インタビュー

Associate Social Piano

80's風味のサウンドと七色の歌声にシビレる新作が登場したよ!!


 Associate Social Pianoの創造力はどこから沸いてくるのだろう? 前作より8か月を経て、各メンバーが参加するBOWLING NO.9やBAGDAD CAFE THE trench townなどのリリースを挟みながら、早くも新作『GOLDEN SUNRISE』が到着した。

「ベースは変わらないんですけど、メンバーの考える80'sな音色が2年前くらいからだんだん出てきて、それで曲を作ったりしたらテンションがかなり上がってきて」(Sundayカミデ、ベース)。

 ラテンやジャズのフレイヴァーを現代的な感性で編み上げ、独自の〈60'sジャズ・ボッサ・スタイル〉を築いてきた彼らが、溢れ出すイマジネーションそのままに作り上げたのは、浮遊感溢れる鍵盤と音の狭間を自在に行き来するAZUのファルセットが印象的な“spring walker”や、スペイシーなエレキ・ドラムが辛口のフックとなってクセになる“GOLDEN NIGHT”など80'sテイストなテクノ・ポップ・サウンドだ。

「前までのアルバムは、私が生まれる前の時代の音を意識していたっていうのもあったと思うんですけど、今回のテーマであるテクノは、(自分たちが)80年代をリアルに知ってる、っていうか。そういう意味でも最初に感じたインスピレーションをよりクッキリさせられて、1曲1曲のヴィヴィッドなカラーを表現できてるんじゃないかな、と」(AZU、ヴォーカル)。

「いままでのファンの方々には、AZUの歌声にも注目してほしいです。ここにきて、また変化して凄くイイ感じですので」(Sundayカミデ)。

 ジャズ的なアプローチだけでは決して辿り着けなかったであろうこの七色の歌声も本作の収穫。今後もこのスタイルで?

「変わり続けたいです。なりたい自分になりたいみたいな感じで」(Sundayカミデ)。

 どこまで転がり続けるのか……彼らの今後も楽しみだ。

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掲載: 2007年03月01日 20:00

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/斉藤 ジョゼ