求婚者アンフィノーモ/ペネロペ) 12'19
6. 同志諸君、聞いたか?(求婚者アンティーノオ/求婚者アンフィノーモ/求婚者ピザンドロ/求婚者エウリーマコ) 8'14
7. 空を護衛として守る者は滅びることはできない(ウリッセ/女神ミネルヴァ) 3'48
8. 私は見た、ああ巡礼者、求婚者の恋人たち(ウリッセの羊飼いエウメーテ/ウリッセ) 3'23
第4幕
9. 私の長い旅路(ウリッセの息子テレーマコ/ペネロペ) 6'38
[CD26]
1. いつも粗野なエウメーテ(求婚者アンティーノオ/ウリッセの羊飼いエウメーテ/求婚者の従者イーロ/ウリッセ/ウリッセの息子テレーマコ/ペネロペ) 7'05
2. 寛大な王妃よ(求婚者アンフィノーモ) 8'39
3. これがウリッセの弓(ペネロペ) 13'37
第5幕
4. おお痛みよ、おお殉教者よ!(求婚者の従者イーロ) 7'19
5. 何という新たな騒音が(ペネロペの侍女メラント/ペネロペ) 3'24
6. 秘められた想いの力が(ウリッセの羊飼いエウメーテ/ペネロペ) 6'14
7. 炎は怒りだ(女神ミネルヴァ/ジュピターの妻ジュノーネ) 4'06
8. 偉大なるジョーヴェ、神々の魂(ガイアス/王神ジョーヴェ/海神ネットゥーノ/天空の合唱/女神ミネルヴァ) 8'33
9. エリクレア、何がしたのか(ウリッセの乳母エリクレア) 5'05
10. あなたたちの考えは風が運んで来る(ペネロペ/ウリッセの息子テレーマコ/ウリッセの羊飼いエウメーテ) 14'03
トロイ戦争の英雄ウリッセ(ユリシーズ):ロリス・ベルトロ
ウリッセの羊飼いエウメーテ:ジョヴァンニ・グレグナニン
ウリッセの息子テレーマコ:櫻田亮
ウリッセの乳母エリクレア:マリア・エレーナ・フィンカート
ウリッセの妻ペネロペ:ガブリエラ・マルテラッチ
ペネロペの侍女メラント:ソフィア・ソロヴィ
ペネロペの求婚者エウリーマコ:フアン・ガンビーナ
ペネロペの求婚者アンフィノーモ:ジャンパオロ・ファゴット
ペネロペの求婚者アンティーノオ:ヴァルテル・テストリン
ペネロペの求婚者ピザンドロ:サルヴァトーレ・ガイアス
求婚者の従者イーロ:ダヴィデ・チケッティ
海神ネットゥーノ(ネプチューン):ラファエレ・コスタンティーニ
王神ジョーヴェ(ジュピター):ジャンパオロ・ファゴット
ジュピターの妻ジュノーネ:リア・セラフィーニ
女神ミネルヴァ:アンジェラ・ブッチ
運命の女神フォルトゥナ:アンジェラ・ブッチ
時の神テンポ:ヴァルテル・テストリン
愛の女神アモーレ:リア・セラフィーニ
エマヌエル・ムーレ(ソプラノ・コルネット、テナー・コルネット)
ルイス・コル・イ・トルルス(コルネット)
ルイジ・ルーポ(フィッファーロ、リコーダー)
ロッセラ・ポッツァー(フィッファーロ、リコーダー)
リッカルド・マヌエル・ヴァルトロ(ヴァイオリンI)
ダヴィデ・モンティ(ヴァイオリンII)
ルカ・モレッティ(ヴィオラ)
バルバラ・オスティーニ(ヴィオラ)
ジョルダーノ・アントネッリ(チェロ)
リッカルド・ラマ・コエラティ(ヴィオローネ)
ピエトロ・プロッセル(キタローネ、アーチリュート、ギター)
ニコラ・レニエーロ(チェンバロII)
セルジオ・ヴァルトロ(指揮、チェンバロ)
録音:2005年11月、コルシカ島、アウディトリウム・ディ・ピーニャ
● 歌劇「ポッペアの戴冠」
[CD27]
プロローグ
1. シンフォニア、さあ、身を隠して、美徳の女神ヴィルトゥよ(運命の女神フォルトゥナ/美徳の女神ヴィルトゥ/愛の女神アモーレ) 10'28
第1幕
2. そして私はここへ戻って来る(武将オットーネ) 9'57
