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インタビュー

我が名はグルーヴィー――コウセイが愛するグルーヴィー・ピープル

「時々やってくる、ガチーンとくるうねりが生まれる瞬間。それがあるから、それを毎回出していくためにずっと音楽をやってるんだと思うんですけど、毎回うねりが出せるバンドはいないですね。あの、個人ではいますよ。ジミ・ヘンドリックスとか。でも、そういう人の音楽活動は短命ですよね。だって、やれば必ず出せるんだから、飽きてくると思うんです。他にはジャニス・ジョプリンとか、ドアーズのジム・モリソン……いまの人だとレディオヘッドのトム・ヨークかな。あの人、最初はうねりがなかったんですけど、ずっと努力して体得していった感じがしますよね。それからウィルコ。あのバンドはDVDを観ると、『Yankee Hotel Foxtrot』の録音に1年くらいかかってるけど、俺はヴォーカルの人が弾き語ってるやつがいちばん良かった。まぁ、でもウィルコにはノリがありますよね。だから、世界がものすごく見える。というところで、僕が挙げたのは60年代のアーティストが多いですけど、当時は不便なことが多かったからたくさん秘密があったと思うし、そっちのほうが人間はいいと思うんですね。だから、バカでいられたという(笑)。だって、仮にジミヘンが携帯電話を持っていたら(笑)、きっとあんなふうにはならないですよ」(談)

▼文中に登場したアーティストの代表作を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年07月29日 12:00

更新: 2004年07月29日 18:40

ソース: 『bounce』 256号(2004/7/25)

文/小野田 雄

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