インタビュー

ジェット機

元JUN SKY WALKER(S)の宮田和弥率いる新バンドのファースト・アルバムが離陸!!


 ジェット機、離陸! 昨年、175RのSHOGOが立ち上げたレーベル、BUG ROCKからミニ・アルバム『FIRST JET』をリリースしたジェット機は、元JUN SKY WALKER(S)の宮田ジェット(ヴォーカル)、元ユニコーンの川西ジェット(ドラムス)、ジャイアントステップの野田ジェット(ベース)、元ハートバザールのakkinジェット(ギター)によるバンド。昨年1月に結成するや、高速ジェットでブッ飛ばし、このたび早くもメジャー・デビュー!

「ジュンスカを解散してから、あれを越えるバンドを作るのは無理だって思ってた。だから、ソロをやってはみたけど、なかなかバンドを組もうとまではいかなくて。そうしたら、いまのメンバーに出会った。あきらめず〈バンドをやりたい!〉って思っていれば、チャンスは来るんですね」(宮田ジェット:以下同)。

 そんなジェット機のファースト・フル・アルバムが『JET'S FACTORY』。前作での、疾走感に溢れた、まるでライヴをそのまま収めたようなサウンドに対し、今作は鍵盤が入っていたり、手の込んだビートが躍動する楽曲など、ジェット機を多面的に見せてくれる全11曲が息づく作品となっている。

「もともと広かった音楽の幅を、あえて狭くして打ち出したのが『FIRST JET』だったので。僕のなかでは今回の作品も広がり切ってはいない感覚なんですけどね。前作でかなり狭めたから、今度は広げただけなんだけど。まだ取り掛かっていない次回作に関して言えば、もっといろいろなカラーが出てくるだろうね」。

 幅を広げようと狭めようと、変わらないのは〈ライヴ・バンド〉としての姿勢。

「……ですよ、やっぱり僕らは。曲作りも録音も、ライヴと同じ姿勢でやっていますからね。どうしてもライヴ感は出ます」。

 アルバムはライヴ会場へと導く地図。その地図を持って、ジェット機に乗り込め!といったところだ。そして最後に訊ねたのは、今作のタイトルに込められた意味。

「これは今回リリースするレコード会社の名前をパクったものですよ。バンドのロゴもレコード会社のものを反転させて(笑)。もともとジュンスカはこの会社の第1弾アーティストでしたから。そこからジェット機がメジャー・デビュー。なんだか因縁めいたものを感じますけど(笑)。それが非常にいいなぁって思っています」。

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掲載: 2004年02月26日 14:00

更新: 2004年02月26日 17:35

ソース: 『bounce』 251号(2004/2/25)

文/えびさわなち