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インタビュー

渚にての濃厚なディスコグラフィーをご紹介

『渚にて』 Pヴァイン(2000) 混沌のなかから宝石を探し出すのは、決して特別なことじゃない。柴山の雑多な音楽的嗜好をグツグツと煮詰めた鍋の底から、シンプルかつ美しきメロディーがポロリと流れ出た名盤。柔らかいけれど、重く、そして濃厚。

『太陽の世界』 Pヴァイン(2000) 3年をかけた前作の反動か、セカンド・アルバムにして、ライヴでの一発録りで決めた生音が心に暖かき一枚。彼らの精神的支柱=竹田雅子が参加した初音源であり、すでにその才覚とピュアネスがいきなり暴発した感のある音たち。

『本当の世界』 Pヴァイン(2000) 彼らのもうひとつの異能・高橋幾郎が参加した最後の作品。切磋琢磨が生々しく記録されたバンドとしてのひとつの頂点とも言える。多くを迷いつつ、暗闇のなかを真っ直ぐに歩き続け、ようやく見い出した光、のような。

『こんな感じ』 Pヴァイン(2001) 高橋が抜けたゆえ、みずからを精算するかのようにこれまでの3枚の〈味の濃い〉部分を一気に濃縮(還元せず)したポップで腹持ちのいい作品。中村宗一郎からティム・バーンズ、山本精一と、珍しくゲストも多彩。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年06月17日 13:00

更新: 2004年06月22日 12:26

ソース: 『bounce』 254号(2004/5/25)

文/小田 晶房

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