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インタビュー

もしかして、妖精?――コトリンゴに通じるふんわり女性シンガー

 フワフワの音世界で聴き手を柔らかく包み込んでくれる女性アーティスト――というお題でまず思い浮かべるのは、〈坂本龍一のお墨付き〉というキーワードがコトリンゴとも共通する小山絵里奈と木下美紗都。小山は和ゴコロを散りばめたファニーなエレクトロニカを生み出し、一方の木下は海の彼方から聴こえてくるかのようなピアノとアコースティック・ギターを基調としたシンプルなサウンドを奏で、リスナーを甘い白昼夢へと誘う。また、可憐なウィスパー・ヴォイスと透明感溢れる妖精的なルックスでいま話題のガールズ・デュオ、Popoyansも、アコギを中心にグロッケンシュピールやマリンバ、ウィンドベルなども登場するフォーキーで牧歌的な世界観を構築。一度ハマるとなかなか抜け出ることのできない心地良さが逆に危険! 続いて安藤裕子は永遠の少女性を実体化したかのような存在で、そのしなやかな歌声でリスナーをふわりと宙に浮かべるスペシャリストだと言えよう。さらに〈安藤裕子meetsフィッシュマンズ〉との呼び声も高いQuesaも、たおやかに揺らめくピアノ・ダブ・ポップで独自のふんわり女子道を築き上げている。
▼文中に登場するアーティストの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年09月25日 00:00

更新: 2008年09月25日 17:02

ソース: 『bounce』 303号(2008/9/25)

文/土田 真弓

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