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〈山〉で行った作業
 本人いわく「大したもんじゃないです」とも語る〈山〉での作業。たしかに今回の〈山籠もり〉は、思いがけない(素敵な)アクシデントを期待する、といった類の狙いがあって行われたわけではないようです。しかし、具体的な音となって表れなくとも、〈山に籠もった〉という目先を変えた行動によって、スガちゃんの音楽にさらなる力強さが与えられたのではないかと、『SMILE』の音を聴いて推測してしまうわけです。盟友、山崎まさよしが、ふらり訪れたNYで期せずしてレコーディングしたいつぞやの傑作にも同じ匂いがあったな。

不思議な立ち位置
 ──ということに関しては「ほんと、ファンに支えられてるってことなんですけど。だいたい、こんな歌詞(〈ねえ 明日 死んでしまおうかしら〉)で始まるアルバムは、普通なら許されないでしょ」とまあ、たしかにビッグ・セールスを叩き出すアーティストにしては、許されている部分が多い。ちなみにその曲のタイトルは“Thank You”。スガちゃんが永遠のフェイヴァリットと(これまで何度も)公言するお方の名曲と同タイトルですね。

後継者を生まない音楽
 スガ シカオ以前にも、久保田利伸や岡村靖幸、FLYING KIDS、米米クラブなど、日本の大衆音楽にファンクを採り入れたアーティストは現れてきたが、そのほとんどが〈一世一代〉であり、そのアーティストの後継者がなかなか生まれないのも不思議。ここまできたら〈やれるもんならやってみろ!〉って……「そういうエネルギーでは作ってますけど」とはスガちゃん。そんな話のなかで、スガちゃんが「これって、初めて聴いたときにすごくファンクだなあって思った」と言って思い出したように挙げてくれた一枚がコレ(→)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年05月15日 13:00

更新: 2003年05月29日 17:38

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/bounce編集部

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