インタビュー

ストロークスの新しいプロデューサーってどんな人?

 今回、ストロークスはこれまでの2作を手掛けていたゴードン・ラファエルから、プロデューサーをデヴィッド・カーンに変更。〈第六のメンバー〉とまで言われていたほどストロークスのサウンドにゴードンは不可欠な存在だったが、だからこそ、あえてプロデューサーを変えたことが今作でのサウンドの大きな変化に繋がった。

「デヴィッド・カーンがショーン・レノンの作品をプロデュースしていて、僕はそこに参加したんだよね。で、その時に僕らの曲について話したら、彼がすごく興味を持ってくれて。で、僕は機材のことについて彼にあれこれ質問したんだ。僕らはちょうど、新作で出したい音があったからいろいろ機材を集めていたところで、でもわからないこととかもあってフラストレーションを感じてた時期だった」(アルバート・ハモンドJr)。

 もともとデヴィッド・カーンはミュージシャンとしてキャリアをスタートさせたものの、裏方仕事に魅力を感じてエンジニアリングを独学で修得し、プロデューサーとしてだけでなくレコード会社のA&Rも経験したことのある幅広い視野の持ち主。実際のプロデュース作品も、映画のサントラからシュガー・レイやフィッシュボーン、サブライム、それからトニー・ベネットやポール・マッカートニーまで幅広く手掛けてきた。ちなみに、94年にはトニー・ベネットの『MTV Unplugged』でグラミーの最優秀アルバム賞も受賞
している。

 また、ニック・ヴァレンシは自身の今作でのギター・フレーズについて「デヴィッド・カーンもさまざまなアドヴァイスをくれた」と、今作の音作りに新プロデューサーが多大な刺激を与えてくれたと話している。
▼デヴィッド・カーンのプロデュース作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年01月12日 18:00

更新: 2006年01月19日 18:29

ソース: 『bounce』 272号(2005/12/25)

文/妹沢 奈美

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