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山本直純 新日本フィル『ブラームス: 交響曲第1番、ベートーヴェン: 交響曲第9番、他』5枚組 2024年11月下旬発売

山本直純

これぞ真の天才!山本直純+新日本フィル
ブラームス:交響曲第1番、ベートーヴェン:交響曲第9番
+晩年の楽しい管弦楽入門


作曲はコメディからシリアス、指揮も硬から軟までと自由自在な音楽活動を展開した山本直純(1932~2002)。その死は指揮者としては早世の範疇に入るでしょう。指揮者としての真骨頂がここに記録されております。と最も古い演奏会が新しいオケの誕生という気概と気合に満ちた第3回定期演奏会のオール・ブラームス・プロ。この演奏を聴いた人々は圧倒的演奏という評価を下し、ソリストのレッサー氏も見事な演奏に太鼓判を押して発売許可の運びとなりました。ブラ1は山本直純の自家薬籠中の十八番でありますが、ここまで熱い演奏も世の中にそうはないことでしょう。山本直純の『第九』と言えば"一万人の第九"が知られますが音盤初レパートリーです。早めのテンポ、拘泥しない率直なトスカニーニ型のアプローチで極めてオーソドックスに第九と立ち向かう様は実に感動的。国際的知名度を獲得した時期の晋友会合唱団との共演という点もそそられます。そして極めつけは晩年である2000年演奏の"管弦楽入門"。キングインターナショナルから同趣向のCDが出ていますが曲目は一切かぶりません。トークの面白さ、教養の高さにも驚かされます。最後の最後の"男はつらいよ"のテーマ音楽のしみじみ感には涙が出ます。山本直純のお陰でどれだけ日本の音楽が豊かになったか?を改めて考えるのも一興でしょう。柴田克彦先生による詳細なライナーノートも必読です。
(東武商事株式会社)

【曲目】
CD1)
ブラームス:交響曲第1番

CD2)
ブラームス:二重協奏曲
潮田益子(ヴァイオリン)、ローレンス・レッサー(チェロ)
ブラームス:ハンガリー舞曲第1番、第5番、第6番
ブラームス:子守歌
録音(CD1&2):1972年11月25日第3回定期演奏会東京文化会館、ステレオ

CD3)
ベートーヴェン:交響曲第9番
秋山恵美子(S)、大橋ゆり(A)、饗場智昭(T)、高橋啓三(B)
晋友会合唱団
録音:1990年12月24日オーチャードホール、デジタル

CD4)
山本直純の管弦楽入門"楽器の紹介"
スッペ:「軽騎兵」序曲
楽器の紹介(打楽器、木管楽器、金管楽器、弦楽器)

CD5)
山本直純の管弦楽入門"オーケストラで世界をめぐる"
エルガー:威風堂々
レハール:「金と銀」
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
モーツァルト(山本直純編):トルコ行進曲
楽器の紹介(サキソフォン、チェレエスタ、ハープ)
ラヴェル:ボレロ
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
山本直純:「男はつらいよ」のテーマ音楽
録音(CD4&5):2000年7月4日富士市文化会館ロゼシアター、デジタル

【演奏】
山本直純(指揮、お話)
新日本フィルハーモニー交響楽団

山本直純の管弦楽入門で楽器紹介に使われている楽曲(一部断片)
前半(CD4):「ピーターと狼」(プロコフィエフ)、夕焼け小焼けの赤とんぼ(山田耕筰)、「剣の舞」(ハチャトゥリアン)、バディヌリ(バッハ:管弦楽組曲第2番)、五木の子守歌、クラリネットポルカ(作者不詳)、ぞうさん(團伊玖磨)、ガヴォット(ゴセック)、交響曲第5番~2楽章(チャイコフスキー)、魔弾の射手「狩人の合唱」(ウェーバー)、オブラディ・オブラダ(ビートルズ)、夢見る人(フォスター)、小象のエフィー(アレック・ワイルダー)、チャールダッシュ(モンティ)、荒城の月(滝廉太郎)
後半(CD5):TAKE 5(ポール・デズモンド)、引き潮(マックスウェル)、くるみ割り人形 (チャイコフスキー)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2024年11月14日 18:30