3. 誰がしゃべっているのだ?(第1の兵士/武将オットーネ/第2の兵士) 5'00
4. 陛下、行かないでください(ポッペア/皇帝ネローネ) 11'12
5. 希望よ、あなたは私のもとへ(ポッペア/ポッペアの乳母アルナルタ) 8'48
6. 蔑ろにされた皇后よ(皇后オッターヴィア/乳母) 13'46
[CD28]
1. こちらが失意の女性(哲学者セネカ/皇后オッターヴィア/小姓ヴァレット) 11'58
2. 王位を、皇帝紫色の衣は(哲学者セネカ) 1'51
3. セネカよ、私には天空に不吉な光が(知恵の女神パッラーデ/哲学者セネカ) 2'46
4. 毅然とした態度で(皇帝ネローネ/哲学者セネカ) 7'38
5. なんて優しいのでしょう、陛下(ポッペア/皇帝ネローネ) 12'26
6. 他の人にも運命が(武将オットーネ/ポッペア) 8'44
7. オットーネ、我に帰れ(武将オットーネ) 2'28
8. いつもポッペアのことを(女官ドゥルジッラ/武将オットーネ) 7'34
[CD29]
第2幕
1. シンフォニア 1'35
2. 愛すべき孤独よ(哲学者セネカ/伝令の神メルクーリオ) 6'43
3. 暴君の命令は(解放奴隷/哲学者セネカ) 8'19
4. 友たちよ、時は来た(哲学者セネカ/セネカの仲間たち) 5'42
5. 私は何かを感じる(小姓ヴァレット/侍女ダミジェッラ) 10'49
6. セネカが死んだ今(皇帝ネローネ/廷臣ルカーノ)8'26
7. 私の憤りと政治的な態度が(武将オットーネ)4'21
8. 我が祖先より(皇后オッターヴィア/武将オットーネ)7'41
9. 幸せなわたしの心よ(女官ドゥルジッラ/小姓ヴァレット/乳母) 6'40
10. 私はどこへ(武将オットーネ/女官ドゥルジッラ)7'55
[CD30]
1. セネカが死んだ今(ポッペア/ポッペアの乳母アルナルタ) 9'22
2. 不用意な者は眠り(愛の女神アモーレ) 4'35
3. ここで私は変身して(武将オットーネ/愛の女神アモーレ/ポッペア/ポッペアの乳母アルナルタ)6'20
第3幕
4. ああ、幸せなドゥルジッラよ、私は何を望んで(女官ドゥルジッラ) 2'01
5. ここに極悪女が(ポッペアの乳母アルナルタ/警護官リットーレ/女官ドゥルジッラ) 1'48
6. 陛下、これぞ罪人です(ポッペアの乳母アルナルタ/皇帝ネローネ/女官ドゥルジッラ/リットーレ) 6'15
7. いいえ、いいえ、この宣告は私に下るでしょう(武将オットーネ/女官ドゥルジッラ/皇帝ネローネ) 7'48
8. 陛下、今日、私は生まれ変わります(ポッペア/皇帝ネローネ) 7'50
9. さらばローマ、さらば祖国、さらば友よ!(皇后オッターヴィア) 4'20
10. 今日はローマのポッペアが皇后に(ポッペアの乳母アルナルタ) 4'43
11. 昇れ、我が愛するひとよ(皇帝ネローネ/ポッペア/護民官/領事/愛の女神アモーレ/美の女神ヴェーネレ) 20'46
ポッペア(武将オットーネの妻):パトリツィア・ビッチレ
皇帝ネローネ:リリアーナ・ルジェーロ(第1幕と第3幕)、ジャンパオロ・ファゴット(第2幕)
皇后オッターヴィア:アンジェラ・ブッチ
武将オットーネ:ウィリアム・マッテウッツィ
女官ドゥルジッラ:リア・セラフィーニ
ポッペアの乳母アルナルタ:ガブリエラ・マルテラッチ
哲学者セネカ:ラファエレ・コスタンティーニ
フォルトゥナ(運命の女神):アンジェラ・ブッチ
アモーレ(愛の女神):イリア・ザネッティ
ヴィルトゥ(美徳の女神):リア・セラフィーニ
ヴェーネレ(美の女神):アンジェラ・ブッチ
パッラーデ(知恵の女神):リア・セラフィーニ
メルクーリオ(伝令の神):ヴァルテル・テストリン
