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『激ロック』スペシャルコーナー【10月レコメンドアイテム】

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9月のオススメはこちら

THE OFFSPRING / 『Supercharged』
GENRE : PUNK ROCK

オフスプの今を反映した、エネルギー迸る最新アルバム!

約3年半という短いスパンで完成したオフスプの新作は、楽曲からインスパイアされた“Supercharged”のタイトルが示す通りエネルギッシュなアルバムだ。アンセミックなコーラスを乗せて痛快に疾走するTrack.2、ポップなメロディが耳を惹くTrack.4、シリアスに社会問題を斬るTrack.6等オフスプらしいメロディック・パンク・ナンバーも押さえつつ、スラッシーなサウンドでブラジルのファンに感謝を捧げるTrack.7、クラシカルなハード・ロックへのオマージュが見えるTrack.8といったユニークな楽曲も収録。結成40周年に突入した今もメロコアの第一人者として活動を続ける矜持と、今のバンドの充実ぶりが窺える力作。
菅谷 透【ライター推薦】

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FEVER 333 / 『Darker White』
GENRE : POST-HARDCORE, RAP METAL

パワフル且つファンキーなマインドで
社会へ変革のメッセージを叩き付ける、新体制初のアルバム!

破天荒なライヴ・パフォーマンスで日本のロック・ファンをも虜にしてきたFEVER 333が、新体制で初のアルバムをドロップ。これまでの作品よりもさらにジャンルのクロスオーバーを強めた印象で、西海岸ヒップホップへのリスペクトを込めたTrack.1、キャッチーなラウドロック・アンセムのTrack.2、スラッシーな爆走も取り入れたTrack.5等、ラップ/メタル/パンクといったバンドのルーツを打ち出しつつ、現体制ならではのパワフル且つファンキーなマインドで現代社会へ変革のメッセージを伝えている。Mike Shinoda(LINKIN PARK/Vo)がライター/プロデューサーとして参加した楽曲等、豪華コラボレーター陣にも注目。
菅谷 透【ライター推薦】

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V.A. / 『ミッキー・パンク』
GENRE : POP PUNK

ディズニーの名曲がポップ・パンクとなって蘇る!
豪華カバー・アルバム『ミッキー・パンク』が日本限定でCD化!

誰もが知るディズニー映画の名曲を人気のアーティストがパンク・ロック・アレンジ! 話題のカバー・アルバム『ミッキー・パンク』が、日本限定でCDリリースされた。NEW FOUND GLORYやSIMPLE PLANといった、日本でも高い人気を誇る定番のポップ・パンク・バンドに加え、今勢いのある若手バンドのMAGNOLIA PARKやMEET ME @ THE ALTAR、SNSで話題のシンガー、LØLØといったニュー・フェイスも登場。それぞれの得意なフィールドで、ディズニー・ソングをカバーしている。思わず一緒に口ずさみたくなるお馴染みの楽曲から、ちょっとマニアックな隠れた名曲まで、ディズニー・ファンも納得の多彩な選曲にも注目。
山本 真由【ライター推薦】

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KUBLAI KHAN TX / 『Exhibition Of Prowess』
GENRE : METALLIC HARDCORE

暴力的なメタリック・ハードコアが
容赦なく身体を揺さぶる最新アルバム!

テキサス出身バンド KUBLAI KHAN TXの、アルバムとしては約5年ぶり5作目となる本作。暴力的なメタリック・ハードコアを徹底的に追求した音楽性はさらに磨きが掛かっており、Track.2の“Motherfucker bang your fucking head”という雄叫びに誘われて頭が勝手に動くこと必至。メロディさえも抑えた凶悪なサウンドは一聴するととっつきにくいかもしれないが、プリミティヴでありつつ小ワザも効いたグルーヴは、万人の本能を刺激するキャッチーな魅力を持っているし、だからこそTrack.5がヴァイラル・ヒットとなったのだろう。自らをハードコア・シーンの玉座へと導く、タフなアルバムだ。キャンセルとなった来日のリベンジにも期待!
菅谷 透【ライター推薦】

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VENDED / 『Vended』
GENRE : NU-METAL

世界征服を目論むヘヴィ・ロック・シーンの
サラブレッドたちによる待望のデビュー作がついにリリース!

SLIPKNOTのフロントマン Corey Taylorの息子と、パーカッショニスト Shawn “Clown” Crahanの息子が在籍している、というまさにヘヴィ・ロック・シーンのサラブレッドたちによるVENDEDのデビュー作『Vended』。Griffin Taylorの歌声が父親そっくりな時点で、メンバーのバックグラウンドを無視することは不可能ではあるが、周囲の思惑や雑音をはねのける説得力のある作品を、彼等は自主制作という形で作り上げた。本作はモダンな要素はあれど、軸となるのは怒りに満ちたアグレッシヴ且つフック満載のソリッドなヘヴィ・ロックだ。20代前半の才能あるミュージシャンたちのリアルを詰め込んだ、見事なデビュー作である。
井上 光一【ライター推薦】

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Serj Tankian / 『Foundations』
GENRE : ALTERNATIVE METAL

