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インタビュー

ディスク・オン・ザ・ストリーツ・コーナー

THE MITCHELL BROTHERS 『A Breath Of Fresh Attire』 The Beats/Warner UK(2005)
ストリーツの設立したレーベル=ビーツの第1弾アクトによるフル・アルバム。全編ストリーツがプロデュースを手掛けていて、彼の新作のプロトタイプとして聴くことも可能な痛快盤だ。

EMINEM 『Curtain Call』 Shady/Aftermath/Interscope 
ストリーツを〈UKのエミネム〉視すること自体への是非はさておき、私生活を切り取ったリリックなどを駆使して独自の屈折感をヒップホップに落とし込んだ点が通じるのは確か。新作ではエミネム似の軟体フロウも披露。

KANO 『Home Sweet Home』 679/Warner UK(2005)
かつてストリーツの曲にフックアップされた才気漲るMCで、現在はレーベルメイトでもあるケイノ。このファースト・アルバムではよりアンダーグラウンドな名前と並んでストリーツも“Nite Nite”をプロデュースしています。

BOB DYLAN 『Blonde On Blonde』 Columbia(1966)
ストリーツを〈UKガラージ界のボブ・ディラン〉と呼ぶなら、それは市井の風景を下世話に歌っていた頃のディランのことだろう。乱痴気騒ぎの後で虚しくなる〈雨の日の女〉などの感覚は、確かにストリーツに継承されている。

DIZZIE RASKAL 『Showtime』 XL(2004)
ストリーツと並んでUKガラージを進化させたスターといえば、このディジー。中産階級的な庶民感を醸し出すストリーツとはまったくスタンスを異にする存在ですが、US勢に拮抗できるビートの独自性という点ではタメ張ってます。

GOLDIE LOOKIN' CHAIN 『Safe As Fuck』 GLC/Atlantic UK(2005)
〈UK版ビースティ・ボーイズ〉の呼び声にも納得のMC集団。街の兄ちゃん的なセンスを打ち出した作りはストリーツにも通じるが、アホ度はコイツらのほうが抜群に高い。ロック・リスナーにもオススメ!

THE BEATLES 『Let It Be』 Apple/EMI(1970)
コールドプレイらがストリーツへのシンパシーを表明するのは、説明しがたい英国人気質がそこにあるから。彼の新作に収録の厳かなゴスペル風佳曲“Never Went To Church”がどう聴いても“Let It Be”だったりするのもその表れでは?

VARIOUS ARTISTS 『Run The Road』 679/Warner UK(2005)
グライム~ブリット・ホップの発展にストリーツが寄与し続けていることもお忘れなく! レディ・ソヴェリンやケイノら後進のMC勢を大挙フィーチャーした彼の“Fit But You Know It”は、このグライム系コンピでも聴けます。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年04月27日 21:00

ソース: 『bounce』 275号(2006/4/25)

文/出嶌 孝次

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