侍女ダミジェッラ:リア・セラフィーニ
皇后オッターヴィアの小姓ヴァレット:イリア・ザネッティ
乳母:アレッサンドラ・ヴァヴァゾーリ
廷臣ルカーノ:櫻田亮
警護官リットーレ:ヴァルテル・テストリン
親衛隊長で解放奴隷のリベルト:櫻田亮
第1の兵士:櫻田亮
第2の兵士:ジャンパオロ・ファゴット
領事:ジャンパオロ・ファゴット
護民官:ヴァルテル・テストリン
哲学者セネカの仲間:ジャンパオロ・ファゴット
哲学者セネカの仲間:アレッサンドラ・ヴァヴァゾーリ
哲学者セネカの仲間:ヴァルテル・テストリン
ジャン=ピエール・カニヤック(コルネット)
マリー・ガルニエ・マルズッロ(コルネット)
ルイジ・ルーポ(フィッファーロ、リコーダー)
ロッセッラ・ポッツァー(フィッファーロ、リコーダー)
ルカ・ジャルディーニ(ヴァイオリン)
ダヴィデ・モンティ(ヴァイオリン)
バルバラ・オスティーニ(ヴィオラ)
マルチェッロ・スカンデッリ(チェロ)
リッカルド・ラマ・コエラティ(コントラバス)
ピエトロ・プロッセル(キタローネ、セテラ、テオルボ)
マルコ・ヴィンチェンツィ(チェンバロII)
セルジオ・ヴァルトロ(指揮、チェンバロ、スピネット、レガーレ)
録音:2004年12月、コルシカ島、アウディトリウム・ディ・ピーニャ
<作品情報>
● 倫理的・宗教的な森(CD13~15)
サン・マルコ寺院の礼拝のために作曲された40曲のモテットとミサを収めた教会音楽集。敬虔な美しさだけでなく、ときに劇的な効果や転調の面白さなども盛り込んだ作風は変化に富む多彩なものです。
● 3声のカンツォネッテ(CD16)
モンテヴェルディが17歳の時にヴェネツィアで出版された作品。21曲から成り、楽譜の表紙には、クレモナ出身の17歳の作曲家で、クレモナ大聖堂楽長マルチャントニオ・インジェニェーリの弟子であると記載。さらにパトロンのピエトロ・アンブロジーニへの献辞が記されています。
● 聖母マリアの夕べの祈り(CD17~18)
マントヴァ時代の作品ですが、ヴェネツィア様式ともいえる2重合唱も活躍。全曲の構成は、定旋律に基づく5曲の詩篇唱とその間にはさまれている4曲の交唱を軸とするもので、全奏による序唱にはヒット作「オルフェオ」のファンファーレも使用されて壮麗な仕上がり。
● 小品集(CD19)
17世紀イタリアでは楽譜出版が盛んにおこなわれ、1615年の「パルナッスス・ムジクス・フェルディナンデウス」以降、いくつもの聖楽コレクションが出版。特に宗教音楽の小品が人気を博したことから、出版人や作曲家が編者となって、作曲家たちから作品を集めてアンソロジーを出版するということがおこなわれるようになります。イタリア各地の宮廷で人気のあったモンテヴェルディの作品もそうした曲集に含まれており、短いながらも手の込んだ装飾や大胆な技法を盛り込んだ作品を提供してもいました。出版利益や作曲報酬だけでなく、現代で言うところのプロモーション的な性格も持った出版事業だったと考えられますが、おかげで400年後の現在でもこうした気の利いた作品が楽しめるのは朗報です。
● オルフェオ(CD22~23)
物語は有名な「オルフェオとエウリディーチェ」の物語。律動的でそれまでよりも細かく書き込まれたレチタティーヴォ、声のヴィブラートの効果的な用い方、そしてリラの伴奏で歌われるオルフェオの歌など、音楽の力が全面に活かされた書法となっています。
● ウリッセの帰還(CD24~26)
