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インタビュー

M.I.A.の音世界とシンクロする、世界のビート・ミュージックあれこれ その2

10. CHAM 『Ghetto Story』 Atlantic(2006) デイヴ・ケリーによる“Galang”のリミックスで、新たにヴァースを加えていたのがこのシャム。ダンスホール勢とM.I.A.の絡みももっと聴いてみたい。

11. 『Missill - Mash Up』 Discograph(2005) フランスの女性DJによるミックスCD。ニュー・スクール~エレクトロ主体で、M.I.A.曲からミス・シングの“Love Guide”までを跨いだ展開は実に示唆的。

12. 『Bar Bollywood』 Nascente 〈ジンギスカン〉なノリが『Kala』でも異彩を放つ“Jimmy”は、82年の映画「Disco Dancer」の挿入歌だった“Jimmy Jimmy Aaja”のカヴァーで、スリランカ時代の少女マヤの思い出の曲だそう。原曲はこのボリウッド・コンピでチェックを!

13. 『Spank Rock : Fabriclive. 33』 Fabric(2007) CSS~スウィッチ~パラ・ワン~アフィ~ボンジ・ド・ホレと、M.I.A.風味を内包した面々のトラックが満載されたエレクトロ・ブレイク集の趣き。

14. BJORK 『Volta』 Polydor(2007) ド頭からティンバの本気仕事が堪能できる新作だが、“Earth Intruders”はやはりM.I.A.感全開。しかもリミックスをスパンク・ロックに発注するとは……確信犯ね?

15. KELIS 『Kelis Was Here』 Arista UK(2006) プログレッシヴな音遊びぶりがM.I.A.に通じる彼女。本作からのエロ・ヒット“Bossy”を手掛けたのは、『Kala』への参加説もあったションドレー……しかもリミックスはスウィッチ! やっぱりセンスが繋がってる!?

16. MS. THING 『Miss Jamaica』 Sequence(2004) そもそもトゥー・カルチャー・クラッシュ feat.ミス・シング名義で出されたスウィッチ仕事“Love Guide”はここにも収録しているのだが……。

17. 『Diplo : Fabriclive. 24』 Fabric(2005) たぶんM.I.A.が“Love Guide”を知ったのはディプロの本作。他にもソリッド・グルーヴ(スウィッチの別名義)やションドレー制作のリュダクリス曲など、『Kala』の青写真っぽい選曲が予言的。M.I.A.との破局は予見できなかったか。

18. MADONNA 『American Life』 Maverick/Warner Bros.(2003) 優れたトレンドウォッチャーでもある女帝。こないだのはディスコ回帰がテーマでしたが、ティンバランドと制作中の新作では、M.I.A.マナーでコンシャス路線に揺り戻す……気がしなくもない。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年08月16日 11:00

更新: 2007年08月30日 18:05

ソース: 『bounce』 289号(2007/7/25)

文/出嶌 孝次