ミヒャエル・ギーレン ウィーン放送響『バルトーク: 中国の不思議な役人、ヴァイオリン協奏曲第2番』2025年2月6日発売
現代音楽への深い関心を持つミヒャエル・ギーレンのバルトーク、1990年代のライヴ録音。
バルトークのパントマイム「中国の不思議な役人」は、売春や殺人、愛の死を扱ったあまりにも生々しい台本を持つ舞台作品。初演時は不協和音に満ちた音楽も相俟って、スキャンダルを巻き起こし公演が中止されたほどでした。「ヴァイオリン協奏曲第2番は、バルトークがアメリカ移住前に作曲し、1939年の初演後すぐに20世紀の重要な協奏曲の一つとして高く評価された名作。
この2作を、現代音楽への深い関心を持つミヒャエル・ギーレンが、過度な感情移入を行うことなく精巧に演奏。「中国の不思議な役人」は2007年のバーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団との演奏が知られていますが、こちらは幾分テンポが速めの引き締まった印象です。ヴァイオリン協奏曲第2番にもクリスティアン・テツラフとロンドン・フィルとの1990年の名演がありますが、こちらも安定感のある見事な演奏です。ここでソロを務めるコヴァチッチは1943年オーストリア生まれ。若い頃から現代音楽の弾き手として活躍、1996年から1998年まで、ウィーン室内管弦楽団の首席指揮者および芸術監督を務めた後、2007年1月から2014年6月まで、ポーランドのヴロツワフにあるレオポルディヌム室内管弦楽団の芸術監督を務めた名手です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ベーラ・バルトーク(1881-1945):
1-11. パントマイム『中国の不思議な役人』 Op. 19 Sz. 73(1918/1924)
1. 序奏 - 少女と三人の悪党
2. 最初の誘惑 : みすぼらしい老いぼれの伊達男
3. 第二の誘惑 : 若い学生
4. 第三の誘惑
5. 中国の役人が登場する
6. 少女が中国の役人の膝の上に倒れ込む
7. 悪党たちが飛び出して中国の役人を攻撃する
8. 突然、中国の役人の顔が枕の間から現れ、彼は少女を切なげに見つめる
9. 怯える悪党たちが再び、中国の役人をどうやって始末するかを考える
10. 中国の役人の体が青緑色の光を放ち始める
11. 彼女はもう抵抗しない - 二人は抱き合う
12-14. ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz. 112, BB 117(1937-38)
12. I. Allegro non troppo
13. II. Andante tranquillo - Allegro scherzando - Tempo I
14. III. Allegro molto
【演奏】
エルンスト・コヴァチッチ(ヴァイオリン)…12-14
ウィーン放送合唱団…1-11
ウィーン放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
【録音】
楽友協会大ホール(ライヴ)
1992年1月17日…1-11
1995年3月31日…12-14
総収録時間:69分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年12月19日 00:00