古代ギリシャの伝説的詩人ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』をベースに、トロイア戦争の英雄ウリッセ(オデュッセウス)が貞節な妻、ペネーロペの元に帰還する物語。アーノンクールとポネルがチューリヒ歌劇場において1970年代後半に上演したモンテヴェルディ3部作のひとつです。これらのプロダクションはまさにオペラ上演史の金字塔と呼ぶべきもので、今尚その魅力は大きな輝きを放っています。 トロイア戦争に勝利したウリッセ(オデュッセウス、ユリシーズ)が、苦難の旅路の果てに20年ぶりに故郷に帰還。しかし妻ペネロペには3人の男たちが言い寄っており、ペネロペは、ウリッセの残していった弓を引いた者と結婚すると宣言。女神ミネルヴァの助けにより老人に化けたウリッセが登場し、その弓によって男たちを殺害。ウリッセの息子のテレーマコと、羊飼いのエウメーテは老人の正体がウリッセであると知らされ、ペネロペにも伝えられるものの、ペネロペは信じることができず、ウリッセが元の姿に戻っても疑っていたものの、ベッドの刺繍の模様について話すとようやく信じて幕。
● ポッペアの戴冠(CD27~30)
ポッペアの戴冠は、モンテヴェルディが1642年に完成した生涯最後のオペラ。題材を神話ではなく史実からとっていることや、また、脇役たちの活躍、さらに、音楽的にも半音階的なマドリガーレのスタイルを取り入れて劇的な効果を生んでいることなど、新機軸多数の力作となっており、オペラ史に燦然と輝く傑作です。物語は、ローマ皇帝ネロが、武将のオットーネの妻でローマで一番の美女ポッペアと不倫し、ついには皇后のオッターヴィアを追い出してポッペアがその地位につくという不道徳なものですが、史実では皇后オッターヴィアは殺されているので、オペラでは多少やわらげられています。
<演奏者情報>
【マドリガーレ集第1巻~第9巻、「倫理的・宗教的な森」、小品集、ミサ、詩篇】
(CD1~15、19~21/計18枚)
● レ・ヌオーヴェ・ムジケ(声楽&器楽アンサンブル)
2004年12月、クーツフェルトらにより、17世紀前半の声楽曲を最高レベルで演奏することを目的に設立。音楽的、政治的、宗教的に激動した時代の音楽を400年の時を経て蘇らせるだけでなく、現在との関連性を探ってもいます。
● クライン・クーツフェルト(指揮、オルガン、チェンバロ)
ハーグ王立音楽院でオルガン、ピアノ、聖歌隊指揮、教会音楽を学んだのち、ニコラウス・アーノンクールやグスタフ・レオンハルトといった演奏家たちの指導も受けてキャリアの基礎を築いています。指揮者、教師として放浪の旅をした後、モンテヴェルディの音楽に魅了され「レ・ヌオーヴェ・ムジケ」を設立。
通奏低音楽器として使用されているオルガンは、クーツフェルトの主導により2018年にクロップ・オルガン工房によって製作されたもので、資金は国立楽器基金によって賄われています。
【3声のカンツォネッテ[ヴェネツィア 1584]】
(CD16/計1枚)
● アルモニオーゾインカント(女声アンサンブル)
1997年設立。グループ名の「アルモニオーゾインカント」は「調和のとれた魅力」という意味。中世およびルネサンス音楽の解釈と純粋な声を追求する女声アンサンブル。ピュアな発声により、いくつもの合唱コンクールで優れた成績を収め、イタリア国内を中心にヨーロッパ各地やアメリカで活動中。
CDは、Brilliant Classics、Tactus、Bongiovanni、Amiata Records、Hyperprismなどから発売。
● フランコ・ラディッキア(指揮)
ペルージャ音楽院で、合唱指揮の学位、トランペットのディプロマを取得し、ペルージャ大学で音楽学研究修士、ルガーノ音楽院でグレゴリオ聖歌学上級ディプロマを取得。イタリア、アメリカ、ドイツ、フランス、スイス、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、スウェーデンで、合唱団や吹奏楽団、オーケストラを指揮して活動。ペルージャのマリオッティ音楽大学で、理論、分析、作曲を教えてもいます。
