ジグ・ジグ・スパトニック VS ロマンポルシェ。
ロマンポルシェ。が憧れのジグ・ジグ・スパトニックにハーフ・バイト×4+ライヴ競演!!
ジグ・ジグ・スパトニックとは??86年、ニューウェイヴ・サウンド華やかなりし頃、ジグ・ジグ・スパトニックは衝撃のデビューを飾った。エレクトロニクスとロックンロールの合体。ブッちぎりのルックス。彼らの全てがセンセーショナルだった。
掟ポルシェ「80年代、ステージに立つには自分たちのロックンロールを飾り立てなきゃいけなかった。そのなかでもいちばんロックを進化させて、飾り立ててたのがジグ・ジグなんですよ」
ニールX「そのとおり!! 80年代、未来に向けて言いたいことを爆発させてやってきた。そう言ってもらえて光栄だよ」
トニー・ジェイムス「ジェネレイションXが終わってから、自分のバンドをやるときは、好きなもの全部をロックンロールに注ぎ込んでやりたいって考えてたんだ。エレクトロニクス、T・レックス、ダブ/レゲエ、映画音楽。ファッション・デザイナーをやってたマーティン・ディグヴィルと出会ってスタイルを確立し、僕たちは完成したんだ。いまだにジグ・ジグみたいな音楽をやってるバンドって他にいないよ。エレクトロニック・ロックンロールさ!!」
ロマンポルシェ。の印象
時空を越えての来日は、ロマンポルシェ。が仕掛人だ。果たしてジグ・ジグはポルシェに対してどんな印象を持ったのだろう。
ニール「素晴しい音楽をやってるね」
マーティン・ディグヴィル「ライヴでは素晴しい裸も見せてもらったわ(ニコニコ)。心から湧き出る音楽をやってると思ったよ」
トニー「バンド名の由来は?」
掟「〈ロマンポルノ〉っていう成人映画のカテゴリーがあって、それをもじって付けたんですよ」
ニール「それに出演してたのかい(笑)? 〈ロマン〉はイタリア語で〈ポルシェ〉はドイツ語だから、不思議な組み合わせだなって思ってたんだ」
トニー「スーサイドの音に似てるね。僕たちも大好きさ」
掟「とくにジグ・ジグの新作『Blak Elvis』は、エルヴィス・プレスリーを演奏するスーサイドみたい。そんな未来的なヴィジョンが大好きなんです」
ニール「エルヴィス+〈マトリックス〉みたいな形でやりたかったんだ」
掟「じゃあ、オレらはソフトセル+梅宮辰夫で!って、伝わんねぇか(笑)」
ショックは永遠に続く
当時、アートワークに日本語を使用したり、ガンダム好きをアピールしてたのはジグ・ジグが最初。後のテクノ・シーンへも影響を与えてるぞ。そんな時代の先取り感は、いまだに有効であったのだ!
トニー「ガンダムとか、当時イギリスでは画期的だったんだ。まだ日本の物が珍しくて、凄くウケてたな。2年前にイギリスで出た本にも、〈ジグ・ジグは早かった〉って書いてあったし」
掟「依然ショックな存在なんですよ。昨日、原宿の竹下通りで彼らの撮影してたら、派手な人が多いなかでも、みんながギョッとしてたぐらいだから(笑)。音楽的にも革新的だった。低音に頼らない軽快なサウンドが特徴になってた。ロックンロールは軽快じゃなきゃいけない。だからオレらも音作る時には、極力低音は少なくしてるんです。ところで90年代はなにをしてたんですか?」
ニール「ジグ・ジグは近未来の音楽をやってるから、90年代は僕たちに時代が追い付いてくるのを待ってたんだ」
トニー「イエス。21世紀になって、ようやく時代が追い付いてきたよ!」
さて、彼らの未来は??
ジグ・ジグは早くも次作を制作中。さて、未来派の彼らが占うこれからの20年は? そしてロマンポルシェ。との関係は?
掟「新作を作ってるんですよね。トニ-がプロデューサー?」
ニール「いいや、みんなでやってるんだ。トニーがパンクDJみたく繋げていく構成さ」
トニー「おそらく20年後はさらに情報が氾濫して、すごい混乱ぶりさ」
マーティン「テクノロジーの支配が進んで、魂がないような世界になるんじゃないかな」
ニール「うーん、床磨きしてるんじゃない」
マーティン「オホホホホ(大爆笑)。ゴメンナサイ。ところで、“Love Missile F1-11”(代表曲)のカヴァ-をやりたいですか?」
掟「ええ!? もちろんです!!」
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