リルリルしたキッズ・ラッパーたちの世界……次に飛び出すのは誰だ!?
前人未到の領域に到達したバウ・ワウ。何が前人未到かって? それは別にシアラにドギ(下品なので略)ということではなく、すぐに消えてしまうキッズ・ラッパーが多いなかでオトナのMCに転身できたこと……。てなわけ
で、ここではガキMCどもの青春グラフィティを探ってみましょう。まず、筆頭に挙げられるのはクリス・クロス。自身も10代だったジャーメイン・デュプリがモールでスカウトした12歳コンビで“Jump”が大ヒット! その後も好調だったのですが、本人たちの希望でリタイアしたそう。その対抗馬にはジャマルとリル・マリックから成るイリーガルもいました。ウータン一派のシャイヒームは地道に活動中、チ・アリは刑務所、優等生キャラのA+あたりはもう忘却の彼方? 一応コンスタントに作品が続いているリルJ、実はそんなにコドモでもなかったリル・ゼイン→ゼインはまだ評価保留です。
そんななか、バウ・ワウに続きそうなのが、マスターPの息子リル・ロミオ。デビュー曲“My Baby”の時は11歳の舌足らずぶり全開でしたが、近作ではスキルも上昇傾向に。ハイ・パワー軍団のリル・トウィーティも有望ですね。とか言って、よく考えればLLクールJなんてデビュー当時は15歳だったりするし、ジュヴィナイルやBGもロウティーンの頃からレコーディングを経験しているのですが。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介
クリス・クロスの96年作『Young, Rich & Dangerous』(Ruff House/Columbia)
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