SYSTEM OF A DOWN初期、またはそれ以前に書かれた楽曲も含む
音楽的にも人間的にも、Serj Tankianの根幹が垣間見える最新EP

ソロ活動では実験的なサウンドの作品も発表しているSerj Tankianだが、本EP収録曲のいくつかはSYSTEM OF A DOWNの初期またはそれ以前に書かれたのだという。それゆえSerj独自の音楽性も見られつつ、SOADのファンにとっても親和性の高い作品となっている。インダストリアルなテイストもある攻撃的ナンバーのTrack.1に始まり、アコースティックなイントロから衝動的なヴォーカルを聴かせるTrack.5等、濃密な楽曲を収録。Track.2では100年以上前のアルメニア人虐殺をテーマに、今なお世界で起きているジェノサイドへ目を向けることを訴え掛けている。音楽的にも人間的にも、Serjの根幹が垣間見える内容だ。
菅谷 透【ライター推薦】

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THE BLACK DAHLIA MURDER / 『Servitude』
GENRE : MELODIC DEATH METAL

Trevor Strnad(Vo)を亡くしたTHE BLACK DAHLIA MURDERの新たな一歩
変わらず彼等らしいメロデス・サウンド詰め込んだ“TBDMの10thアルバム”

2022年にフロントマン Trevor Strnadを亡くし、彼と共にバンドを立ち上げたギタリスト Brian Eschbachがヴォーカルに転向、2009年~2016年に在籍していた元メンバーのRyan Knight(Gt)が復帰する形で前に進むことを決意したTHE BLACK DAHLIA MURDER。その新たな一歩となる今回の新作では、Trevorの死を嘆いたり別れを惜しんだりという意味での重苦しさは感じさせず、あくまでも変わらず彼等らしいメロデス・サウンドを詰め込んだ“TBDMの10thアルバム”として発表することでTrevorと彼の功績への敬意を表しているようだ。バンド自身はもちろん、シーンにとっても大きな喪失を乗り越え、続ける道を選んでくれた彼等の今後の活躍にも期待したい。
内堀 文佳【ライター推薦】

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LEPROUS / 『Melodies Of Atonement』
GENRE : PROGRESSIVE ROCK, PROGRESSIVE METAL

ノルウェーが誇るプログレッシヴ・ロック/メタルの雄 LEPROUS
”オーケストラ的な要素を全て取り除いた”アグレッシヴな8thアルバム

ノルウェーが誇るプログレッシヴ・ロック/メタルの雄による通算8枚目、3年ぶりとなる最新作。近年の彼等は初期のヘヴィなスタイルから離れて欧州的大仰さ、メロドラマ的な楽曲展開や美しいメロディを重視したサウンドを追求していた印象だが、本作ではフロントマンのEinar Solbergいわく、“オーケストラ的な要素を全て取り除いた”とのことで、電子音的な装飾はあれど、グロウル(!)も含めたアグレッシヴな要素の帰還を喜ぶファンは多いだろう。とはいえ、美麗なファルセットを駆使した、ドラマチック且つダークな雰囲気を纏う独自のサウンドと美学は健在であり、MUSEのようなバンドが好きな向きにも彼等の生み出す音世界は響くはずだ。
井上 光一【ライター推薦】

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OUR HOLLOW, OUR HOME / 『Hope & Hell』
GENRE : METALCORE, POST-HARDCORE

モダンな要素を盛り込みつつ王道メロディック・メタルコアを存分に聴かせる
OUR HOLLOW, OUR HOME最後のアルバム

心ときめくクサめのギター・フレーズ、シンガロング必至のクリーン・パート、アグレッシヴなブレイクダウン……特にメロディックな要素強めのメタルコアを好む向きであれば、本作はお気に入りの1枚となるだろう。10年以上のキャリアを持つUKメタルコア・バンドの彼等は、昨年Tobias(Gt/Vo)以外のメンバーが脱退、新メンバーと共に再始動するも本作を最後に解散が決まっているという背景を踏まえても、本作はモダンな要素を盛り込みつつ、王道のメロディック・メタルコアを存分に聴かせてくれる好盤であることは間違いない。個性という面では弱いのも事実だが、冒頭で述べたような要素にピンときたならぜひ聴いてみてほしい。
井上 光一【ライター推薦】

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CEMETERY SKYLINE / 『Nordic Gothic』
GENRE : GOTHIC ROCK

北欧メロデス/ブラック・メタル・シーンに名を残す面々によるスーパーグループ
耽美且つダークで、静謐な北欧の夜を想起させる最新作

北欧のメロデス/ブラック・メタル・シーンに名を残すバンドのメンバーが集結したスーパーグループとあって、過激な音楽性を期待する人も多いかもしれない。しかし本バンドで展開されているのは、彼等のもう1つの共通項である“ゴシック”に焦点を当てたサウンドだ。Mikael Stanne(Vo)の哀愁を纏ったカリスマ的なクリーンVoと、きらびやかなキーボードをフィーチャーした楽曲は耽美且つダークで、静謐な北欧の夜を想起させる珠玉の仕上がり。各バンドに多少なりとも存在したエッセンスを突き詰めたような作風で、ファンならすんなりと作品世界へ入り込めるはずだ。抑制の効いた本編とは打って変わって、エモーショナルに疾走する国内盤ボートラにも要注目。
菅谷 透【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

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HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2024年10月21日 15:28