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インタビュー

怒髪天 『プロレタリアン・ラリアット』 インペリアル



  怒髪天、1年半ぶりのニュー・アルバム『プロレタリアン・ラリアット』は、収録された7曲すべてが〈リポ●タンD〉のテーマ・ソングに採用されてもおかしくないぐらいの滋養強壮作用に満ちあふれたエネルギッシュな一枚だ。サイズ的にはミニ・アルバムなのに、聴き応えはフル・アルバム以上。とにかく濃い!
 
 インタヴュー中で増子兄ぃも語っていたように、これまでになくヴァラエティー豊かな楽曲が収録されることとなった今作。“全人類肯定曲”“労働CALLING”の先行シングル2曲に加え、〈エイヤッサー〉の掛け声も勇ましい純日本仕様のパンク・ロック“GREAT NUMBER”、「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎をモチーフにしたゴリゴリのハードコア“マン・イズ・ヘヴィ”、大人コドモであることの楽しさを声高々に歌い上げた爽快なロック・チューン“よりみち”、〈うた〉に対する想いをレゲエのバックビートに乗せて切々と歌った“うたのうた”、陽気なサンバのリズムに心が弾む“セ・バナ・セバーナ”など、楽曲のサウンド・アプローチは見事にバラバラなれど、〈生きること〉〈働くこと〉という共通テーマが野太い鉄骨のように作品全体をビシッと貫いている。そして何よりも素晴らしいのは、額に汗してガッツィーに歌い、演奏する4人の姿が、どの曲からもハッキリと浮かび上がってくること。説得力ありまくりの、魂のこもった〈プロレタリアン・ラリアット〉に気持ちいいくらい豪快に3カウントを奪われました。

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2009年04月30日 17:00

更新: 2009年04月30日 20:58

文/望月 哲

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