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インタビュー

いま〈ブラック・パンク〉がキテるって本当? その噂を実証する3つの事柄を、アナタだけにそっと教えてあげましょう!

理由(1):話題の映画「アフロ・パンク」が日本上陸!!


サントラ『Afro-Punk Vol. 1』(Image)

 新旧のブラック・パンクスの証言を集めたドキュメンタリー映画「アフロ・パンク」がいよいよ日本で公開される。ジェイムズ・スプーナー監督によって制作されたこの作品は、2003年にUS本国で公開されて以来、 世界中で話題を集めてきた。どのような人種に生まれ、どのように育ち、そしてどのように生きていきたいのか?――本編ではパンク・ロック・シーンに身を置くことによって学んだ点、気付かされた点から派生して、〈生きる〉という人種を超越した事象を生々しく映し出している。同時にバッド・ブレインズ、フィッシュボーン、ピュア・ヘル、トレンチマウス、サイファー、テン・グランド、ヤフェット・コット、タマール・カリといった魂を揺り動かすサウンドが映画の中に詰まっていることも観逃せないし、聴き逃せない!

理由(2):シーンの未来を担う、注目バンドの登場!!

 映画「アフロ・パンク」でもシーンの証言者として名を連ねているラルフ・ダーデン率いるハイ・アライ・サヴァント。もともとフィラデルフィアでフランクリンというバンドをやっていたラルフがシカゴで結成した3人組で、このたび初アルバム『Flight Of The Bass Delegate』の日本盤が発表されたばかりだ。同作はデビューEP『Thunderstatement』同様、マーズ・ヴォルタのオマー・ロドリゲスが運営に関わるGSLからのリリース。彼らのサウンドはフガジやクラッシュ、バッド・ブレインズ、フィッシュボーンといった大御所の良質な部分を抽出し、凝縮したような仕上がりだ。また、彼らの大先輩にして重要なインスピレーション源であり、彼らのアートワークを手掛けたデーモン・ロックス率いるエターナルズの存在も忘れてはいけないだろう。その強烈なグルーヴに魅せられ、影響を受けたと公言するバンドは多い。なお、映画「アフロ・パンク」でもデーモンはコメンタリーとして重要な役割を果たしている。

理由(3):フィッシュボーンも完全復活!!


日本盤化されたばかりの、フィッシュボーンの新作『Still Stuck in Your Throat』(Discograph/SURFROCK)

 オール・ブラックによるパンク・ロック・バンドのパイオニア、フィッシュボーン。79年の結成当初からスカ、パンク、ソウル、ファンク、ブルース、ロックンロール、そしてメタルなどさまざまな音楽を消化吸収し、強烈なエネルギーと独自のアイデンティティーをもって真の意味でのソウル・ミュージック、魂の音楽をプレイしてきたバンドだ。およそ6年ぶりとなるニュー・アルバム『Still Stuck in Your Throat』は、これまでのキャリアにおける自身の音楽性を総括し、〈いま〉のエッジもプラスすることでフィッシュボーンがフィッシュボーンたる由縁が詰まった久々の会心作に仕上がっている。ちなみに、〈ダウンロード・フェスティヴァル〉〈ワープト・ツアー〉への出演に加えて、ここ日本にも〈フジロック〉で間もなく来日を果たす彼ら。世界的に彼らへのニーズが高まっている状況、そしてあのライヴを体験できるのは嬉しい限りだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年08月02日 16:00

更新: 2007年08月02日 17:29

ソース: 『bounce』 289号(2007/7/25)

文/KATOMAN

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