『激ロック』スペシャルコーナー【1月レコメンドアイテム】

VOLUMES / 『Mirror Touch』
GENRE : PROGRESSIVE METALCORE現代プログレッシヴ・メタルコアの雄による
通算5枚目のニュー・アルバム!
結成から15年以上のキャリアを誇り、元メンバーの死といった悲劇に見舞われながらも、洗練された演奏技術に裏打ちされたプログレッシヴなメタルコア・サウンドで人気を誇るLA拠点のツイン・ヴォーカルを擁する4人組による、4年ぶりの最新作5th。冒頭の2曲でバンドが持つブルータリティを追求したようなアグレッシヴなサウンドで聴き手を圧倒しながらも、Track.3「Bad Habit」では端正なクリーン・パートを盛り込んだメロディアスな曲を披露。Djent風のテクニカルなギターも健在、ベテランならではの堅実な音作りはさすがの出来栄えながら、全体的にポップな印象でバンドの激しい面が好きという向きにはやや物足りなさが残るかもしれない。
井上 光一【ライター推薦】
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EQUILIBRIUM / 『Equinox』
GENRE : FOLK METAL, SYMPHONIC BLACK METAL元来の持ち味と新たな挑戦の融合
独フォーク・メタル・バンド約6年ぶりの新作
ドイツのフォーク・メタル・バンド EQUILIBRIUMが約6年ぶりとなるアルバムをリリース。前作『Renegades』はモダンな方向性への転換を見せた実験的な作品となったが、本作ではそれで得たものも糧にしつつ、元来の持ち味である壮大で勇ましいサウンドを活かした一枚となった。打楽器や笛、ストリングスの音色、荘厳なコーラス等が世界観を作り、2023年に加入したFabian Gettoの咆哮が轟くメタル・チューンが並ぶ中、アメリカの女性シンガー Roniitが参加したダークで幻想的な一曲「Borrowed Waters」もアクセントとして光る。これからも彼等がどのように核となる部分を守りながら進化/発展を遂げていくか、新旧どちらのファンにも注目してほしい。
内堀 文佳【ライター推薦】
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NOFX / 『A To H』
GENRE : PUNK ROCKノーエフはまだ完全に終了していなかった!
ファイナル・ツアー終了後RECの楽曲等未発表バージョンとレア音源収録のアルバム
2024年10月にファイナル・ツアーを終え、活動が終了してしまったNOFXだが、ツアー後にまさかレコーディングを行っていたとは! 今作は、未発表バージョンとレア音源をまとめたアルバムだが、先行シングルとしてリリースされた「Barcelona」は、約12年前に作った曲をもとに先述のツアー終了後、レコーディングされたものとのこと。バンドとしても、Fat Wreck Chordsの代表としても、パンク・ロックの一時代を築いたノーエフが、まだ完全に終了していなかったのが純粋に嬉しい。もともとめちゃ多産なバンドなので、未発表曲やアイディアもたくさんありそうだし、もっとこういうの出してくれてもいいんですよ……。なんとなくノーエフはまだ終わってないって思ってる。
山本 真由【ライター推薦】
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V.A. / 『No Life 'Til Leather – A Tribute To Metallica's Kill 'Em All』
GENRE : THRASH METALMETALLICA『Kill 'Em All』を世代を超えたラインナップが1曲ずつカバー!
