こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

YOUNGSHIM

現場で培われた個性的な歌声――ワン&オンリーな美しさを湛えた西のニューカマーが降り注ぐ、ラヴソングの優しい雨に打たれよう


 一度聴いたら忘れない個性的なヴォーカル、聴く人の耳に自然に入り込んでくるメロディー……幼い頃からR&Bを聴きはじめ、2001年より関西を中心に活動を続けてきたシンガー、YOUNGSHIM(ヨンシン)がこのたびメジャー・デビューを果たした。

「〈歌いたい〉って思いはじめたのは19歳くらいの時なんですが、どうやって始めたらいいものなのかわからなかったんです。それで最初は姉の紹介でレゲエ・バンドのヴォーカルをやったりしてました。その後、いまから7年くらい前にバイト先の仲間とクラブ・イヴェントをスタートして、そこでもともと好きだったR&Bを歌うようになったんです」。

 ちなみにそのバイト先とは、大阪の心斎橋にある洋服屋で、バイト仲間にはDJやダンスなどをしている人が数多くいたそうだ(ラッパーのナイス橋本もそのひとりだったとか)。そのようにクラブでのライヴを続けながら、みずからが所属するクルー=NITE MEN(THE 9 FAR EASTらが在籍)の仲間と共にデモ音源をレコーディングしたのが2年前のことだという。その音源をきっかけにしてレコード会社と契約。既存の楽曲も録り直し、新曲を加えて完成したのが、今回リリースされた6曲入りのファースト・ミニ・アルバムだ。

「最初だからコンセプトなんかも決めないで、自然に作っていったのを入れて出そうかってことになったんです。そうしたら、ミニ・アルバムという形になりました」

 そのタイトルは『Love Rain』。偶然にもリリース時期である梅雨の季節にピッタリ(!?)となったが。

「アルバムを作り終えた時に、歌詞のなかに〈Rainy days〉とか〈雨〉っていう言葉がたくさんあるのと、ラヴソングが多いのに気付いて。そのどちらにも当てはまる言葉だと思ってこのタイトルをつけました。そうですね、リリースが梅雨の時期っていうのも、ちょっとは頭にありましたね(笑)」。

 先行配信されたPUSHIM制作の“Girls In Da House”が着うたサイトで6週間連続1位を記録するなど、デビュー前から話題性もバッチリのYOUNGSHIM。この後は地元の大阪と東京を中心に、〈R-Festa 2008〉などのイヴェントにも出演予定だという。生で聴いたら、ますますその歌声に惚れ込んでしまいそうだ。

▼関連盤を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年07月17日 01:00

更新: 2008年07月17日 18:29

ソース: 『bounce』 300号(2008/6/25)

文/松田 敦子