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ミッシャ・エルマン HMVへの協奏曲録音全集 2024年10月25日発売~ヴィヴァルディ、バッハ、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を復刻!

エルマン

ミッシャ・エルマン、HMVへのヴァイオリン協奏曲録音全集

 

SP時代から録音の多いエルマンですが、SPでの協奏曲の全曲録音は意外にも少なく、第2次大戦前のものとなるとここに復刻されたHMV(His Master's Voice)のものがすべて。バッハとヴィヴァルディの両端楽章は当世の古楽スタイル(HIP)とは趣を異にする、拍をしっかりと刻んで歩を進めてゆく堂々たる演奏。緩徐楽章では古典的な品格を保った中にエルマンらしいカンタービレが聞かれます。チャイコフスキーの協奏曲はエルマンの師アウアーが初演を頼まれたものの「演奏不可能」として一旦は退けた作品。初演こそ他人に譲ったものの、後にアウアーはこの作品の価値を認め、自ら楽譜を校訂して演奏し、弟子たちにも教えました。アウアーの弟子による同曲の録音はこのエルマン盤が最初。楽譜はアウアー版を使っています。約35分のゆったりめのテンポを採り、随所にロマンティックで個性的な歌い回しが聞かれる点は、こんにちのスタイルとは一線を画しています。ベートーヴェンの2曲も甘美でロマンティックな演奏。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
1-3. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 Op. 12 No. 1 RV 317
1. I. Allegro
2. II. Adagio
3. III. Allegro
録音: 1931年9月29日 初出:DB 1595/96 (matrices 2B 1490/93)

4-6. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV 1042
4. I. Allegro
5. II. Adagio
6. III. Allegro assai
録音:1932年12月2日 初出:DB 1871/73 (matrices 2B 4088/92)

7-9. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35(アウアー校訂版)
7. I. Allegro moderato
8. II. Canzonetta: Andante
9. III. Finale: Allegro vivacissimo
録音:1929年12月19、20日 初出:DB 1405/08 (matrices BR 2471/78)

10. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):ロマンス第1番 ト長調
録音:1932年11月30日 初出:DB 1846 (matrices 2B 4341/42)

11. ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調
録音:1932年11月30日 初出:DB 1847 (matrices 2B 4343/44)

【演奏】
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)

新交響楽団…1-3
室内管弦楽団…4-6
ロンドン交響楽団…7-11
ローレンス・コリングウッド(指揮)…1-3、10-11
ジョン・バルビローリ(指揮)…4-9

復刻プロデューサー: Eric Wen
復刻エンジニア&マスタリング: Rick Torres

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年09月05日 00:00

更新: 2024年10月22日 12:00