インタビュー

『Breathing Under Water』に集った華やかな客人たちの仕事ぶりを紹介

 参加者のなかでまず目を惹くのはスティング。彼が参加した本作からの第1弾シングル“Sea Dreamer”は、彼とライの貴公子、シェブ・マミの共演曲“Desert Rose”を彷彿とさせるキラー・チューンだ。スティングの情熱的で深みのある声とギター&シタールが有機的に絡み合っている。続いて、今回姉妹初共演となるノラ・ジョーンズ参加の“Easy”。阿吽の呼吸がとれたノスタルジックな空間は溜め息がでるほど美しい。そして今年で87歳を迎えた、生ける伝説であるシタール奏者のラヴィ・シャンカール。アヌーシュカは「実験的な音楽に重みを加えてくれた」と彼を讃えている。最後に、アヌーシュカとカーシュを引き合わせた張本人である本作のプロデューサーは、デリーのエレクトロニック・デュオ、ミディヴァル・パンディッツのゴーラヴ・ライナだ。本作が持つフューチャリスティックな感覚は、彼のセンスが大いに絡んで生まれたものだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年10月11日 02:00

更新: 2007年10月11日 17:27

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/おきよし

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