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『激ロック』スペシャルコーナー【2月レコメンドアイテム】

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1月のオススメはこちら

 

GREEN DAY / 『Saviors』
GENRE : PUNK ROCK

あるべき姿へと立ち返ったエネルギッシュで痛快なパンク・サウンドと
社会問題への鋭くユニークな風刺が光るGREEN DAYの新たな傑作!


『Dookie』の発表から30周年、『American Idiot』から20周年というメモリアルな年に新たな傑作が誕生した。先述の2枚にも参加したプロデューサーのRob Cavalloと久しぶりにタッグを組んだ本作は、あるべき姿へと立ち返ったエネルギッシュで痛快なパンク・サウンドと、社会問題への鋭くユニークな風刺が光っている。他方でWEEZERとのツアーから影響を受けたかのようなパワー・ポップを鳴らすTrack.3や、ドリーミーなTrack.10など近作で見せてきた遊び心も忘れていないし、亡き父に捧げた「Wake Me Up When September Ends」から20年を経て息子への愛を歌うTrack.13のドラマにも胸を打たれる。これまでの歩みを称えると同時に、その精神を次世代へと受け継ぐような作品だ。

菅谷 透【ライター推薦】

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NECK DEEP / 『Neck Deep』
GENRE : POP PUNK

ポップ・パンク・ファンに贈る1枚


3月開催の“PUNKSPRING 2024”に出演し、SUM 41の日本でのラスト・ツアーにも帯同する英ポップ・パンク・バンドによる5thアルバム。セルフタイトルを冠した今作は、地元レクサムにあるバンドのスタジオで制作し、1stアルバム『Wishful Thinking』以来約10年ぶりにSeb Barlow(Ba)がプロデュース/エンジニアを務めた。活動を重ねてきたうえでの回帰作として、バンドのソングライティングやアンサンブルの旨みを引き出し、またコロナ禍を経てツアーを再開した開放的なパワーが加わって、Track.1からBen Barlow(Vo)のハイトーン、キャッチーなメロディが冴えまくった曲が並ぶ。彼らがキッズ時代、BLINK-182やNEW FOUND GLORYなどに洗礼を受けたように、今作もまた誰かの凸凹な青春期の良き友になる。そんな記念碑的アルバムだ。

吉羽 さおり【ライター推薦】

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BLIND CHANNEL / 『Exit Emotions』
GENRE : POST HARDCORE, NU-METAL

爆発的グルーヴとキャッチーなメロディの
“ヴァイオレント・ポップ”で世界を席巻する最新作!


“ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト”をきっかけにヨーロッパで人気を博し、近年はアメリカでも注目を集めているBLIND CHANNEL。“メタル界のBACKSTREET BOYS”の異名も浸透しつつある彼らの最新作では、“ヴァイオレント・ポップ”と銘打った自らの音楽性をさらに強化。ニューメタル由来のヘヴィなチューニングで紡がれる爆発的グルーヴとキャッチーなメロディを組み合わせ、ひと回りパンプアップしたサウンドを提示している。ワイルドなリフで開幕を告げるTrack.1、強烈なラップ・ヴォーカルとクリーン・パートが交錯するTrack.3、ハードコア・テクノやPhonkすら飲み込んで狂騒を生み出すTrack.11といった強力ナンバーから、エモーショナルなバラードのTrack.6まで、リスナーのあらゆる感情を解放させる楽曲が勢揃い。早くフロアで体感したい!

菅谷 透【ライター推薦】

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ALKALINE TRIO / 『Blood, Hair, And Eyeballs』
GENRE : POP PUNK

Matt Skiba(Vo/Gt)がホーム・バンドに集中できることになった影響もあってか
ALKALINE TRIO特有のメランコリックな表現にも磨きがかかった1枚


2015年から約7年にもわたってALKALINE TRIOとBLINK-182という人気バンドふたつを掛け持ちしていたMatt Skiba(Vo/Gt)。BLINK-182にTom DeLonge(Vo/Gt)が復帰したことで、やっとホーム・バンドに集中できることになったようだ。今作はそんな影響もあってか、ポップなパンク・サウンドにプラスして、彼ら特有のメランコリックな表現にも磨きがかかっている。全体的にカラッとした印象のBLINK-182とは違い、同じトリオでもどこか陰があってしっとりした彼らのメロディを聴くと心が落ち着くというファンも多いのでは。また今作は10作目というひとつの節目でもあるが、20年以上バンドの屋台骨を支えたDerek Grant(Dr)が参加した最後のアルバムということもあって、より重要な作品となった。

山本 真由【ライター推薦】

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RISE TO FALL / 『The Fifth Dimension』
GENRE : MELODIC DEATH METAL

スペイン出身の人気メロデス・バンド RISE TO FALL
確かなクオリティを誇る、ファンの期待を裏切らない好盤


来日経験もあるスペイン出身の人気メロディック・デス・メタル・バンドによる、コロナ禍を経てリリースされた最新アルバム。王道路線を守りつつもモダンな要素も兼ね備えた高品質なメロデスが聴きたい、そんなリスナーにとって本作は間違いなくお気に入りの1枚となるはずだ。イエテボリ・スタイルのメロデスに多大な影響を受けつつも、00年代のメタルコアを通過したサウンドは本作でも健在で、心を震わせる叙情的なギターのリフが生み出すハーモニー、テクニカルなソロ、ドラマチックな楽曲展開を支える緩急をつけたグルーヴ、アグレッシヴなデス・ヴォイスとクリーン・パートとのコントラスト、という要素は新鮮味に欠けるかもしれないが、確かなクオリティを誇るファンの期待を裏切らない好盤と言えるだろう。

井上 光一【ライター推薦】

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F.K.Ü. / 『The Horror And The Metal』
GENRE : THRASH METAL, CROSSOVER THRASH

余計な言葉は不要!
スウェーデン産クロスオーバー・スラッシュ~ホラー・メタル・バンド F.K.Ü. の最新作


インパクト抜群のアルバム・ジャケットがすべてを物語る、スウェーデン産クロスオーバー・スラッシュ~ホラー・メタル・バンドの最新作。80年代ホラーからインスパイアされた世界観、ベイエリア産スラッシュに多大なる影響を受けつつ、ピュアなスラッシュからヘヴィなグルーヴを生み出すクロスオーバー・サウンドが矢継ぎ早に繰り出される本作に対して、余計な言葉はいらないだろう。表題曲のオープニング・トラックから耳をつんざくハイトーン・シャウトとモッシュ必至のソリッドなリフが飛び込んできた時点でもう降参するしかない。一切の無駄を省いた漢を感じる硬派なアンサンブルの中にも随所に遊び心が感じられ、どの楽曲もキャッチーなフックが満載という巧みなソングライティング能力にも注目してほしい。

井上 光一【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

 

HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2024年02月27日 16:27