Terry&Francisco
海岸線をドライヴしたくなるような爽快サウンド満載の新作が登場!!
爽やかでどこか切ないメロディーが響く、眩しい日差しとスカッと抜けた青空が見えてきそうな音楽。それが彼らのサウンドを聴いた時に受けた印象だ。大瀧詠一やはっぴいえんどなどに影響を受けたテリー福山と、西海岸ロックに影響を受けたフランシスコ松浦から成るTerry&Francisco。2001年、東京は三宿のレストランバーでライヴをしていた福山を、プロデューサー/アレンジャーとして活動する松浦がたまたま観て、彼の声や曲を気に入り声を掛けた。その後、お互いの音楽性に共通項が多いことから意気投合、バンド活動を経てデュオとして音楽制作をスタート。そして完成したのがこのたびのファースト・ミニ・アルバム『TERRY&FRANCISCO』だ。
「最初は60年代のA&Mサウンドをめざしてたけど、もうちょっとロック寄りになって、それで70年代のウェストコースト・サウンドが僕らのコンセプトになっていたんです。でもコンセプトありきというより、自然とやっていったらこうなった、という感じですね。それに70年代をテーマにしててもただノスタルジックにやるのではなく、現代的な電子音を入れてみたり、普遍的なメロディーに〈いま〉という時代背景を入れながら楽曲を作る、ということは意識してます」(フランシスコ松浦、ベース)。
「サウンドはカラッとしてるけど、反対に歌詞の世界は日本人らしいしっとりとした感じが好きで、その両極端がひとつになったおもしろさが僕らの音楽にはあるんです。歌は、淡々としてるけど熱いっていうことを意識してますね」(テリー福山、ヴォーカル)。
メロウに聴かせる“ためいきの銀河”、弾ける夏の予感を感じさせるような“サマークラシック”、ホーンの響きが爽快な“青いペガサス”、そして突き抜けるような明るさを持つ“乱気流”など、エヴァーグリーンなポップスと言うべきナンバーが次々と聴こえてくる。まさに本作は、フレッシュさと巧みな音楽性を持ち合わせた、彼らの個性が溢れる一枚と言えるだろう。
「複雑なコード展開をしているんですけれど、福山のメロディーや歌詞で、難しくなく聴こえるんです。そこは僕らのサウンドのおもしろさだと思うんです。僕らの世界観が出せた一枚ですね」(松浦)。
「いまやりたいことと普遍的に良いと思えるツボを押さえた、我ながら良い作品が出来たと思ってます。いろんなタイプの曲が揃ってるし、僕らにとってのスタンダードになってくれるんじゃないかな。自分でも、毎年夏に聴きたいな、と思えるアルバムだと思います」(福山)。