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シェーンベルク生誕150年記念!ブーレーズ『コンダクツ・アルノルト・シェーンベルク』ソニー録音全集(13枚組)

ピエール・ブーレーズ

アルノルト・シェーンベルク生誕150周年を記念した特別リリース!
ピエール・ブーレーズが情熱を注いだシェーンベルク録音の集大成。


20世紀で最も影響力のある音楽家の一人であるアルノルト・シェーンベルクは、1874年にウィーンで生まれました。ソニー・クラシカルは、この偉大な作曲家の生誕150周年を記念して、CBS/アメリカ・コロンビア録音音源を再発売します。同社はシェーンベルクの業績を記録する先駆者であり、シェーンベルクの生前(彼は1952年に亡くなりました)からその取り組みを続けていました。1940年、コロンビア・マスターワークスが彼の最も魅惑的で革命的な作品の一つである『月に憑かれたピエロ』の初録音を制作。1950年代と60年代に「アルノルト・シェーンベルクの音楽」と題された画期的な複数巻のシリーズに着手しました。おそらく、シェーンベルクのオーケストラ作品と声楽作品を広めたピエール・ブーレーズの録音、さらに彼の室内楽を認知させたジュリアード四重奏団による録音。ソニー・クラシカルは、今回、ジュリアード弦楽四重奏団による録音全曲(7枚組CDボックス)とCBS/コロンビアのブーレーズのシェーンベルク録音全曲(13枚CDボックス)を同時リリースいたします。

ブーレーズのシェーンベルク録音を集大成したこのボックスセットは、「ストラヴィンスキーとシェーンベルクの傑作が受け入れられるよう最善を尽くしてきました…特にシェーンベルクは」とブーレーズ自身が語っており、1974年の「グレの歌」「モーゼとアロン」(グラミー賞にノミネート)に始まり、1986年の合唱曲集まで、10年以上をかけて収録され、他レーベルへの同一曲の別録音/再録音と一部作品(交響詩「ペレアスとメリザンド」、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲)を除けば、ブーレーズによるシェーンベルク作品の録音がここに集約されています。ストラヴィンスキーやアイヴズ、コープランドなど20世紀音楽に重要な足跡を残した作曲家による作品録音を網羅的・積極的に進めてきた当時のCBSが自社の威信をかけて取り組んだ大プロジェクトであり、ブーレーズが深くかかわっていたBBC交響楽団、ニューヨーク・フィル、そしてアンサンブル・アンテンコンランポランという3つのアンサンブルを起用し、綿密なセッション録音によって制作されています。

マーラーやR.シュトラウスによって爛熟期をむかえた後期ロマン派の極点である「グレの歌」から、やがて調性を脱し十二音技法を確立した「ヤコブの梯子」を経て、アメリカ亡命後の室内交響曲第2番にいたるまで、シェーンベルクという作曲家がたどった作風の変遷を、それぞれの作品の最も優れた解釈とともに辿ることができるという、歴史的価値を誇る永遠の名盤といえるのみならず、大規模なものから小規模なもの、声楽や器楽曲、有名なものからほとんど演奏されることのない作品まで、シェーンベルクという作曲家の作品の膨大な部分に取り組んだ、指揮者ブーレーズの全録音の中でも一連のストラヴィンスキー作品の録音と並び、最も重要な録音群といえるでしょう。
(ソニー・ミュージック)

【曲目】
アルノルト・シェーンベルク:
<CD1-2>
『グレの歌』
[演奏]
ジェス・トーマス(テノール/ヴァルデマール)
マリタ・ネイピアー(ソプラノ/トーヴェ)
イヴォンヌ・ミントン(ソプラノ/山鳩)
ジークムント・ニムスゲルン(バス/農民)
ケネス・ボウエン(テノール/道化クラウス)
ギュンター・ライヒ(語り)
BBCシンガーズ、BBCコーラル・ソサイエティ
ゴールドスミス・コーラル・ユノン
ロンドン・フィル合唱団の男声メンバー
BBC交響楽団
[録音]1974年10月26日、11月7-8日、12月6日、ロンドン、ウェスト・ハム・セントラル・ミッション

