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インタビュー

スクービードゥー

前作からわずか3か月のインターヴァルでニュー・アルバムが到着!!ロックもファンクも詰め込んだ灼熱のごった煮グルーヴを体感せよ!!


 昨年中はライヴに明け暮れ、そして今年2月のミニ・アルバム『Funk-a-lismo!』ではRhymesterと共演を果たしたりと、日々ファンク魂に磨きをかけ続けるスクービードゥー。彼らが前作から間髪入れずに完成させたニュー・アルバムは、みずからのバンド名をタイトルにした作品だ。彼ららしいファンキーなロック・チューンから、ソリッドなナンバー、ディスコ、スロウな歌モノまで、全17曲入りの大ヴォリューム。『SCOOBIE DO』は、まさにいまのバンドの勢いをすべてぶち込んだ一枚だ。

「楽器を足したり、サビをどうこう考えるより、オレらのファンク、60年代のソウル、R&Bを、みんなでバンと鳴らした時にどんな形になるか、4人組のカッコ良さを追求していこうっていうのがいまの自分たちのモードなんです。〈カッコいい〉をキーワードに特化させた1年のなかから生まれた曲が、このアルバムに集約されてます」(マツキタイジロウ、ギター)。

 オーヴァーダビングはほとんどなし。隙間を活かした音作りによって、個々の楽器の細かいニュアンス、生々しさがリアルに伝わってくる。フロントマンであるコヤマシュウ(ヴォーカル)の歌声もグルーヴ感をさらにアップ。しかもラップ的な要素まで随所に飛び出してくる。

「ラップは単純に自分でやってておもしろいのもあるし、あと言葉でファンクするものに焦点を当てたくてやってみたんです。家で浸る音楽も良いけど、今回はやりたくなかったし、歌いたくないなって(笑)。オレが歌いたいことは何かって考えた時に、〈スクービードゥーっていうのはこれだ!〉ってくらいのシンプルさで良いと思ったんです。ライヴでの即効性と、何かわかんないけどゾクゾクくる、そういう音楽のおもしろさを考えて歌いましたね」(コヤマ)。

 今年結成10年目、まさに脂の乗りきった彼らのイキの良さを、存分に堪能できる新作になったことは間違いない。

「これまで以上にバンド・サウンドや、音の空気感を意識しました。音と音の隙間から聴こえてくる何か、そこに見える風景とか、そういう部分も音楽として聴いてもらえたらなって思いはあります」(マツキ)。

「4人のいちばん濃いトコが詰まってますね。〈バーン!〉ってやった感じもあって、躊躇もないし。そういう作品を作れたのが嬉しい。いままでのアルバム以上にロックしてるなって。重くなく、軽くもなく、地に足の着いた感じでやれてる。そのうえでアッパーでアガるものをやれてる充実感がありますね」(コヤマ)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年06月01日 00:00

更新: 2006年06月01日 22:22

ソース: 『bounce』 276号(2006/5/25)

文/土屋 恵介