こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

BACK PAGES

 ここではKeycoの歩みを作品単位で振り返ってみましょう。前年の“SPIRAL SQUALL(DANCEHALL MIX)”で話題を集めた彼女は2000年にメジャー・デビュー。同年の初作『Keyco』(EMI Music Japan:1)ではアッパーなファンクからラヴァーズまで、陽性のソウルフルな魅力を発揮して振り幅の広さを披露しています。そのまま2001年には原由子“花咲く旅路”のカヴァーも収めた夏仕様のミニ・アルバム『SUMMERHOLIC』(同:2)を、2002年にはアッティカ・ブルースやKeison、堀込泰行(キリンジ)ら多彩なゲストを乗せた濃厚な『P-TRAIN』(同:3)を発車。リミックス盤『IMPRESSIONS』を挿み、妊娠中に録られたという2003年の『Water Notes』(同:4)では黒さが後退したぶん、名曲“散歩道”に代表される優しい歌心が前に出てきました。2004年にはジャズ風味も濃密に薫るオーガニック・ソウル志向の大傑作『SEVEN』(同:5)を発表。その後はデビュー時からの盟友でもあるLIBROとFuuriを結成し、2006年に『Fuuri』(バップ:6)をリリースしています。再出発を表明した2008年の『Acoustic Soul』(nos:7)は、自身の“a love song”を含むカヴァー曲主体のアコースティック・ミニ・アルバム。母親としての柔らかな眼差しが感じられる良作でした。なお、客演も膨大な彼女、その一端はベスト盤+コラボ集の『Keyco 1999-2007 ~Best Songs+Collaboration Works~』(同:8)でもチェックできますよ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年07月22日 18:00

ソース: 『bounce』 312号(2009/7/25)

文/bounce編集部

記事ナビ