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インタビュー

『Find The Form』を形作った多様なフレイヴァー

MICHAEL JACKSON『Off The Wall』 Epic(1978)
〈キング・オブ・ポップ〉とクインシー・ジョーンズが組んだ永遠の名作。本文を補足すると、スウェル・セッションによる“I Get So Alone”のリズムと心地良いコーラスのアレンジはあきらかに“Rock With You”が元ネタです。

JAMIROQUAI『Dynamite』 Epic(2005)
アーネストの歌声を語る際によく引き合いに出されるのが、ジャミロクワイのジェイ・ケイ。確かにヒネリのあるメロを歌う時のワンダーなノドの回り方には共通する部分があります。実際にアーネストはジャミロクワイのファンだそうで。

SIMPLY RED『Stars』 Warner Bros.(1991)
アレンジの多様性を活かしてシンガーとしての楽曲適応力の高さを証明した今回のアーネストだが、そのようなブルーアイド・ソウルの〈王道感〉はシンプリー・レッドのミック・ハックネルが醸し出す優美さにも通じるものだ。

STATELESS『Art Of No State』 Freerange(2003)
盟友アンドレアス・サーグのエイリアスによる大傑作。ユキミ・ナガノやヒルドも加わったヨーテボリ・オールスターズ的な作りのなか、アーネストが歌う“Fallin' Into”はやはり完璧! 聴いたことがない人は損をしてます。

VARIOUS ARTISTS『RE KJM』 QUALITY(2004)
アーネストと親交の深い沖野修也が率いるKyoto Jazz Massiveの10周年を記念して多くのクリエイターが参加したコンピ。福富幸宏の“Deep In Your Mind”ではヴォーカリストとして登場し、スマートな歌い口をしっかり聴かせている。

BEANFIELD『Seek』 Compost(2004)
独クロスオーヴァー界が誇る大御所ユニットの最新作にて、アーネストは幕開けを飾る“Chosen”を筆頭に4曲で大抜擢。流麗なハウス・トラックの“Someone Like You”や、シングル・ヒットした“Close To You”がひときわクール。

CHET BAKER『Chet Baker Sings』 Pacific Jazz(1956)
アーネストも敬愛する〈歌うトランペット奏者〉がシンガーとして知られる契機になった最初の一枚。技巧ゼロのストレートな歌唱が切々と胸を打つスタンダード集で、下掲の2作品に影響を与えたことは言わずもがな。

BENNY SINGS『I Love You』 Sonar Kollektiv(2005)
キンドレッド・スピリッツからデビューした青春野郎。ノビノビと歌う様子はヘタウマ寸前ながら、絶妙なバランスでエヴァーグリーンなポップスに仕上げているのが凄い。まっすぐな歌と優しいメロディーに涙が……。

ERNESTO『Ernesto Sings』 Village Again(2005)
チェット・ベイカーを意識したタイトルも粋な、沖野修也の選曲によるアーネスト客演トラック集。12インチのみのフロア・ヒットや、アンドレアス・サーグとの“Found My Mood”などの新曲が聴けるのも嬉しい。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年03月30日 00:00

更新: 2006年03月30日 23:09

ソース: 『bounce』 274号(2006/3/25)

文/出嶌 孝次

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