ザ50回転ズ
〈ギャ――!!〉と登場してきたモーレツにやかましい3人組が、またもや最高にビリビリくるロックをブチかますぞ!!
ザ50回転ズ――見かけによらずイイ音楽を鳴らす連中である。そのコミカルな風体からして、単なる〈目立ちたがり屋〉と思う諸氏もいるかも?……だが。
「目立ちたがり屋であることには違いないんですけどねえ。なんですけど、それだけではないですねえ、ええ」(ダニー、ヴォーカル/ギター)。
そう、それだけじゃあない。彼らが鳴らしている音楽は、シンプルで疾走感溢れるロックンロールが基本にはなっているものの、味付けは多種多彩。ときには涙腺を刺激するようなセンチな〈うた〉も飛び出す。
「〈これしかないぜ!〉みたいな気持ちでは作っていないですからね」(ドリー、ヴォーカル/ベース)。
「パンク……じゃない曲もあるし、ロックンロール……じゃない曲もあるなあ、みたいな」(ダニー)。
「いちシーンに向けて音楽を作ってるバンドじゃないですね」(ボギー、ヴォーカル/ドラムス)。
さあ、そんな彼らからセカンド・アルバム『50回転ズのビリビリ!!』が届けられた。1年ほど前のファースト・アルバム『50回転ズのギャー!!』や、その後の(海外を含む)精力的なライヴ活動でメキメキと評価を上げてきた彼らのさらなるブレイクを予感させる……紛うことなき傑作!
「3人でようここまでできたと思いますわ。いろんな曲がありますけど、バンドの軸はねえ、ブレてない気がするんですよね。ウチら軸がいっぱいありますから(笑)」(ダニー)。
ちなみに今回もUS録音。彼らがそこにこだわるのは、どーしても海外のエンジニアと組みたいとか、どーしても現地のヴィンテージ機材でやりたいとか、そーゆー理由でもなく。
「気分転換というか、気持ちの問題ですわ。これに関しては難しいこと言わないっす。これはホントに。レコーディングって、ライヴのようにはテンション上がらないわけですよ。だから、そういうところは大事ですよ」(ダニー)。
「おんなじコード弾いても、気分が高まっているか沈んでいるかでだいぶ違いますからね。全員気分が上がってると、音は多少ズレてても気持ちはズレてない!みたいな」(ドリー)。
「それがキモやもんな、オレたち」(ボギー)。
▼ザ50回転ズの作品を紹介。