インタビュー

名盤と共に振り返る男の生き様!

THE CLASH 『The Clash』 Epic(1977)
パブ・ロック・バンドを組んでいたジョーがセックス・ピストルズのステージに衝撃を受けて、パンクスへと転身。メジャーからリリースされた初のパンク・アルバムでもあるこのクラッシュの1作目は、速くてシンプルで攻撃的で最高に尖ったサウンドが充満。ヒリヒリするぜ!

THE CLASH 『London Calling』 Epic(1979)
彼らの最高傑作とされている3作目で、バンドの人気も絶頂を迎える。ジュニア・マーヴィンのカヴァーでレゲエに接近しているほか、ロカビリーやブルースといった過去の音楽を新しいものへと見事に蘇生。パンクが様式ではなくアティテュードであることを世に示した。

THE CLASH 『Sandinista!』 Epic(1980)
セルフ・プロデュースによる3枚組の超大作。マイキー・ドレッドをゲストに迎えてダブ/レゲエを大幅に採り入れるなど、グ~ンとサウンドの多様性を打ち出している……が、あまりの変わりっぷりにリリース当初は物議を醸し、ここからメンバー同士のいざこざも絶えなくなる。

JOE STRUMMER & THE MESCA LEROS 『Rock Art & The X-Ray Style』 Anti-/Epitaph(1999)
クラッシュ解散後、ポーグスに一時加入していた彼が90年代半ばに結成した4人組の初作。気負いなどは一切なく、ロックンロールやカントリー、レゲエ、クンビアなどを気の向くままに鳴らしている様が痛快だ。

JOE STRUMMER & THE MESCA LEROS 『Streetcore』 Anti-/Epitaph(2003)
ジョーが死ぬ寸前まで歌入れをし、それを残されたメンバーで仕上げたという遺作。ボブ・マーリー“Redemption Song”のカヴァーほか、最後まで己の信じる音楽とメッセージを捻じ曲げなかった頑固な男の生き様が刻み込まれているぞ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月06日 19:00

ソース: 『bounce』 290号(2007/8/25)

文/山西 絵美

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