<CD3-4>
歌劇『モーゼとアロン』
[演奏]
ギュンター・ライヒ(バリトン/モーゼ)
リチャード・キャシリー(テノール/アロン)
フェリシティ・パーマー(ソプラノ/少女)
ジリアン・ナイト(メゾ・ソプラノ/病める女)
ジョン・ウィンフィールド(テノール/若い男、裸の若者)
ジョン・ノーブル(バリトン/もう一人の男)
ローランド・ヘルマン(バリトン/エフライムの徒)
リチャード・アンガス(バス/祭司)ほか
BBCシンガーズ、オルフェウス少年合唱団、BBC交響楽団
[録音]1974年11月30日、12月3,5,6日、ロンドン、ウェスト・ハム・セントラル・ミッション

<CD5>
『月に憑かれたピエロ』Op.21
[演奏]
イヴォンヌ・ミントン(ソプラノ)
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ピンカス・ズッカーマン(ヴァイオリン/ヴィオラ)
リン・ハレル(チェロ)
ミシェル・デボスト(フルート/ピッコロ)
アンソニー・ペイ(クラリネット)
[録音]1977年6月20-21日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会

<CD6>
『浄められた夜』Op.4 (弦楽合奏版)
[演奏]ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1973年9月24日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
ベルク:「抒情組曲」からの3楽章
[演奏]ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1974年3月4日、12月21日、ニューヨーク、マンハッタン・センター

<CD7>
『ワルシャワの生き残り』Op.46*
『管弦楽のための変奏曲』Op.31
『5つの管弦楽曲』Op.16
『映画の1場面への伴奏音楽』Op.34
[演奏]ギュンター・ライヒ(語り*)、BBC交響楽団
[録音]1976年9月23日、ロンドン、アビイロード・スタジオ

<CD8>
『セレナーデ』Op.24
『グレの歌』から山鳩の歌(室内アンサンブル版)**
『ナポレオンへの頌歌』Op.41***
[演奏]
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン*)
ジェシー・ノーマン(ソプラノ**)
デイヴィド・ウィルソン=ジョンソン(語り***)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[録音]1979年4月10日、9月15日、1980年3月31日、パリ、フランス国立音響音楽研究所

<CD9>
オラトリオ『ヤコブの梯子』
[演奏]
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
ケネス・ボウエン(テノール)
イアン・ボストリッジ(テノール)
ポール・ハドソン(バス)
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)
オルトツン・ヴェンケル(ソプラノ)
マディ・メスプレ(ソプラノ)
BBCシンガーズ、BBC交響楽団
[録音]1980年4月1日、パリ、フランス国立音響音楽研究所
モノドラマ『期待』Op.17
[演奏]
ジャニス・マーティン(ソプラノ)
BBC交響楽団
[録音]1977年4月14-15日、ロンドン

<CD10>
音楽劇『幸福の手』Op.18
[演奏]
ジークムント・ニムスゲルン(バリトン)
BBCシンガーズ、BBC交響楽団
[録音]1981年12月12日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
室内交響曲第1番ホ長調Op.9
室内交響曲第2番変ホ短調Op.38
[演奏]アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[録音]1980年4月1&5日、パリ、フランス国立音響音楽研究所
室内管弦楽のための3つの小品
[演奏]アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[録音]録音年不明
4つの歌曲Op.22
[演奏]
イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
BBC交響楽団
[録音]1981年12月12日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

<CD11>
『組曲』 Op.29
『浄められた夜』Op.4 (六重奏版)
[演奏]アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[録音]1982年6月14日、1983年11月6日、パリ、フランス国立音響音楽研究所

<CD12>
『地には平和』Op.13
『コル・ニドライ』Op.39*
[演奏]BBCシンガーズ、BBC交響楽団*
[録音]1982年9月8日、ロンドン、BBC Maida Vale Studios
『3つのドイツ民謡』Op.49
『2つのカノン』
『混声合唱のために編曲した3つのドイツ民謡』
[演奏]BBCシンガーズ
[録音]1986年10月26日、ロンドン、アビイロード・スタジオ

<CD13>
『4つの混声合唱曲』Op.27
『3つの諷刺』Op.28*
『6つの無伴奏男声合唱曲』Op.35
『千年を三たび』Op.50a
詩篇第130番『深き淵より』Op.50b
『現代詩篇』Op.50c**
[演奏]BBCシンガーズ、BBC合唱団**、ロンドン・シンフォニエッタ*、BBC交響楽団**
[録音]1982年9月8日、1984年2月19-20日、ロンドン、BBC Maida Vale Studios

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2024年06月14日 12:00