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インタビュー

キルズにブッといビートを授けた犯人はコイツだ


 『Midight Boom』の最大の特徴は、ブーティーで楽しすぎるとことんアッパーなビートだろう。こんな下品な下半身を2人に与えたのは誰かって? それは、2006年の『Yoyoyoyoyo』で世界中のゲットー・ベースを丸呑みしたスパンク・ロックのDJ、アルマーニ・トリプルエクスチェンジ(以下XXX)だ! XXXがロック・アクトのアルバムに全面関与するのはこれが初となるわけだが、キルズに先駆けてXXX印のビートを欲し、リミックスをお願いした好事家がシーンにもチラホラいたりして。ここではその一部を紹介していこう。 

 まずはテキサスのベスト・フウェンズ。持ち味の安っぽいエレクトロ・ディスコ・パンクがXXXのアホなビートと合体すれば……最強なのは言うまでもない。同曲はボンジ・ド・ホレの“Melo Do Tabacco”のXXXリミックスと共にミックスCD〈Fabriclive. 33〉で聴くことができるが、全貌をチェックできるバンドのアルバム『Alphabetically Arranged』も併せてオススメしておこう。そのBFをはじめテスト・アイシクルズやダズ・イット・オフェンド・ユー・ヤー?(詳しくはP35で!)など新鋭ダンス・ロック・バンドからのリクエストが目立つ一方、ビョーク“Earth Intruders”やトム・ヨーク“The Eraser”といった大物との仕事もガッチリこなしている(残念ながら両者共に未CD化だが、後者は5月に登場する『The Eraser』のリミックス盤に収録されるかも?)。このように、徐々に多方面からのオファーも増えてきたXXX。しかし、キルズの新作でより名を広めてしまったが最後、彼の元にはいままで以上にオファーが殺到するはずだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年03月27日 16:00

更新: 2008年03月27日 17:43

ソース: 『bounce』 297号(2008/3/25)

文/山西 絵美

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