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アンナ・ヴィニツカヤ『ピアノのための舞曲集』~ラヴェル、ショスタコーヴィチ、ヴィトマン


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

ヴィニツカヤが描き上げるピアノの舞曲

ロシア出身で2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのほか数々のコンクールを制し、2009年にCDデビュー、同年より母校でもあるハンブルク音楽演劇大学で後進の指導にもあたっているヴィニツカヤ。
2021年の「ショパン: バラードと即興曲」以来3年ぶりとなる今作のテーマは舞曲。ラヴェルの名作2曲では、持ち前のテクニックに支えられた繊細かつダイナミックな表現を存分に聴かせます。ショスタコーヴィチの「人形の踊り」は彼が映画などのために書いた曲を再構成した子供のための易しいピアノ曲ながら、ヴィニツカヤはほんの10年ほど前に出会ってぜひ録音したいと願っていたもので、愛らしい曲想を慈しむように聴かせます。カーネギーホールの依頼で2012年に書かれたヴィトマンの「サーカス・ダンス」は、芸術的あるいはピアニスティックな視点のみならず、彼自身の履歴書のような意味合いがある作品とされ、ヴィニツカヤは今回の録音の前にヴィトマンと語り合う機会を得たことで、作品理解が大きく深まったと語っています。その終曲はヴィトマン自身のオペラ《バビロン》から引用された軍楽隊の賑やかな行進曲。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
1-8. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 高貴で感傷的なワルツ
1. I. Modéré, très franc
2. II. Assez lent, avec une expression intense
3. III. Modéré
4. IV. Assez animé
5. V. Presque lent, dans un sentiment intime
6. VI. Vif
7. VII. Moins vif
8. VIII. Épilogue. Lent

9-14. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 人形の踊り
9. I. 抒情的なワルツ
10. II. ガヴォット
11. III. ロマンス
12. IV. ポルカ
13. V. おどけたワルツ
14. VI. 手回しオルガン - VII. 踊り

15-25. イェルク・ヴィトマン(1973-): Zirkustänze サーカス・ダンス
15. I. Fanfare
16. II. Boogie-Woogie
17. III. Erster Walzer
18. IV. Vier Strophen vom Heimweh
19. V. Valse bavaroise
20. VI. Valse sentimentale
21. VII. Kinderreim
22. VIII. Karussell-Walzer
23. IX. Hebräische Melodie
24. X. Venezianisches Gondellied
25. XI. Bayerisch-babylonischer Marsch

26.ラヴェル: ラ・ヴァルス

【演奏】
アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)

【録音】
2023年6月 テルデックス・スタジオ、ベルリン

収録時間: 62分


アンナ・ヴィニツカヤ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年03月21日 00:00