インタビュー

これからの季節を鮮やかに彩るブラジリアン・ドラムンベースの定盤はこれ!!

 マーキーがブレイクしたことにより、ドラムンベース界に吹き荒れたブラジリアン旋風。彼の相棒だったDJパチーフェなんかはもちろんですが、ここではその影響が窺える例を他にもいくつか挙げてみましょう。まずサンプリングやちょっとしたフレーズを忍び込ませている例が、“Global Love”でアントニオ・カルロス・ジョビン“Agua De Beber”を使ったハイ・コントラストや、フューチャーバウンドがミックスした〈New Generation Mixed CD 2〉に収録されたJ・マジックらによる哀愁漂うハード・ステップ“Capoeira”があります。また直接的ではないものの、マーキーらに通じる温かみのあるサウンドを聴きたければマーカス・インタレックスの『Soul:ution Volume 1』がオススメ。

 その他ではマーキーのブレイクに一役買ったレーベル=Vの『The Drum & Bass Fiesta』。これはドラムンベースのみならず、さまざまなブレイクビーツが収録された選曲の妙が光ります。ベタベタなところではシリーズ化しているコンピ〈Sambass〉なんてのも。そしてブームより一足早い2000年にリリースされたランドスライドのアルバム『Drum And Bossa』は重要! これはボサノヴァとブレイクビーツを恐ろしい完成度で融合した究極の一枚! なかでもタイトル曲は後世に残る名曲です!

▼文中で触れた作品を紹介

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年06月01日 11:00

更新: 2004年07月01日 19:00

ソース: 『bounce』 255号(2004/6/25)

文/青木 正之

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