日本の現場を熱くするレゲエ・シンガー=KEN-Uが語る、〈歌モノ〉の魅力とは?
ルーキー・Dとかテリー・リネンとかルシアーノとかスリラー・Uとか……、好きなシンガーを挙げ出したらキリがないですね。もともとダンスホールが好きで、(レゲエに)どっぷりハマりはじめた時はどこ行ってもタント・メトロ&デヴォンテがかかってたね。歌モノの魅力っていろいろあるとは思うけど、やっぱりみんなで歌えるとこじゃないですかね。〈いっしょになる〉って感じがすごくいい。個人的にはサンチェスがものすごく好きなんですよ。2002年作『Stay On My Mind』(VP)に収録されている“Frenzy”とかは名曲だよね。ステージ衣装はスゴイけど、あれもサンチェスだからかっこよく着こなせてるんだと思うよ。名曲といえば、モーガン・ヘリテイジの2001年作『More Teaching...』(VP)に入っている“Down By The River”も相当ヤバイ! 俺もみんながいっしょになって歌えるような曲を歌っていきたいですね。それともうひとつ、ウェイン・ワンダーの“No Letting Go”が入っている『No Holding Back』(VP/Atlantic)はアルバムとしてのクォリティーも最高。いいシンガーってダンスの現場で盛り上がる曲も歌えるし、メロウな曲も歌える。どんな場面で聴いてもハマるというかね。ここで挙げたシンガーはまさにそういう人たちだと思うから、最近レゲエを好きになった人もスルーしないで聴いてみてほしいですね。(KEN-U(談))
KEN-U
渋谷を中心に活動するレゲエ・シンガー。90年代後半にサウンド・クルー=RACY BULLETで活動をスタート。2003年にワンウェイ・コンピ『ESCAPE』に収録された“Doko”で一躍脚光を浴びる。続くシングル“YURENAGARA”もヒットを記録。待望のデビュー・アルバム『Doko』(BACCHANAL 45)をリリースしたばかり。
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