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インタビュー

THE PEACOCKS

ゴッキゲンなポップ・パンカビリー・アルバム『It's Time For The Peacocks』の登場だ!!


 日本編集盤『Made In Japan』が熱烈なサイコビリーズからポップ・パンク系ファンの間で一気に大ブレイクした〈ハイジの国のリヴィング・エンド〉ことスイスのピーコックスが、4枚目となるニュー・アルバム『It's Time For The Peacocks』をリリースした! 前作『Angel』からは3年ぶりと、ちょっとご無沙汰気味だった彼らだが、得意のウッドベースもビシバシ決めたサイコーにビリビリなポップ・パンカビリーでブッ飛ばす今作で、見事な復活を遂げたのだ!

「今回は良い意味でハードなアルバムになったな。以前の作品よりストレートでパワーがあると思っているよ」(ハス、ヴォーカル/ギター:以下同)。

 2000年の初来日時のドラマーであったトニーが家庭の事情でバンドを辞めて以来、2年ほどはライヴがまともにできなかったという彼らは、新ドラマーのユーグが2002年の後半に加入してから、「イギリスやドイツ、スペイン、ノルウェーなどヨーロッパ中を80か所くらい」というかなりのペースでライヴやツアーを重ねたという。そしてその共演メンツも、「ランシドにマッド・シン、ラグワゴン、フロッギング・モリーから、もっとアンダーグラウンドなバンドまでたくさん」と、まるでピーコックスの音楽性そのものを表わしているかのように幅広い。

「ライヴにはいろんなサブカルチャーの人が観に来ているよ。俺たちはいろんな音楽要素を採り入れていて、お客もそれを知っている。俺たちは、なかでもとくにキャッチーでポップ・パンクな曲をサイコビリーのマインドで演るのが得意ってワケさ」。

 幼い頃、ビル・ヘイリーの“Rock Around The Clock”のカセットをもらってから、「その曲が持つ不思議な〈なにか〉に魅入られロックンロールの虜になってしまった」と語るハス。以来、ロカビリーやオールディーズはもちろん、パンクにガレージ、スカ、そしてカントリーまで、さまざまな音楽に影響を受けてきたというが、みずからのバンドのカテゴライズについては「ロックンロール・バンドってのはどうだい?」と、原点に忠実でシンプルかつクールなお答え。そして当然この新作にも、あらゆる音楽性を消化したピーコックス流のハードでポップな渾身のロックンロールがギッシリなのだ!

「5~6月にはまた日本に行くから、楽しみにしててくれよ!」。

 ってなワケでいまふたたび、ホットでクールな〈ピーコックスの時間ですよ~!〉ってコトなのだよ!!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年04月22日 12:00

更新: 2004年04月22日 18:29

ソース: 『bounce』 252号(2004/3/25)

文/ヤマダ ナオヒロ