CDは、Brilliant Classics、Tactus、Amiata Recordsなどから発売。
【「聖母マリアの夕べの祈り」】
(CD17~18/計2枚)
● アンサンブル・サン・フェリーチェ(声楽&器楽アンサンブル)
フェデリコ・バルダッツィによって1993年に設立された声楽と器楽のグループ。宗教音楽やバッハの作品に力を入れているほか、バルダッツィの指導の下、マルコ・ダ・ガリアーノ、フレスコバルディ、カリッシミ、ブクステフーデ、ヘロニモス・デ・カリオン、フランソワ・クープランらのめったに演奏されない作品をイタリア国内外の数多くの音楽祭で披露してもいます。
● ラ・ピファレスカ(管楽器&打楽器アンサンブル)
中世・ルネッサンス・バロック初期の楽器や民俗楽器に精通するファビオ・トリコーミ、マルコ・フェラーリ、ステファノ・ヴェッツァーニ、マウロ・モリーニ、ダヴィド・ヤークスらによって長く活動を続ける管楽器と打楽器を中心とした古楽器アンサンブル。ショーム、ボンバルド、サックバット、コルネット、トランペット、バグパイプ、ドゥルシアン、フルート、フィドル、リュート、ヴィオール、ダルシマー、各種パーカッションなど多くの楽器が変化に富む独特のサウンドをつくりだします。 CDは、Brilliant Classics、Glossa、Dynamic、Arts、Pan Classics、Concerto Classicsなどから発売。
● フェデリコ・バルダッツィ(指揮)
古楽を中心に活動していますが、グルック、モーツァルト、ロッシーニ、プッチーニなどのオペラの指揮もおこないます。最初、チェリストとしてシエナとパリでアンドレ・ナヴァラに師事した後、室内楽をピエロ・ファルッリとボロディン四重奏団に、作曲をカルロ・プロスペリとロベルト・ベシェーリに、グレゴリオ聖歌をニーノ・アルバローザとヨハネス・ベルクマンス・ゲシュルに、合唱指揮をロベルト・ガッビアーニとピーター・フィリップスに師事。
アンサンブル・サン・フェリーチェを指揮し、中世から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ声楽・器楽グループと共演。
フィレンツェ大学でグレゴリオ聖歌と中世のモノディについての講義を行い、各国でマスタークラスも開催。ラ・スペツィア国立プッチーニ音楽院で室内楽とバロック音楽の教授を務めてもいます。
CDは、Brilliant Classics、Casa、Bongiovanni、Venezia、Tactus、Bingen、Capstone、 Planet Soundなどから発売。
【歌劇「オルフェオ」、歌劇「ウリッセの帰還」、歌劇「ポッペアの戴冠」】
(CD22~30/計9枚)
● セルジオ・ヴァルトロ(指揮、チェンバロ、スピネット)
1944年、ボローニャ生まれ。同地のジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ音楽院でオルガンとチェンバロを専攻し、同時に地元の大学で文学を学んで卒業。チェンバロ奏者、オルガニスト、カウンターテナー、音楽学者、指揮者として活動。
CDは、Brilliant Classics、Tactus、K617、Bongiovanni、Naxosなどから発売。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2023年11月02日 00:00