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インタビュー

bonobosと『electlyric』がカラフルなヒミツ――メンバーそれぞれが〈いま〉のフェイヴァリットを教えてくれたよ!

蔡 忠浩
LITHOPS 『Uni Umit』 Moikai(1998)


  コレはすごく好きで(制作中に)聴いてました。マウス・オン・マーズのヤン・ヴェルナーのユニットで、MIDIだけで作っているんだけど、すごく不思議な感じ。実際にコップを倒した音がリズムに使われていたりしてておもしろい。そうしたサウンドと歌を組み合わせるというのが『electlyric』の最初のイメージとしてありました。

佐々木康之
MUM 『Finally We Are No One』 Fat Cat(2002)

  昨年は僕の中でエレクトロニカがブームで。もともとエキゾチカも大好きだったので、シングルに収録した“MASSIVE FLOOD”は北欧とかアイスランドに絞った感じで作ったんです。マイス・パレードやビョーク、シガー・ロスなどが好きで、とにかくそんな透明感をと思っていて、『electlyric』はそれらを発展させた作品ですね。

辻 凡人
LOS LOBOS 『Colossal Head』 Warner Bros.(1996)

  僕は今まで懐古主義というか、古いモノしか聴かない!くらいの勢いだったんですけれど、bonobosに入ったことで、音楽に隔たりはないっていうことに気付いて。その頃、新しいものを聴こうという意識を持っていたので、今までの僕が持ってきたものと、新しいbonobosの部分を結ぶという意味でこの作品!

森本夏子
TRIO MOCOTO 『Beleza! Beleza!! Beleza!!!』 Ziriguiboom(2004)

  佐々木君と蔡君が曲作りを頑張ってる時に〈コレ聴かせてあげたいな〉と思いながら聴いてた一枚。ずっとジョルジ・ベンの後ろでやっていた人たちで、こういう音楽やりたいなあと思いながら……でもリズムの絡み方とか全然多いから『electlyric』に活かされることはありませんでしたけど(笑)。

松井 泉
ADRIAN SHERWOOD 『Never Trust A Hippy』 Virgin(2003)

  『electlyric』ってUKっぽいかも。特に後半のほうではトリップホップの匂いがしたり、ジャー・シャカの匂いがしたり。ON-Uの作品はよく聴くけど、なかでも心の師匠でもあるエイドリアンは俺を音楽に導いてくれた人で、いつでも参考にしています。僕にとって精神みたいなものですからね(笑)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年06月02日 16:00

ソース: 『bounce』 265号(2005/5/25)

文/bounce編集部

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