バスタ・ライムズとモブ・ディープ、両者の近作をプレイバック!
BUSTA RHYMES 『Anarchy』 Flipmode/Elektra(2000)
スウィズ・ビーツやDJスクラッチの曲に乗って多彩なフロウが縦横無尽に暴れる、コンセプチュアルな通算4作目。MOPとの“Ready For War”や、レニー・クラヴィッツ参加の“Make Noise”など佳曲だらけ。
(高橋)
BUSTA RHYMES 『Genesis』 Flipmode/J(2001)
J移籍作。強烈このうえない“Break Ya Neck”など3曲でドクター・ドレーとの合体を実現させる一方、いつものノッツやJ・ディラ、ジャスト・ブレイズらと手を組み、新世紀らしい全方位型サウンドを具現化した。
(狛犬)
PRODIGY 『H.N.I.C.』 Loud/Columbia(2001)
プロディジーの初ソロ作。ビッグ・ノイドを従えた“Gun Play”や、ハヴォックとの“Wanna Be Thugz”など、単独戦であろうと殺伐としたストリート臭は変わらず! 身近な仲間と作り上げたフッド・スタンスが危険に薫る一枚。
(高橋)
BUSTA RHYMES 『It Ain't Safe No More...』 Flipmode/J(2002)
何度も組んできたJ・ディラや、西の実力者であるリック・ロックらと絡み、ショーン・ポールともいち早く合体。ファンク・ビートとバスタのフリーキーなフロウの相性の良さを随所で証明した好盤である。
(高橋)
MOBB DEEP 『Infamy』 Loud/Columbia(2002)
ラウドからの最終作。ロナルド・アイズレーを迎えた“There I Go Again”や112が麗しく歌う“Hey Luv(Anything)”のためか、コアなファンからは〈軟弱な失敗作〉扱い。だけど、いつものダークネスもムンムン漂う佳作でしょ。
(狛犬)
MOBB DEEP 『Amerikaz Nightmare』 The Infamous/Jive(2004)
リル・ジョンと合体した“Real Gangsta”、カニエ・ウェストのプロデュースによる“Throw Your Hands(In The Air)”など、時代に対応した柔軟性を聴かせながらもクイーンズの悪党節を顕示した傑作!
(高橋)
THE GAME 『The Documentary』 G Unit/Aftermath/Interscope(2005)
ドレー&50セント軍団が総力を結集した最終兵器。ハヴォックがソウルフルな“Don't Need Your Love”を制作し、バスタは“Like Father, Like Son”のフックに参上。年内登場の次作はどうなる!?
(狛犬)
GET RICH OR DIE TRYIN' 『Soundtrack』 G Unit/Interscope(2005)
Gユニット構成員が勢揃いした50主演映画のサントラ。モブ名義の2曲に加え、ハヴォックは1曲プロデュース。50やロイド・バンクスとプロディジーが暴れる“I Don't Know Officer”が聴きモノ。
(狛犬)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2006年06月15日 17:00
更新: 2006年06月15日 19:02
ソース: 『bounce』 276号(2006/5/25)
文/狛犬、高橋荒太郎