それぞれの個性発揮しつつ愛情と敬意を表現した好盤
METALLICAが1983年にリリースしたスラッシュ・メタルの金字塔にしてデビュー作『Kill 'Em All』を各バンドが1曲ずつカバーしたトリビュート盤。本作のために新たに録音された曲と既発曲が混在している内容ながら、世代を超えた幅広いラインナップが揃っており、レジェンド級のベテランから中堅までそれぞれの個性を発揮させつつMETALLICAへの愛情と敬意を表現している好盤と言えよう。熱心なファンであれば新たに録音された曲に興味を引かれるだろうが、個人的にはSOENのようなプログレッシヴ・メタル・バンドがストレートなスラッシュ・メタルを鳴らしていることが面白く、オリジナル盤の影響力の大きさを改めて物語っていると感じた。
井上 光一【ライター推薦】
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BLOODBOUND / 『Field Of Swords』
GENRE : POWER METAL2004年結成のスウェーデンのメタル・バンド BLOODBOUNDの11thアルバム
職人技だけでなく新境地も見せる快作
2004年結成、2019年には初来日を果たしたスウェーデンのメタル・バンドの11thアルバム。きらびやかなシンセとエピックなコーラスに彩られた王道のメロディック・パワー・メタルを軸としているが、アレンジが実に秀逸だ。ツーバスの疾走チューンはもちろん、勇壮なミドル・テンポや、IRON MAIDENスタイルのギャロッピング等多彩な展開を織り交ぜたサウンドに加えて、時折挟まれる民族音楽調のメロディもドラマチックな世界観をいっそう際立たせている。コンスタントに作品を発表してきたバンドらしい職人技だけでなく、UNLEASH THE ARCHERSのBrittney SlayesをゲストVoに迎えた重厚でアンセミックなTrack.11のような新境地も見せる快作。
菅谷 透【ライター推薦】
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STRUCK A NERVE / 『Struck A Nerve』
GENRE : THRASH METALGAMA BOMBやSHRAPNELのメンバー/元メンバー等が集結した英4人組
古今東西のスラッシュ・メタルを食い荒らして思いっきり吐き出したようなデビュー作
過激でアグレッシヴ且つ現代的なスラッシュ・メタルを探している方であれば、間違いなく本作を再生してから数秒も経てば思わず拳を突き上げてしまうはず。本作はGAMA BOMBやSHRAPNELといったバンドのメンバー/元メンバーが集結して結成されたイギリスの4人組によるセルフタイトルのデビュー作。古今東西のスラッシュ・メタルを食い荒らして思いっきり吐き出したような全9曲は、期待通りの暴走サウンドながら緩急をつけたアンサンブルでフック満載、物悲しげなアルペジオから始まる5分を超えるドラマチックな楽曲構成のラスト曲「Leviathan Wings」のような曲もきっちり押さえてくるところが侮れない。
井上 光一【ライター推薦】
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SUN OF THE SUNS / 『Entanglement』
GENRE : PROGRESSIVE DEATHCORE, TECHNICAL DEATH METALイタリアの手練れたちによって結成されたトリオ SUN OF THE SUNS
前作同様Francesco Paoli(FLESHGOD APOCALYPSE)ゲストDrに迎えた最新作
元CARNALITYや現THE MODERN AGE SLAVERY、DELAIN等々イタリアの手練れたちによって結成されたトリオ SUN OF THE SUNSによる最新作。通算で2枚目となる本作『Entanglement』では、前作『TIIT』同様FLESHGOD APOCALYPSEのFrancesco Paoliをゲスト・ドラマーに迎えており、デスコア~デス・メタル由来のブルータリティでアグレッシヴに攻めつつ、複雑に展開していく練り上げられたアンサンブルが織りなす楽曲は実にドラマチック。彼等流のモダンなメタルはより宇宙的なスケールの大きいサウンドへと進化した印象で、耳に残るフックも多く、この手の音に苦手意識のある人にとっても聴きやすいと言えそうだ。
井上 光一【ライター推薦】
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EXCIDE / 『Bastard Hymns』
GENRE : HARDCORE米ノース/サウスカロライナ州出身のハードコア・バンド EXCIDE
オールドスクールなハードコア~90年代ロック・サウンドも飲み込んだ2ndアルバム
アメリカはノース/サウスカロライナ州出身のハードコア・バンド EXCIDEの2ndアルバム。2020年結成のまだ新しいバンドながら、FUGAZIやQUICKSANDのような90年代のバンドの影響も感じられるザラついたサウンドがいい感じ。“Bastard Hymns(粗悪な讃美歌)”という皮肉のこもったタイトルが表す通りの、攻撃的なエネルギーを持った演奏、そしてたまに覗かせる感傷的なメロディ等、幅を持たせつつバランスが取れているところもセンスがいい。オールドスクールなハードコアから、オルタナティヴ・ロックや初期エモ等の90年代ロック・サウンドも飲み込んで表現した新しいスタイルは、特に日本のアンダーグラウンドなハードコア・ファンに刺さりそう。
山本 真由【ライター推薦】
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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリー・マガジン、ポータル・サイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライヴ・イベント、24年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷/新宿/下北沢に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」、また渋谷にあるロック・ファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営等、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティヴ集団である。
タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2026年01月26日 14:05
